ミニコミ」カテゴリーアーカイブ

切通理作責任編集「シネ★マみれ」

切通理作責任編集「シネ★マみれ」 ¥1500+税

2017年12月に封切りされた「青春夜話」で映画監督デビューした切通理作が、その公式パンフレットをさらに発展させて、上映期間中の劇場で行われた連日のトークや公開記念トークショーなどの内容を採録した特集に加え、友松直之監督の「シザーチンP」シナリオ、友松直之へのQ&A、女優座談会などを収録。

これまでは映画についての書いてきた切通が、2015年より、映画好きたちと映画を語ったり、アニメ作家やシネマDJやゲストを招いて短編映画上映会を行う中でイベント「シネマみれ」を行う中から「青春夜話」が誕生したが、「映画について書いて語る」を経て「作る」ようになった過程を記すドキュメンタリー雑誌と位置づけられるのが本誌。作ることによって映画の見方がどのように変ってゆくのか、その変化を今後も記録してゆくことになるのだそう。

A5判200pages

イラスト集  タダユキヒロ 「GALAXYMATES」

タダユキヒロ「GALAXYMATES」 ¥1200+税

かわいいもじゃもじゃキャラクターmoshのタダユキヒロが描く、別のキャラクターたち、ギャラクリーメイトを集めた画集。

同名の個展にあわせて作成された画集で、宇宙とスポーツマンがミックスされた(!)モノクロのイラストが収録されています。

A4判20pages
100部限定、No、サイン入り。ステッカーとプリントがついています

手差ユニッツのコミック冊子「甲突川を歩く」

手差ユニッツ「甲突川を歩く」¥700+税

学生時代から、自身が描いたマンガを手差し印刷して冊子を作って不定期に発表している手差ユニッツの、2016年から2018年の作品をまとめたもの。

生まれ故郷鹿児島の祖父の家を訪れた際の、何気ない会話や散策のシーンを描いた短編「甲突川を歩く」「枇杷を採る」のふるさと2作品を巻頭に収録。
老人らしい? 知恵の言葉と気ままな言葉をまだら状に繰り出す祖父の姿が孫の視点から描かれています。
鹿児島愛のおすそわけ、地元民になじみのおすすめスポットの地図つき。

パンクのコピーバンドをしていた、何者でもなかった学生時代…ジョー・ストラマーの訃報に接した冬の一日の、およそパンクでない
物語「walk out to winter」。
ほかにも、彼女の事が気になって受験勉強がはかどらない高校生の受験前後を描く「僕は停滞気味」。リュックの中に膨張する宇宙を背負う男の子と彼が気になる女の子の物語「宇宙を背負った男」。

子供の頃から身近な人たちを主人公にマンガを描いて、周囲に見せていたという著者が、昭和のテイスト漂うタッチで、いまも身近な人を登場人物にしながら、成長した分、前よりちょっと遠く高い視点から描いた短編の数々。
ちょっと頼りない君を、静かに見ている人がいて、心の中で応援したり、懐かしんでいるかもよ…という、何でもない日常に隠れたひだまりみたいな場面が描かれています。

B6判70pages

秋元机 「unreadable comic」シリーズ & 架空段ボールジャケット「EJACKE 2」

秋元机 AKIMOTO Tsukue「絵ジャケ EJACKE 2」¥1200+税

アジアや海外文化に影響を受け奇妙なエキゾチズムを追究し、海外旅行の興奮を再構築するマンガ家、秋元机がレコードサイズににカットしたダンボールに、ドローイングやコラージュをほどこした
シリーズ作品”絵ジャケ”から16点を収録した作品集。

段ボールにもともと印刷されたロゴや絵、数字や記号を利用しながら、創作との境目が一見わからないようなコラボぶりでレコードジャケットみたいな段ボールみたいな不思議な世界を作っています。
折り目やテープの跡もそのままに、まるでそこに段ボールがあるようなつくりです。

表紙は巻ダンボールに、アーティストが自らシルクスクリーンで印刷しています。

22.5cm×22.5cm  36pages



秋元机「unreadable comic vol.1」¥600+税

アートやイラスト、クラグトなどのジャンルにまたがるマンガ家、秋元机のコミックジン。

架空の言語で描くコミックシリーズ第一弾はミャンマー風テクスト。
東南アジアの露天で二束三文で売られているいようなチープなマンガ雑誌のイメージで、なんともいえない後味のヒーローもの?をお届けします。

B5判16pages


秋元机「unreadable comic vol.2」¥600+税

架空の言語で描くコミックシリーズ第二弾はロシア風?
戦う巨大な怪獣やロボット? 親しげな男女、ハードボイルあるいはミステリーな空気…、
なんか知りたい、すごくそそられるけど読めないその感じと読後感をぜひぜひ味わっていただきたいです。

B5判16pages


スクラッチアート作品集 目黒ミロ「Pins」

目黒ミロ「Pins」 800m+税

2014年にスクラッチアートに触れたのをきっかけに、イラスト中心の活動から、2015年以降、本格的にスクラッチボードに取り組み、布の織り目やレース、人物の髪の毛の一本一本までをニードルで描写するスクラッチ作家・目黒ミロの作品集第2弾。
初個展「ヴェールをかけて」と二人展「私を纏う」で発表した作品を収録。

判型も大きくなり、ニードルの硬質なタッチで、人物のふくよかでみずみずしい頬や唇まで表現されています。

作品には、布やレースで目を覆った人物が多く登場しますが「それは、何もかも素直にさらけ出す事を望まれてい状態や空気に対しての防衛、抵抗、自己表現だと思います」とのことで、静かに語りかけてくるものがあります。

※スクラッチボード
皮膜のある紙、またはボードに塗布された黒い塗料(墨など)をニードルなどの
先が尖った道具で削り、下地の白面を浮き出して描く技法。

B5判24pages