いましろたかし「盆堀さん」(エンターブレイン)¥998
成人病やメタボに怯え豆乳まで飲みながらつい煙草に手を出す、ローライズの半ケツよりも思い出せない夕べのご飯が気になる、妻とはセックスレスなのに通りすがりの女に勝手な妄想…とまったくイケてない中年“逆島耕作”こと盆堀さん、映画を一本撮ったきりロケ班と称して鄙びた土地に発作的に旅に出る現実逃避の“さすらいの映画監督”桃井、超ブスでなければと合コンで隣り合わせた女とつきあうフリーター“ダウナー代表”春山くん……そろいもそろってダメな小人物たちの、特に劇的な事も無く過ぎていく日常。それが何故だかこんなに面白い。中毒者(しかも重度の)続出の「いましろワールド」の最新作! 「ラララ劇場」の続編にあたる「盆堀さん」に「釣れんボーイ」の番外編を加えた短編集です。
少しだけサインを入れていただきました!
A5判 212P
「漫画」カテゴリーアーカイブ
フランスのオルタナ系BDダビッド・ベー「大発作」
ダビッド・ベー「大発作 てんかんをめぐる家族の物語」(監修:フレデリック・ボワレ、訳/グラフィック・アダプテーション:関澄かおる)¥3990
雑誌Penの「世界のコミック大研究。」特集でフランスのティエリー・グロンスティン、アメリカのスコット・マクラウドがともに注目作として挙げたフランスDabid B 『l’Ascension du Haut Mal』の邦訳版です。
1959年生まれの作者の自伝マンガで、デビッドはまじめな両親のもと、兄、妹の兄妹や友達と遊び暮らすごく普通の子供でしたが、64年に兄がてんかん発作に教われたことから一家の生活は一変。
まずは両親と兄のドクターショッピング、当時の技術ではリスクも大きかった脳外科手術をせまられた家族が出した結論は、手術を避け、西洋医学以外の療法を試してみることに。食事療法から、鍼やマッサージ、共同体での生活、霊媒師、占い師、宗教…、スピリチュアルからオカルト、あらゆる療法を試しながら、いつ終わるともわからない一家の戦いと迷走は続きます…。
兄を助けたい気持ちと病気やオカルトひいては兄に対する反発の中、作者は創作へと向かい、やがて一家の戦いをすべて描くという彼なりの方法で事実と対峙します。
家族ががんばればがんばるほど、家族愛が強ければ強いほど事態は愚かで悲惨で、それを誤摩化しなく描こうとすればするほど、物語や絵のタッチもヘヴィになり、人間の深部に入り込むことになります。
和定食を食べ慣れた胃には、本場フレンチのフルコースがヘヴィなように、このフレンチオルタナ系BDを味わうには、読者にも心と頭のタフさが要求されるかもしれません!
飯島市朗先生の傑作集第2弾「スケバン貴族」
飯島市朗「スケバン貴族」(グッピー書林)¥1050
カルト劇画を濃縮した異常世界の嵐! 濃密かつ不可解なクライマックスがひたすら続く熱狂の70年代劇画の秘境を復刻した「トルコ星座の男たち」(タイトルからして意味不明)から4年—-、一部のコミックファンを熱狂させつつ、マンガ史を書き変える飯島市朗先生再評価のビッグウェーブを待たずして第二弾がつ・い・に世に放たれた〜〜! しかも、お洒落でセクシーな装丁で!
長年の鍛錬の末にテレポーテーション・セックスに成功した男の末路を描く「テレポーション」(ママ)、土地に生きるはずのお百姓が鍬の柄に刀を仕込んだ”仕込み鍬”というまわりくどい武器を持ち、なぜか田畑から田畑へと彷徨い歩く「流転百姓」、女性により開発された体のあらゆる部分を同時に満足させる快楽奉仕アニマル誕生エピソードを描く『性的人間」などなど…。
激しい盛り上がりと意外な幕切れのアップダウンに息つく間もなく飯島ワールドを味わえる厳選6本の短編集です!
巻末に、飯島先生自らが各作品について語るインタビューを収録。
(一般書店売りはしていません)
A5判136P
辰巳ヨシヒロ先生「懸賞狼」サイン本入荷!
丸尾末広 新作Tシャツなどオンラインショップにアップしました
フェアにあわせて開発・入荷しました、丸尾末広先生の新作Tシャツや、旧作でも大きめサイズが加わったもの、海外版のコミックなどをオンラインショップにアップしました。
Sサイズ、Mサイズなどふだんはないサイズも出てますのでこの機会に。(すでに、なくなってしまったSサイズ、Mサイズに関してはごめんなさい!)
こちら「オンラインショップ 丸尾末広」をご覧ください。