「謎漫画作品集」「音楽」などの個人作品集を発表してきた異才・大橋裕之が、一人でいくつかのペンネームを使いわけながら、複数作品を同時に描き、自ら編集・営業もこなし月刊化を目指して自主制作まんが道を驀進する週刊オオハシの最新号が出ました!
複数作品を同時に立ち上げ連載をスタート、必然的に2号目はすべて続きものという構成になったことから、3号目からは読み切り作品を巻頭に持ってきたり、連載でも一話ごとに楽しめるような展開を考えるなど、雑誌としても進化しているオオハシ。
4号目も、3号と同タイトル「父」で叙情身あふれる巻頭読み切り。亡父が編集して作ってくれたテープに入っていた謎の曲のタイトルやミュージシャンを知りたくていろいろな人を訪ねる娘のお話。娘はどこに行き着くのか…。
連載では、宇宙で漫才師となった「宇宙入門」のタカシとヤヨイは苦労の甲斐あって快進撃をを続けるが何やら雲行きがあやしくなり、『ジャンプ少年ヒトシ』は秒殺された主人公ヒトシに関係なく格闘リングLOVEが開始され、とますます混迷をきわめてゆきます。新連載「犬死くん」もスタート!
大橋裕之「週刊オオハシ」¥525 A5判88P
「漫画」カテゴリーアーカイブ
漫画同人誌「PERO PERO COMIC」創刊
ペロペロコミック 1号 ¥500
つい先日も、かつてのガロや夜行の流れをくむ新漫画「架空」の創刊をお知らせしました。ガロやクイック・ジャパンに掲載されたシュールな漫画で一部で熱い支持を得ているまどの一哉氏を特集するほか、川崎ゆきお、三本義治、堀道広、西野空男ほか同人の作品も充実、漫画に関するコラムも多数という充実ぶりですが、またまた、漫画同人誌が入荷しました!!
『映画秘宝』などで活躍する映画ライター、わたなべりんたろうが編集発行する漫画同人誌。
みやわき心太郎、福満しげゆき、服部昇太、追浜、国島クニャオ、聖モチ、牡丹棚、ナカムラタカトシらが参加していいます。
※福満しげゆきはインタビューのみの掲載。
A5判 120P
漫画雑誌『架空』創刊号が入荷しました
『架空1号』¥1050
「幻燈」「何の雑誌」などで活躍する漫画家・西野空男氏が編集する同人漫画雑誌の創刊号・「架空」が入荷しました。
表紙のデザインをみてもおわかりかと思いますが、編集人のガロやその流れをくむ作品や雑誌に対して特別な思いをいだいていることが伝わるかと思います。しかし、それと同時に編集人が、それぞれの作品に対して、その作家との出会いや作品について、原稿を依頼した経緯などを書いており、個人の編集ならではの思いもじーーんと伝わってきますよ。
特集はガロやクイック・ジャパンに作品を発表してきた漫画家・まどの一哉。4編の作品、インタビュー、作品リストなどを掲載しています。
ほか執筆陣は—三本義春、木下竜一、甲野酉、吐血ミンチ、堀道広、川崎ゆきお、斉藤種魚、倉光純、高木ひとし、炭子部山貝十、権藤晋、金ゐ国許。
B5判206P 限定500部 シリアルNO入り
武富健治さんの最新個人出版『KとT』入荷しました
武富健治『KとT』(胡蝶社) ¥500(税込)
『鈴木先生』(双葉社)で、登場人物たちのディープな内面描写の畳み掛けをもって学園コミックの新境地をひらき、漫画好きの間で評判の武富健治さんが胡蝶社名義で出版される冊子シリーズの最新刊『KとT』が入荷しました。
こちらは、田山花袋の「東京の三十年」を武富さんが漫画訳したもので、学生時代に描いたものだそうですが、胡蝶社としては初のオフセット、カラー印刷となっています。
これまでの個人出版もあわせてお取り扱いしております。商業誌用にエンターテイメントの要素も盛り込んだ「鈴木先生」とは、ひと味ちがって、武富さんが「文芸漫画」と名付け実践してきた、登場人物たちのディープな心理描写が短編の中にギュっと凝縮されていて、いずれも読み応えがあります!
来年2月には「鈴木先生」の2巻目も刊行の予定だそうで、待ち遠しい限りですが、それまで、どうぞ胡蝶社名義で出されている短編もご覧ください。
「鈴木先生」もサインを入れてくださったものありますので、未見の方はぜひぜひ今年のうちちに!