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サイコロ 7号 コジマケン・文庫善哉・保光敏将・山川直人『セブン』

サイコロ 7号 コジマケン・文庫善哉・保光敏将・山川直人『セブン』¥500+税

イラストレーター・保光敏将と漫画家・山川直人ではじめた「サイコロ」シリーズ第7弾。

5号から文章で文庫善哉、デザインで小沼宏之が加わり、今回は、タコシェにも「着香系の男」「南の魚」などのコミックジンを納品していただいているコジマケンを迎え、4人でお送りします。

タイトルと同名の、コジマケンによる家出少年セブンの冒険コミック、保光敏将がイラストを添えた、菅原克己「げんげの花について」、文庫善哉が、向田邦子や栃折久美子をひもときつつ思うところを綴った「宿題」、山川直人の、ちょっとディストピアっぽい?コミック「働く人間」で構成。

A5判54pages

※初回入荷分は山川直人さんのイラスト+サイン入りです。

ブリュッセルの出版ユニットANIMAL PRESSより Baptiste Virot「DELIRIUM」

Baptiste Virot「DELIRIUM」(ANIMALPRESS)¥4352+税

ブリュッセルを拠点に活動するフランス人アーティスト、バプティスト・ヴィロの、セリフのない短編コミック集。形や動きでカラフルかつコミカルに描かれた作品は、見返しに「DON’T READ TOO FAST」と書かれているように、ディテールや鮮やかな色味をゆっくり眺めながら楽しみたい!

イラストやコミックを発表する一方で、韓国人アーティストJinHee HanとともにAnimal Pressを運営し、リソグラフやシルクスクリーンを使ったアートブックやグラフィックジンを発表しています。

本作も自身のAnimal Pressよりリソグラフ印刷により制作されました。

19.7cm×27.1cm 100pages 500部限定

丸尾末広「丸尾画報DX III」

丸尾末広「丸尾画法DX III」(エディシオン・トレヴィル/河出書房新社)¥3800+税

 

『丸尾画報DX 改I』『丸尾画報DX 改II』に続く、丸尾画集第三弾。

IとIIは以前に出たシリーズの増補改訂版でしらが、こちらはその後に描かれた作品を収録した新作画集となります。

高畠華宵、江戸川乱歩、夢野久作の衣鉢を継ぐ昭和・平成屈指の怪異•奇想・浪漫が炸裂!

『トミノの地獄』『瓶詰の地獄』『芋虫』『賢者の愛』のカバー画、口絵、挿絵、ポスター画、
短編漫画をはじめ、数々のCDジャケット画ほか堂々200頁に及ぶ、最新の画業を集成。

丸尾末広 書き下ろしエッセイに加え、チャラン・ポ・ランタン、上坂すみれ、荒俣宏、谷川渥、諏訪哲史らの熱き丸尾論やオマージュも収録。

B5判 200pages
サイン入り

※装丁は、赤い普及版と、野戦色の限定ミリタリ版とがあります。中身は同じで表紙が異なります。画像ではわかりにくいですが、タイトル文字は銀色です。

台湾発のアジアのドキュメンタリー漫画誌「Monsoon vol.1」

Monsoon vol.1(漫工出版 Slowork Publishing)¥2500+税

台湾を拠点とするSlowork publishingが創刊した、アジアのアーティストたちによるドキュメンタリー漫画雑誌Monsoon熱帯季風。

漫工=Sloworkの名前の通り、シルクスクリーンを使った丁寧な少部数出版で良質のドキュメンタリー漫画を発行してきた版元は、台湾が文化的影響を多く受けてきた中国や日本以外に、アジアのモンスーン地帯を視野に入れ、作家と作品の発掘し、これからの漫画文化と文化圏を育てるドキュメンタリー漫画の雑誌を作りました。熱く広くアジアに吹く風となるように、その願いをタイトルに込めて。

ドキュメンタリーといっても社会問題や歴史だけでなく、日常観察、自然、フォークロア、建築など様々のモチーフをドキュメンタリー的なアプローチで描いています。

作品やによって紙を変えたり、シルクスクリーンで印刷したイラストを綴じ込んだり、光沢紙や銀のインクの効果を狙った印刷があったり、丁寧で贅沢な造りです。

漫画だけでなく、レビューもあり、マルタ出身のアメリカの作家ジョー・サッコの「パレスチナ」「Safe Area Goražde」とともに、日本のドキュメンタリー漫画として花輪和一「刑務所の中」(牢獄中)が紹介されています。いぶし銀地にスミで印刷された刑務所内の風呂場の見開きページが印象的です。

26m×18.5cm 148pages
カラーページが大半で、折り込みページやシルクスクリーンの綴じ込みページあり。

↓ 創刊前にクラウドファンディングのために作られた予告編

試し読みはこちらから>>>>>

表表紙見返しと、シルクスクリーンにより銀のインクで印刷された扉

鶏のさばき方の詳細が図解されています

作品によって紙も異なります。奥は折りたたみページ、手前はツルツル光沢紙に銀の印刷。

もんだみなころ 「どこへでもいけるのに、ここにいる」

もんだみなころ 「どこへでもいけるのに、ここにいる」¥500+税

わたしここにいる
たまたま■■■■■■■■■■ここにいる
わたしここにいる
もっともっと違う場所いきたいのに
わたしここにいる
選んでる
どこへいってもいいのに
信念なく
たまたま
選んだ気になって
なんとなくを選んで
わたしここにいるよ
どこへでも
いけるのに
ここにいる           (もんだみなころ)

心の中の声や葛藤、不安や空虚、自己否定と肯定、依存と自立…
揺れ動く心を綴ったコミックあるいは詩画集。

A5判56pages