ミニコミ」カテゴリーアーカイブ

どくろく vol.3「みんな、どっか調子悪い」

どくろく vol.3「みんな、どっか調子悪い」  ¥450
どくろく3
 「どくしんしゃによるどくしんしゃのためのろくでもないざっし」”どくろく”。といいながらも、クリスマス・イヴの夜に街に出て、寝過ごしたまま電車が終電で折り返して戻ってこれなくならないように、おこしてさしあげるなど、サンタさんのように、ステキなろくでなしぶりを発揮していた編集人。
 しかし、今回は違う。ここ5年ほど続く下半身のだるさが、いよいよ堪え難くなり、ドクターショッピンに留まらず、鍼やマッサージ、健康サプリと原因の解明と解消の手だてを求めて右往左往することに。町医者から大学病院、消化器、循環、婦人科、西洋医学〜東洋医学とあらゆる診察を受け、未病の最先端を走る編集人の七転八倒ぶりがあますところなく綴られている。
 婦人科の内診レポートなど、自らの下半身と厳しく向かい合う一コマも。
 そんな経験の中から、わかった病院のかかり方やら、奔走の中で見いだした、書くことの効能などなど。
 いつもの、孤独死問題の連載では、実際に遺品整理屋さんをお招きし、自らが孤独死した場合の部屋の片付け代を見積もってもらいインタビュー。
 また、不調時の独身者たちの直筆独白も5編収録してます。
A5判76P

乙女通信15号 夢日記のススメ

乙女通信15号 夢日記のススメ ¥400
乙女通信15号
 毎号、ひとつのテーマを、テーマに会った形のzineにする乙女通信。今回は夢日記がテーマで、その実践のお役にたつ夢を書き留めるためのノートを作成。とてもかわいくこれだけで夢心地なノートです。
 「これは夢にちがいないとうつうに思い、あとでメモをするために忘れない呪文を唱える。マゲモノマゲモノとくり返しつぶやく」(つげ義春「夢日記」)というように、夢とうつつの間を行き来した作家たちの言葉を引用しつつ、夢を書く効能を述べ、SNSなどではなくひっそり書き留めるにふさわしい夢のための特製ノートをお贈りする15号。
 リソグラフによって、何種類かの2色の組み合わせで印刷されたノートとペーパーのセットです。
ノートA5判40P+ペーパー(便箋つき)

泉信行「漫画をめくる冒険 下巻」

泉信行「漫画をめくる冒険 下巻」 ¥1890
漫画をめくる冒険下
 漫画の読み方ではなく、漫画の読まれ方についてを検証する漫画読本。上巻では漫画を紙とインクからなるメディアとして、ページやコマの連続の中でいかに知覚されるかについてを述べた基本編でしたが、下巻ではさらに掘り下げて、より多くの作品を例に挙げ、コマの流れ、構図、パース、アングルなどを見ながら、作品の読まれ方を検証している。
 これは、頭から湯気が出ていたら怒りとか、電球が絵がレテいたらヒラメキというようなお約束とは違ったレベルで、漫画がどのように知覚と結びついているかを考察しようという試み。
内容は—–
下巻の序 眺め・ながら・得ていくもの
 ながく[永]
 ながむ[詠]
 ながれ[流]
第三章 視線の力学
 読者のまなざし
 アングル 傾いていく視線
 ベクトル 向きとその強さ
 『アレクサンドロス』の東制と西帰
 
第四章 漫画の読み方
 漫画の文法
 主体と客体
 読み方から見え方まで
対談 夏目房之介×泉信行
終章 時間における人間
 読書のおもいで
 情報と情熱の保存
巻末資料 ? 空間すなわち時間
     ? アングル揺動の八要因
     ? ベクトルの効果
下巻解説「〝あなた〟のための漫画論」(さやわか)
 みなもと太郎、スコッチ・マクラウド、板垣恵介、山野一、萩尾彬、荒木比呂彦、本宮ひろ志、長谷邦夫、手塚治虫、菅野博之、津田雅美、夏目房之助、浦沢直樹、島田英次郎、高野文子、安彦良和、ジョージ・マクマナス、吉住渉,赤松健、島本和彦、富樫義博、今日マチ子、乙ひより、大友克洋、高橋留美子、小林尽、富沢ひとし、赤塚不二夫らの作品を例にあげて検証。
A5判216P

少女と少年と大人のための漫画読本 2008-2009

少女と少年と大人のための漫画読本 2008-2009 ¥600
少女と少年と大人のための漫画読本08-09
 連休、そしてコミティア、文学フリマなどのイベントも一段落して、タコシェにも新しいミニコミが入ってきていますので、ちょっとずつ紹介してゆきますね!
 Lilmagを主宰する編集人、野中モモさんが、周囲の漫画好き、編集や漫画とは別ジャンルのユニークな活動をする人たちに2008年の面白かった漫画、2009年に注目の漫画を訊いてみた、漫画ガイド本。
 女性および70年代生まれの人の声多めで、特に順位はつけずに自由にレヴューを展開しているほか、野中さんによる書き手の紹介的な一口メモもついています。すべて書き下ろし。好評だった前号では、野中さんが雑誌に発表したレヴューが収録されていましたが、今回は、冒頭で8人の書き手が各人のオススメや注目作品をすてきに書影を見せつつじっくり紹介したりしてヴァリエーション豊かになっています。
 三部構成で
・注目作品レビュー
・33人に聞く2008年のまんがBEST10と2009年の注目作品その他+わたしのマンガ情報源
・マンガにまつわる話題コラム(携帯コミック、育児マンガ、自分好みの未知のマンガに出会う方法など独自の切り口のコラム7本!)
執筆者は—-
あべ++、唐木元、中村賢治、瀬山真樹夫、野々村禎彦、炎、室山琴音、古澤健、福田里香、速水筒、内古閑智之、川井ララ、来田涼子、金巻ともこ、キツカワトモ、ワダヒトミ、sayuk、やごさん、ばば619、ひと手間かけ子、武蔵野ヘルスセンター・あらみ、木村カナ、木下夕希、宮崎貴士、野中邦子、匿名希望、ばるぼら、泉智也、中山亜弓、夕タン、こさささこ、tigerbutter、堀越英美、吉田アミ、川原和子、小笠原鳥類
A5判84P

謄写技法 06

謄写技法 06  ¥1260
謄写技法6
 謄写技法、いわゆるガリ版印刷で作られた限定100部のミニコミです。謄写技法についての説明の本ではなく、謄写儀本を駆使して毎回、形態や趣向を変えて、昔の謄写技法の印刷物を復刻したり、オリジナルに復刻調のものを作ったりもした冊子です。今回は、192×135サイズ、15丁に二葉綴り込み(袋綴じ)の和綴じ本の形をしています。折り込み頁も2葉入っています。
 まず、うぐいす色のインクで特製の原稿用紙のフォーマットを刷り、そこに本文を黒インク、タイトルなどは藤色や水色などのインクで色を変えて印刷を重ねており、印刷・製本ともに凝っています。
内容:菅原克己のガリ版/金農「昔邪之盧詩」をガリ版す/富樫栄治の『本』/近頃買った本買えなかった本(7)/「小資本開業案内」に見る謄写印刷業/書生風俗いろは屋貸本店 最終回/深謝、戴き物御広め2/綴じ込み=「本」64号(一輪草舎書屋)
付録:坂本謄写堂営業案内/次回予定「謄写技法別輯2賢治の謄写版」のチラシ。
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