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夕タン「Comic Girls and Boy go to TCAF 2017」

夕タン「Comic Girls and Boy go to TCAF 2017」¥278+税

2004年から“よっち”と飼い猫のニャーニャーを主人公にしたフリーコミックを発行する夕タンが
2017年に、20年来の友人で漫画を通した交流やコラボを行ってきたNYの友人Abby Densonと
その彼氏のマットとともに、再びトロントで開催される北米随一のインディーズコミックイベント
TCAF(トロントコミックアートフェスティバル」に参加!!

今回は2度目ということで、余裕を持って?渡航チケットの取り方や旅の計画、フェスへの横暴
会場や関連イベントの様子や、お客さんとの交流、さらには英語圏出版社への売り込みやら宿泊
ちょっと足を伸ばしてのNY旅など、実際的な情報も盛り込みつつイラストとともに記録した冊子。

地元の図書館などを会場に、家族的な雰囲気の中、招待作家も自主参加の作家も、一緒に交流できるTCAFの魅力、楽しみ方が伝わってきます。
海外フェスへの参加を考えている方にも参考になります。初参加の2015年版もあわせてどうぞ!

A6判 12pages 表紙含む

卒業シーズンに読みたい?!「校長先生のはなし」

「校長先生のはなし」(リクロ舎)¥1700+税

ダウンロードなんてできなかった時代、人々は音楽はもちろん、人々は何でもレコードやソノシートに録音していました。
現在に残る名盤とは対極の、昭和の日常を記録した音盤を発掘する田口史人が、今度は学校が卒業生に配布したレコードやソノシートから90人近い校長先生たちの餞の言葉を文字に起こし、年代別に収録しました。

名言、人生訓、叱咤と思いやり、示唆に富む言葉の向こう側に、教育の現場から定点観測された「生の昭和史」が見えてくる。考えさせられてホロリとくる、誰もが体験したその日の言葉たち…。

昭和30年代の校長先生たちは気骨ある明治の人間。戦後の民主主義を担う子供たちに、いずれ社会に出て仲間となる生徒たちに熱い言葉を送ります。
「どうにもならんことには、くよくよするな、どうにかなることには最善の努力を傾けよ」。
潔すぎます!

教育がマニュアル化されるに従い、先生たちの言葉も荒々しさが削がれ、あたりも柔らかくなります。年代にそって、先生たちの言葉を辿ることで、あの頃を思いだしたり、未来に思いを馳せつつ時代の精神の変化も感じることでしょう。

122㎜×186㎜函入りソフトカバー 150pages(リクロ舎)

田中六大「ひょうたんの形の魂」「冬の虫歯」

田中六大「ひょうたんの形の魂」¥800+税

2018年にピンポイントギャラリーで行われた「わたしの一冊、あなたへの一冊」にあわせて作られた小冊子。

「京王線の中で拾った、ひょうたん型の魂。
(中略)
一度悪魔がつかんだ魂は手をはなれてももう二度ともとの形にもどることはない
(中略)
自分を見つめすぎるから自分が魂をおとしたことにも気付かない」

悪魔につかまれた魂、落とした魂は、さてどうなるのでしょうか、どうしたらいいのでしょう???

何気ない言葉で、どきっとする事を語ったり、問いかけてくる物語。
ドローイング、ペインティング、コラージュと色々な手法が混じった100ページで、見応えあります。

A6判100pages
※表紙裏に作家による手描き彩色画がついています。(絵柄はそれぞれ異なります)

 

田中六大「冬の虫歯」¥400+税

2017年,ビリケンギャラリーでの「冬の虫」展にあわせて作られた小冊子。

女の子が歯の痛みから、恐る恐る歯医者を訪ねます。
勇気を出して診療台に座り、口をあけます。
見えない、お口の中や虫歯はどうなっているのか…

表紙の飾り罫が茂田井武みたいにかわいく、出てくる歯医者さんもメメ歯科というつげオマージュが入っていたりで、短いお話の中に様々な発見もあります。

A6判18pages
※表紙裏に作家による手描き彩色画がついています。(絵柄はそれぞれ異なります)

V.A すいかとかのたね vol.4

V.A すいかとかのたね vol.4 ¥1204+税

美大出身の同人たちによるインディーズマンガ誌。年に一回くらいのペースで発行。
小口、表紙は1冊ずつスプレー加工。表紙は印刷された地図の上から、建物の塗りつぶして4の形を作ったり、地図上の目印にスタンプを押しています。

【参加作家】
小針卓己「レストラン」
近藤ていゆう『Thrilling Drive &The Water」
坂上暁仁「一夜旅行」
サムライス「居酒屋夜話」
田中杏佳「天使と悪魔」
中山望「テニスコート コレクション」
野口明宏「夜間飛行」、
三橋光太郎「砂の夢」
望月浩平「閑古鳥な繭」、「もっと脳筋探偵」
ヤマシタスズ「君はモンスター」

【その他コンテンツ】
ぼりのしん
中村悠一郎

【編集】中山望、大木錦之介、槇元伶

【表紙デザイン】丸山太央、中山望
A5判200pages


 

ラショウ、香山哲「すこし低い孤高」

ラショウ、香山哲「すこし低い孤高」(ドグマ出版)¥1111+税

ファミコンソフト「ボコスカウォーズ」をはじめとしたゲームを作る一方で、演劇や踊り、工芸美術、音楽と、さまざまな分野で活動するラショウと
理系出身の漫画家で、ドグマ出版を主宰し、ゲームやコミッックを制作する香山哲。

2人は神戸で「ドグマ出版とイタゲーセン チョコシス&テム」を運営しその間に話し合った様々なことの中から”生まれやお金や権威に頼らずに、自由に自分の生き方をデザインする”ためのアイデアを濃縮して書籍化。

「孤高」と形容される、特別な才能を持った、比類ないアーティストではなくても、生き方を工夫することで、人と競わず(=孤高)自分らしく生きる、すなわち低い孤高で、生き抜きてみよう…ということで、お金、やりたいこと、住む場所、アート、 趣味、生き方、お店運営などについて語り合っています。

B6判154pages