ミニコミ」カテゴリーアーカイブ

界 賀邑里 長編ホラーコミック「かえらずの雨 4」

界 賀邑里 漫画「かえらずの雨 4」¥1204+tax

ホラー、怪奇幻想、ミステリ-系アーティスト界賀邑里の自主制作、長編ホラーの第4巻!

わけありのホームレス青年、一尾の助けを借りて、謎の追っ手から逃れて、廃墟になった学生寮で女子を出産した夫婦。母と娘は、呪術的な力の働く土地に逃れて生きのびるが、やがて娘、澪弥は高校生になり、悪夢に悩まされる日々を送る。

夢の意味を調べようと、澪弥はオカルト系私設図書館に文献を探しに行くがそこは、母が行くことを禁じている結界の外にあった。友人の与里と一尾は、澪弥を止めようとするも、はぐれてしまい電車に乗り込んだ澪弥は、美穂刈駅に間もなく到着するとメッセージを送って消息を絶ってしまう。

すでに廃駅となった謎の美穂刈駅へ向かう、一尾と与里だがそこに待ち受けていたのは。。。

澪弥の出生の因果や、登場人物たちの背景が少しずつ解き明かされてゆくと同時に、抗い難い大きな力によって、澪弥も与里も一尾もそれぞれ危険に追い込まれてゆく…

A5判 132pages



マンガ論争21 バロン吉元インタビュー参院選総括

マンガ論争21 バロン吉元インタビュー参院選総括 ¥1389+tax

巻頭は、画業60周年を迎え、第48回日本漫画家協会文部科学大臣賞を受賞、『ルーザーズ』では若き日の姿が描かれ、画家「龍まんじ」としても活躍中のバロン吉元先生。15ページにわたるインタビューと、最近の活動レポートしています。

特集「2019参院選と、その結果?」では、表現の自由を訴えで自民党から出馬した山田太郎氏とオープンゲイとして政治活動を行う石川大我氏を取材。

巻末は、「あれよ星屑」の山田参助先生と、その時代考証を担当した若林宣さんによる「戦争・マンガ・考証」をモチーフにした対談。

A5判138pages

山本直樹 超ロングインタビューや「有害、不健全、海賊版」などの問題を特集したマンガ論争Sp.04「不健全?」¥476+taxも僅かですが入荷しました。

台湾のグラフィックコミックの小出版 SHAHO SHOBOよりTsung-Hsien Xue 「凍原物語 Roaming in the Tsundra」、Shin-Yong 「找找 chercher」

Tsung-Hsien Xue 「凍原物語 Roaming in the Tsundra」(SHAOHO SHOBO)¥1500+tax

台湾のリトルプレスSHAHO SHOBOのNatura Comicシリーズ第一弾は、主宰者Tsung-Hsien Xue自身の作品。

凍原=ツンドラの生態?を描いたコミック。
凍てついた世界に光が射して、カチカチだった世界が溶けて生き物の活動が再開し、やがて社会生活が。。。
ツンドラなのに、どこか南国風であったり、鈴木翁二、横山裕一、サン=テグジュペリ etc.様々なオマージュが詰め込まれながら、そのどれでもない世界が描かれています。

13.8cm×20.9cm 48pages 日英訳つき


Shin-Yong 「找找 chercher」(SHAHO SHOBO)¥1500+tax

台湾は高雄のリトルプレスSHAHO SHOBOのNatura Comicシリーズ第2弾。
第1弾はツンドラをモチーフにしていましたが、今度はtorrey pine、サンディエゴ北部の海岸沿いの郡、およびサンタローザ島でのみ生育する絶滅危惧種の松がモチーフ。

擬人化された月と雲と星が登場し殺伐とした日常から豊かな生態系までを巡り何かを探します。

13.8cm×20.9cm 48pages 日英訳つき

山田勇男 6年ぶりの新作漫画「白い夢」

山田勇男「白い夢」(虹霓社)¥1500+tax

ヨーロッパを拠点に、8ミリフィルムにこだわり続ける稀有な映像作家・山田勇男氏の新たな幻想譚『白い夢』が、ドイツより到着。

挿絵、書き文字(ヤマヴィカフォント)、映像と既存の枠に収まりきらない多彩な活動を続ける山田勇男氏の新作は漫画。

漫画としては、2013年に発表された「午前三時に蝋燭の火が蒼ざめる」以来、6年ぶりの新作となります。
孤独を抱え、夜の闇に溶けるように一人彷徨う男を描いた詩画集のような漫画。手描きの原稿のままに、ベタの色ムラまでそのままに印刷されています。

作品を描くきっかけは—
つげ義春さんとご一緒したある席でのこと。「社会人の仲間入りをした二十歳を過ぎたあたりに、此の世に生きていくのがつらく、函館にあるトラピスト男子修道院に入って、俗世間を離れ、沈黙と祈りの生活に憧れた話しをさせてもらったところ、つげさんも中学生の頃、家に居るのがつらく、いつも通る高い塀のその向うに修道院があり、そこで暮していたかった話をしてくれた」
「その時の話のくだりで突然私は、修道院をモチーフに漫画を描きます、と、つげさんの前で勝手に宣言してしまった」(あとがきより)

A4判 20pages 糸ミシン綴り 初版100部
寺村摩耶子さんによる書き下ろしエッセイ「闇の発明」を印刷した特製カード(裏は本書の一場面)を封入
(特製カードはなくなりましたら終了となります)

ヴァージニア・ウルフをみんなで読む文芸同人誌「かわいいウルフ」

文芸同人誌「かわいいウルフ」¥1800+tax

難解な文体を持つモダニスト
フェミニズムの先駆者
レズビアン
自殺を遂げた非業の作家

そんなイメージを持つ作家ヴァージニア・ウルを読み進むにつれ、シリアスな中にも、かわいさ━━ユーモアや残酷さ、乙女な心や、生を追究する明るさ━━を発見した編・著者 小澤みゆきが多くの人とウルフを読むことで、そのかわいさと魅力をわかちあうために発行した文芸誌。

作家や作品の紹介にはじまり、作品毎の頻出語の分析と視覚化、ウルフの翻訳家・片山亜紀のエッセイ、同じく翻訳家・西崎憲インタビュー、『灯台へ』のディナーに登場するメーンディッシュ「牛肉の赤ワイン煮込み」を作品(とgoogle)を手がかりに再現するお料理コーナーまであるかわいい内容。

エッセイ、インタビュー、テキスト分析、音楽、料理、創作、翻訳、まんが、イラスト、20人以上の寄稿者の感想文と様々なアプローチでウルフを味わいます。

内容情報
まんが:Who is Virginia Woolf?
解説:ウルフ長編作品への招待
分析レポート:形態素解析でみるヴァージニア・ウルフの文章
『ダロウェイ夫人』の音楽たち〜万霊節の調べ〜 翻訳家 片山亜紀氏 寄稿エッセイ
わがままの中にある普遍性〜西崎憲インタビュー〜 翻訳家 西崎憲氏 インタビュー
創作:『滾り(たぎり)の瞬間 moments of boiling』
調理レポート:『灯台へ』の料理を作ってみた
翻訳:『Kew Gardens キュー・ガーデン』
特集①感想企画:ウルフのティーパーティー 寄稿者21名によるウルフ作品の感想文
特集②鑑賞企画:オルランド・ア・ラ・モード
小説『Orlando』の映像および舞台化の5作品のレビュー
翻訳:『夫・レナードへの最期の手紙』

B5判160pages(カラーページあり)