ミニコミ」カテゴリーアーカイブ

もぐこん編集・発行 ひうち棚、こいけぐらんじ、大西真人、三島芳治、柳田人徳「MograBooks Extra 9 グループH」

もぐこん編集・発行「MograBooks Extra 9 グループH」¥600+税

同人誌で約10年活動するもぐこん編集・発行の合同誌。

webトーチでの新連載「児玉まりあ文学集成」が話題の三島芳治、近年同人活動を再開した「めこ」の柳田人徳、盛らずに誠実に丁寧に描くことをモットーにした漫画雑誌「山坂」から大西真人、ひうち棚、バンドマンでもあり、漫画やイラストを手がけるこいけぐらんじともぐこんが滋味深い6本の漫画を寄稿しています。

ひうち棚「空白期間」
こいけぐらんじ「山を知らない人の山まんが」
大西真人「空に月が見えて」
三島芳治「コミュニケーションSF」
もぐこん「私書室」
柳田人徳「エクストラのエクストラ」

A5判76pages

もぐこん「私書室」

柳田人徳「エクストラのエクストラ」

ひうち棚「空白期間」

こいけぐらんじ「山を知らない人の山まんが」

大西真人「空に月がみえて」

三島芳治「コミュニケーションSF」

ブリュッセル個展画集 Daisuke Ichiba 市場大介「X」

市場大介「X」(E² edition)¥926+税

日本ではアンダーグラウンドのカテゴリーに入る市場大介だが、ヨーロッパでは、昨年には美術研究家グザヴィエ・ジル・ネレによる英仏日の三か国語表記の300ページにわたる研究書「市場大介 不協和音のハーモニー」も出て、独自のスタイルを持つ作家として評価が高まる市場大介。

その市場の2018年3月、ブリュッセルのギャラリーE²/Sterputで個展の際に作成された冊子。

ギャラリーがセレクトした18作品をリソグラフで二色印刷しています。

A4判32pages 100部限定 カード、展示DMつき。

鈴木ちはね 三上春海「時間のかかる短歌入門 1」

鈴木ちはね 三上春海「時間のかかる短歌入門 1」(稀風社)¥500+税

2015年に発行された往復書簡形式の「誰にもわからない短歌入門」から3年。
短歌や言葉をめぐる状況も大きく変わる中で、この本の著者、鈴木ちはねと三上春海は、斉藤斎藤の第二歌集「人の道、死ぬと町」に出会います。

東日本大震災をはさんだ2004年から2015年の作品を編年体でおさめたこの歌集は、歌人を取り巻く状況の変化に心を揺さぶられ、乗り越えるべく思索を深める中で作品のスタイルまでもが大きく変化してゆく軌跡を追うことになる、稀有な書物であり、二人は宮沢章夫の「時間のかかる読書」的アプローチで時間をかけて書簡による対話形式で読み解いてゆきます。

時間をかけて作られた歌集を、時間をかけて、おおきなものさしで読みながら、様々な歌人の個々の歌を一首ずつレビューした前作では掘り下げることができなかった短歌における時間や連作形式について考ます。

本書は課題の本の全体の1/10程度の段階のもので、続編が予定されています。

—(稀風社ブログより)
既刊「誰にもわからない短歌入門」では、一首評、という切り口から、短歌という問いをかんがえました。

今回の「時間のかかる短歌入門」では、そこで欠けていた「連作」「歌集」という側面に切り込むべく、2016年におおきな反響を巻き起こした『人の道、死ぬと町』という書物を題材に、ふたたび往復書簡形式で、こんどは、収録の連作の読解をこころみました。

『人の道、死ぬと町』は、その内容の重厚さから、短歌をつくらないひとにもそうではないひとにも、刊行時、おおきな反響を巻き起こした書物です。しかしながら、その巨大さゆえに、いまだ十分に消化されきってはいない、さらなる批評を待ち望みつづけたままねむっている、そんな印象をわたしたちに残す書物でもありました。

本書「時間のかかる短歌入門」には、「連作」「歌集」といった短歌のしくみのみならず、そのような反響を生み出す斉藤斎藤さんという歌人の作家性にも着目する、一個の「斉藤斎藤論」という側面があります。
しかしながら、一個の作家論でありながらも、基本は入門書として、ぐるぐると時間をかけて、「連作」「歌集」とはなにかを考えながら、短歌というふしぎに対してアプローチをこころみる、
本書はそのような、やや特殊な形式の、あたらしいタイプの入門書となりました。

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B6判 96pages 稀風社

タコシェ オリジナルカタログ「パニョス・チカーノス ルノ・ルプラ=トルティの刑務所芸術コレクション」

パニョス・チカーノス ルノ・ルプラ=トルティの刑務所芸術コレクション (タコシェ)¥556+税

パニョス・チカーノスとは、メキシコ系アメリカ人”チカーノ”の囚人たちが、塀の外の家族や近親者に向けて手紙代わりに絵を描いたハンカチ類のことです。

犯罪、薬物、売春、ローライダーなどのギャングらしいモチーフはもちろん、アステカの戦士や都市、聖母マリアやイエス・キリスト、漫画やアニメのキャラクター、白鳥やハートやバラなどのファンシー要素まで盛り込んだイラストは、アメリカ、メキシコ両国の伝統文化から大衆文化の豊富なヴィジュアルのボキャブラリーがちりばめられています。

自身や周囲の囚人の刺青や印刷物を参考に、そのモチーフや技術を引き継ぎながら、チカーノのアイデンティティと文化を築き上げたこの刑務所芸術を、フランス人アーティスト/キュレーターであるルノ・ルプラ=トルティのコレクションからご覧いただきます! チカーノやアメリカ、メキシコから文化的にも地理的にも距離を置いたルノのコレクションは、出会いや絵柄の面白さにまかせて集めたもので、人種内/人種間の派閥を超えたユニークな内容になっています。

2018年、コレクションの日本での初公開に際して、ルノ自身が監修・デザインしたカタログをタコシェで作成しました。 パニョスのモチーフの歴史や背景がわかる解説もついています。

A5版変型(14.8cm × 14.8cm) 48pages ※A4サイズのミニポスターつき

塙将良 HANAWA Masayoshi 「MONSTERS」シルクスクリーン本+お手製ZINE

塙将良「MONSTERS』(Le dernier cri)¥2500+税

塙将良が、何年にもわたって、薄いネル状の布地にペンで描くMONSTERSシリーズ。
土偶など古代の偶像風があったり、奇建築物風があったり、UMA風があったり、一見アウトサイダーアートのようにみえる緻密に描き込まれた不思議モンスターたちは圧巻です。
布の効果もあって、ペンによる描線が部分的に筆で描いたように見えて独特なタッチが味わい深いです。

作品がたまると、お手製コピージンにして発表してきましたが、モノクロのこのモンスターたちをセリグラフ(シルクスクリーン)によるエッジなアートブックを発行するフランスのLe Dernier Criが、2色刷りですべてスルクスクリーンによる印刷の本に仕上げました!
アートディレクター、パキート・ボリノは表紙を黒地にするなど、オリジナルのジンと同じように1ページに1体のモンスターを配置しながら色使いと印刷によって、別の切り口で力強く打ち出しました。

表紙裏には、藤井しんによるモンスターたちのひとこと解説がついています。
(なぜか反転バージョンです)

17cm×24cm 52pages150部限定

表紙の一部。近くでみるとこのとおり。モザイクのような幾何学模様の部分があったり、カオスな部分があったり!

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HANAWA Masayoshi 塙将良「MONSTERS 5」¥926+税

美容師から、アーティストになった異色の経歴の持ち主、塙将良が描いたモンシターたちのイラストを自ら印刷、手製本したジン。

ネル生地を張った自作キャンバスにペイントしたり、クレイでフィギュアを作ってペイントしたり、素材や方法もユニークな塙将良のモンスターたちは、一見、アウトサイダーアートっぽいけど、ユーモラスでフォークロアテイストを持ち合わ見ればみるほど味わい深い。
藤井しんによる各モンスターの解説がついています。

オリジナルは薄いネル布地にペンで描かれており、その組み合わせから生まれるタッチも味わい深いです。

A5判32pages(表紙含む)袋とじ

布に描いているタッチが伝わるでしょうか?