漫画」カテゴリーアーカイブ

Maciej Sieńczyk「Adventures on a Desert Island」

 Maciej Sieńczyk「Adventures on a Desert Island」

Maciej Sienczyk 「Adventure on a Desert Island」(Centrala)¥2778+税

ラトビアのコミック誌kus!でも度々登場する、ワルシャワの奇才Maciej Sieńczykの2016年時点での最新単行本。

夢から醒めた主人公は、一冊の手帳をみつけ、そこに書かれている事に導かれてアフリカ行きの船に乗るものの、やがて船は大波にのまれて難破、謎の砂漠へと漂着します。
漂着しても、サバイバル劇や脱出劇がはじまるわけでもなく…船の中や歩きまわる砂漠の島で、主人公は不可思議な人や現象を目撃してゆく、というシュールなシーンの連続。

A4判上製148pages オールカラー 英語

以下の図版はポーランド版からの引用になります。
Maciej Sieńczyk「Adventures on a Desert Island」 Maciej Sieńczyk「Adventures on a Desert Island」 Maciej Sieńczyk「Adventures on a Desert Island」

ラトビアのリガ発のコミック誌 š! #26 「dADa」

š! #26 「dADa」

š! #26 「dADa」¥1018+税

ラトビアの首都リガから発信されるコミック誌。
26号は今年で2016年でマニュフェストから100周年になるDadaを記念しての特集。

100年前のDada誕生へのオマージュ的作品から、ダダ的な表現をコミックで表現したもの、Dadaからインスパイアされたもの、といろいろ。

掲載作家は—
表紙: Zane Zlemeša (Latvia)
執筆者: A. Burkholder (USA), Brie Moreno (Canada), Cátia Serrão (Portugal), Daniel Lima (Angola), Dāvis Ozols (Latvia), Dunja Janković (Croatia), Dylan Jones (USA), Ernests Kļaviņš (Latvia), Jaakko Pallasvuo (Finland), José Ja Ja Ja (Spain), König Lü.Q. (Switzerland), Līva Kandevica (Latvia), Maija Kurševa (Latvia), Marc Bell (Canada), Mārtiņš Zutis (Latvia), Olaf Ladousse (Spain), Roman Muradov (Russia), Saehan Park (South Korea), Sammy Stein (France), Vincent Fritz (Germany) and Zane Zlemeša (Latvia). Introduction by: Agathe Mareuge (France).

A6判164P 無線綴じ フルカラー 言語は英語

š! #26 「dADa」 š! #26 「dADa」 š! #26 「dADa」

楳図かずお「わたしは真悟パーカー Apt03」

わたしは真吾パーカー

楳図かずお「わたしは真吾パーカー Apt03」(otooto22)¥9250+税

楳図かずお「わたしは真悟」を題材にしたパーカーのリモデル版!!

キカイの中のIC宇宙にメッセージを交信したサトルとマリンの文字記録を、
四角・三角・丸のスペーシーなワイヤーフレームにあわせて総柄デザイン。

背の側にあたる内側にはサトルとマリンが真悟を覗きこむ、
初めての出会いのシーンがプリントされています。
フル&ダブルのジップを開くと宇宙の中からこちらを覗くサトルとマリンが現れます!

「わたしは真吾パーカー」は2011年からこれまでに2回リリースされていますが
今回は、初期カラーをベースに、リブ部分は生地と同色の黒に変更、よりスタイリッシュに仕上がっています。
内側に書かれている楳図先生のサインは、このパーカーのための先生の書き下ろし。

過去のものと組成が変って、細かい描写がよりクリアにプリントされた印象です。

【SIZE 】
XS : 着丈-61cm  身巾-50cm 袖丈- 56cm
S : 着丈-66cm 身巾-54cm 袖丈- 60cm
M : 着丈-69cm 身巾-57cm 袖丈- 61cm
L : 着丈-72cm 身巾-60cm  袖丈-62cm

本体
ポリエステル:70% 綿:30%
リブ
ポリエステル:62% 綿:33% ポリウレタン:5%

楳図かずお わたしは真吾パーカー 楳図かずお わたしは真吾パーカー 楳図かずお わたしは真吾パーカー

リチャード・マグワイア「HERE」

リチャード・マグワイア HERE

リチャード・マグワイア著 大久保譲訳「HERE ヒア」(国書刊行会)¥4000+税

80年代前半に登場した、ニューヨークのポストパンク・バンド、リキッド・リキッド(LIQID LIQUID)のオリジナルメンバー(B)であり、イラストレーター、グラフィック・デザイナー、コミック・ブック・アーティストとして活躍するリチャード・マグワイア。

彼が、そのプロトタイプ「HERE」を89年に雑誌「Raw」に発表してから25年の歳月を経て発表した完全フルカラーヴァージョン。2016年アングレーム国際漫フェスティバル最優秀作品賞受賞。

日本版発売記念の安田謙一とのトークショーによれば、リチャード・マグワイアは1コマの中に、複数のコマを設けて異なる時代の同じシーンを描くという方法を、当時のウィンドウズ画面と、自身の父親が5人の子供たちを家の中の名時場所に同じフォーメーションで撮影して記録していた事から思いついたそう。

リチャード・マグワイア HERE

89年にRawに掲載されたオリジナル版

リチャード・マグワイア HERE

マグワイア兄弟の集合写真?も挿入された居間のシーン

Rawに掲載したものは、その手法を明確に提示した6ページのモノクロ版だったが、完全版は300ページとなり、作者が育ったニュージャージーを舞台に、本を開いた形を部屋のコーナーにみたてて
マグワイア一家の居間?も含めたひとつの部屋を通して、その過去=紀元前30億年50万年から、未来の22175年にいたるまでの壮大な地球の歴史を描いている。

25年の歳月をかけて、HEREを書籍として完成させたリチャード・マグワイアは今後、また別のテクニックを使ったVR版にとりかかっているそうで、HEREはさらに壮大な広がりを見せてくれそうです。

《国書刊行会の紹介文》
窓と作りつけの暖炉のほかには何もない部屋、左上には2014年という数字。ページをめくると、1957・1942・2007……と様々な年代の同じ空間が現れ、さらに異なった年代の断片が共存・混在していく。そして紀元前30億50万年から22175年まで、ある家族の記憶の数々が地球の歴史と一体となって圧倒的なビジュアルで奏でられていく――リチャード・マグワイア『ヒア』はある部屋の一角の物語であり、地球の黎明期から遥かな未来まで、この空間で起こる無数の出来事の物語である。コミック形式の画期的なヴィジョンの完成形として、このジャンルの最大の発明家の一人が送りだす、まったく新しい文学、究極のグラフィック・ノヴェル/アート・ブック、そして深遠なる哲学の書にして驚異の書物がついに登場!
*日本版特別附録:1989年オリジナル版・2000年版「ヒア」と、クリス・ウェアのエッセイなどを収録。

B5判変型300pages(国書刊行会)オリジナル版を含む小冊子つき。

リチャード・マグワイア HERE

札幌発のホラー系年刊誌 花輪和一、森雅之、工藤正樹、根本尚、森環etc.「怪奇 2016年 創刊号」

怪奇 2016年 創刊号

「怪奇 2016年 創刊号」 ¥741+税

北海道在住の漫画家たちの作品で構成した怪奇ホラー系年刊漫画誌。
花輪和一が巻頭イラストを寄稿しているほか、編集発行人の工藤正樹をはじめ根本尚、なで拓瀬、池田匠ら漫画家も短編漫画を寄稿。
叙情的な少年少女漫画を描く森雅之や、絵本など手がける森環夫妻まで怪奇漫画に挑み、蔦木俊二やTECHNO MENSESなどのアルバムジャケットなどを手がける異色アーティストFumicsも参加。
文芸ものや怪奇系漫画古書エッセイもあり。
ホラー怪奇系の作家はもちろん、そうでない人も怪奇に寄せてのバラエティ豊かな作品集です。

A5判148pages

怪奇 2016年 創刊号 怪奇 2016年 創刊号 怪奇 2016年 創刊号