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奇刊クリルタイ5.0「インターネットと人」

奇刊クリルタイ5.0「インターネットと人」¥735

SNSを通じて日記を書き、未知の人と出会い、「遅れてきた文化祭」感覚で「奇刊クリルタイ」を作り、ネット上の「非モテ論壇」を締めくくったのが創刊号。また前回の増刊号では「中二病」を特集するなど文化祭を続けてきたが、その間、我々をとりまくネット環境は激変する今、祭りの終焉を予感しつつの、インターネット特集!インタネットとそこで生きる人々に取材。

■ロングインタビュー
1:佐々木俊尚氏(ITジャーナリスト)⇒電子書籍版(巻頭2000字まで)
『奇刊クリルタイ5.0』、特集「インターネットと人」の巻頭を飾るのは佐々木俊尚氏!twitter世論の登場、「マス」メディアの融解からネットによる議論の可能性まで「残念な」日本のインターネットを語り尽くす!「非モテは一生非モテなんですよ」!!

佐々木俊尚氏 プロフィール twittersite

兵庫県西脇市生まれ。早稲田大学政治経済学部政治学科中退後、毎日新聞社、『月刊アスキー』編集部などを経てフリージャーナリストに。杉並区住基ネット調査会議委員、情報ネットワーク法学会会員、朝日新聞社総合研究本部客員研究員、経済産業省情報大航海プロジェクト制度検討タスクフォース委員、成城大学文芸学部非常勤講師、早稲田大学政経大学院非常勤講師、東京大学大学院情報学環電通寄付講座「コミュニケーションダイナミクス」特任研究員。『フラット革命』(講談社 2007年)『インフォコモンズ』(講談社 2008年)『電子書籍の衝撃』(ディスカヴァー携書 2010年)他、著者多数

2:松永英明氏(ブロガー、事物起源探究家)
『奇刊クリルタイ』についに松永英明登場!インターネット黎明期からネットに関わり続けたアルファブロガーによる特濃ネット論!アングラサイトから電子書籍まで、メディアの変遷によって、我々のメッセージはどう変化するのか?

松永英明氏 プロフィール twitter、site
ライター、文士、事物起源探究家。1996年から2000年までの間は河上イチローのペンネームでウェブサイトを運営。2003年からは、松永英明として、ライターとしての活動と共にブログを運営。2005年、アルファブロガー・セカンドチームに選出。ブログやネット関連の他にも電子書籍やジェームズ・アレン等の成功哲学関連の翻訳、女子十二楽坊関連などその執筆ジャンルは多岐にわたる。

3:早川大地氏(ミュージシャン 東京エスムジカ、Sweet Vacation)
『奇刊クリルタイ』のロングインタビュー、3本目は早川大地氏!東京エスムジカ、Sweet Vacationとして邦楽シーンの最前線で活躍する氏による、音楽、ネット、そして「東京」について。「ノマド」を実践する意味、そしてその先に何があるか、縦横無尽に語りつくす!

早川大地氏 プロフィール twittersite
東京都出身。東京大学文学部美学芸術学専攻卒業、同大学学際情報学府博士課程満期退学。瑛愛、平得美帆とともに東京エスムジカを結成。2004年、シングル『月凪』でメジャーデビュー。以後、アルバム6枚、シングル5枚を発表。2006年にMayとSweet Vacationを結成。両ユニットともにほぼすべての楽曲の作詞、作曲、編曲にかかわる。Every Little Thing『スイミー』、中島愛『Sunshine Girl』等提供曲も多数。また、ライフハッカー日本版の編集委員としてライター活動も行っている。

■ミニインタビュー「ネットが変えた10の人生」
ネット上で活躍する有名・無名・老若男女とわず10名に自らのネット歴とその間自分に起こった事をインタビュー。fjからニコニコ動画まで全てを俯瞰する、10連インタビュー。
村井克成、ココロ社、yuiseki、フレネシ、羽田恭一郎、刺身☆ブーメラン、花見川・narukami 岡田有花、Kammy+、まつながけいいち⇒電子書籍版

■特別企画・ネットDJ座談会(Masao×junkMA×terasuy×D-YAMA)
現在、群雄割拠の東京クラブシーンの中でも最も熱い視線を注がれているクラブの一つである、秋葉原MOGRA。「2010年代のサブカルチャーの最前線」であるMOGRAに登場するDJ達の中で、実はクリルタイに縁が深い人々が多数いるというわけで、Masao、junkMA、terasuyの3氏、そしてMOGRA店長、D-YAMA氏とともに、ネットDJ、ネットの表現について語る!

Masao
もともと脱オタ非モテブログ界隈では知らぬ者はいない存在だったが、女装メイドに目覚めるなど迷走。クリルタイの一員として参加した文学フリマでは、30分かけて女装後、3分で代表の注意による退場という伝説を持つ。その後、ゲーソンDJとして名を馳せるように。MOGRA「ゲーソンDJバー」レギュラー出演中。

junkMA
ミニマルテクノやハードテクノを守備範囲とするPCDJ。2010年にMOGRAにて「アンコネ-underground-connection-」を主宰。

terasuy
2009年よりPCDJをはじめる。ボカロ全般に造詣が深く、ディープハウス&エレクトロハウスを得意とする。junkMAとともに「アンコネ」を主宰。

D-YAMA
秋葉原のアニソン・ボカロDJバー『MOGRA』の店長にしてアニソンDJの草分け的な存在。

■論考・コラム

魔王14歳「フリーゲーム – もうひとつの同人ゲーム」 宮島真希子「冴えない記者が辞めるまで」
紫式子「インターネットで「東京」がもっと遠くに!」
安倉儀たたた「同人だって善を目指す、かもしんない。」
かつとんたろう「野球をやるのは誰のため?」
千葉のイニエスタ「スポーツの美学的記述と社会学的記述」
republic1963「2015年の童貞」

■レビュー
ゆりいからも
Twitter読書会主催者・同人誌「放課後」編集員・大学3年生 絶賛就活中。

megaane
会社員。某マイナー経営雑誌の編集見習い(勤務2年目)として奮闘中。「若手編集者ネットワーク(YEN)」に参加。

佐藤雅哉
超が付く程の一般人。音楽、アニメが大好き。

島谷高史
限りなく闘病に近いリクルート。東京工芸大学メディアアート表現学科卒業。在学中から趣味の読書とSNSナンパが高じて書き物をしている。

Masao
terasuy

B5判100P

葬 05「ハッピー☆ハッピー☆エンディング」

葬 05「ハッピー☆ハッピー☆エンディング」¥500

人生の終わりに向けて心得ておくこと、やっておくべきこと—すなわち”終活”についての特集。

最近、流行のエンディング・ノート。自分の事が自分でできなくなったときに、そして亡くなったときに、どうしてほしいかを記しておくノートで、出版不況にもかかわらず、中古で探すのもなんだし、最後くらいはきれいに、というわけでわりと高額でいながらヒットしているそうです。そんな各社のエンディングノートをレビュー、比較。一般書籍タイプからUSBになってアルバムや住所録や家計簿まで管理できるすぐれものや電子書籍版などまで紹介。でもって、最終的には、シンプルなオリジナルのエンディングノート作りを提案し、盛り込むべき要素を簡潔に指南してくれます。

●「終活」の心得–メメント・モリ 北村敏泰:「自分の死を考える集い」に参加するジャーナリストが、ハッピーエンディングを迎えるための生き方を考察
●終活ファッションショーレポート:お気に入りの死装束を着て登場するご年配の方々。ウェディングドレスを着てフラを踊る姿はむしろ生命力にあふれ…。そんなファッションショーをされに盛り上げてエンジョイするギャラリー作りについても提言。

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連載 わたしのまちのお葬式 塩山芳明「上州当世香典事情」

とかいの葬儀社リアル見積もり:ミシュランの調査員のように身分を隠して編集者が都内の葬儀社数社に御見積もりを依頼して、費用の相場や、実際を調査。

イベントレポート FBF(フューネラル・ビジネス・フェア)に行ってきた!
今年のテーマは「高齢多死社会」:編集者の心にひびいたお葬式ビジネスの最新商品を紹介。位牌や過去帳管理もおまかせのデジタル仏壇から納棺協会さんのメイクキットなど。できれば最後までおしゃれに人生を楽しみたいですね!

A5判44P

書評王の島 vol.04

池袋コミュニティカレッジの「豊崎由美 書評の愉悦」という実践的な書評から生まれたミニコミ。毎回、課題の本の書評を講師であるトヨザキ社長、ゲストとして招かれたプロの書き手、受講者が執筆し、無記名のまま発表し全員で採点しあった中で最高得点を得た人をその会の書評王に認定。そんな書評王たちの原稿をまとめたほかに、毎回、挑戦的な特集も組んでいて、必見!

書評王の島 vol.04 ¥800

【巻頭スペシャル】
★「中島京子」ができるまで 20000字インタビュー!(聞き手・豊崎由美)
2010年7月に『小さいおうち』で直木賞を受賞した中島京子さんは、フリーライター時代にトヨザキ社長にインタビューをした事が。受賞を祝して今度はトヨザキ社長が中島さんの生い立ち、読書歴、作品背景などをたっぷりインタビュー。

【特集 文学賞】
・帰ってきたメッタ斬り! どっこい生きてたぜ篇/大森望・豊崎由美
138回の芥川・直木賞レースで初の予想一致を達成後、活躍フィールドをラジオにうつしていた二人が2年ぶりに活字の世界にカムバック!2年間の空白を埋めるべく語りまくる!

・勝手に賞を創設 42人の選考委員、42の受賞作
作家・絲山秋子さんが、自分が一年間で読んだ中でもっとも面白かった作品に贈る「絲山賞」(正賞も副賞もなし)にならって、本好きたちが、それぞれに賞を作り、もっともふさわしい作品を選んで、賞の趣旨や受賞理由を語る文学賞大会!ローカルな賞から、マニアックなテーマに絞った賞、はたまたブックデザインの名著を選ぶ賞やら、賞にもれた作品から賞にふさわしい作品を選ぶ敗者復活賞的なものまで、いろいろ!
※豪華ゲストは以下のみなさま(敬称略)
朝倉かすみ/東えりか/アライユキコ/石原壮一郎/伊藤聡/円城塔/円堂都司昭/川勝正幸/香山二三郎/岸本佐知子/栗原裕一郎/佐々木敦/杉江松恋/瀧井朝世/千野帽子/南陀楼綾繁/古屋美登里/枡野浩一/吉田伸子/米光一成

そして定番、2009年11月〜2010年10月までの豊崎由美の書評講座の中で作成されて、選ばれた書評王に輝く作品を集めたお玉稿のコーナーもあります。
A5判116P

書評王の島 vol.03 あなたの知らない原稿料の世界2010 ¥800

【厳戒袋とじ特集】
103誌の内情がいま明らかに あなたの知らない原稿料の世界2010
組合のない日本のライターの世界では、書き手はみな一匹狼。自分の身は自分で守るしかない、とはいえ、不況で原稿料の引き下げも媒体も出てきた今、ともに立ち上がろう!と、有志によびかけ、手始めにブラックボックスである原稿料データを集めてみたトヨザキ社長。誌名、原稿の種類、署名か非署名か、文字数、原稿料を一覧表にしました。業界人もそうじゃない人も興味津々。袋とじになっています。

【巻頭独占20000字インタビュー】
長嶋有ができるまで 聞き手・豊崎由美
仲間とハイクオリティな同人誌「メルボルン1」や「イルクーツク2」を作ったり、画期的新聞連載小説「ねたあとに」をまとめたり,2011年のデビュー10周年に向けて作品の漫画家計画もスタートさせるなど、型にはまらない活動を展開する長嶋有氏に話を伺い、長嶋有を成分分析。

42人の王 42冊の本
もし世界征服に成功して、世間の評判に関係なく世界の人民に自分の好きな本を読ませることができたら!? という設定で42人の成りきり王たちに42冊の本を選んでもらいました。

そして定番の 書評王に輝くお玉稿11本

さらに今回なぜか書評に関係ない箸休め?「テモる女のキャンプ力検定DX」
A5判102P

未来回路 2.0

未来回路 2.0 ¥800

テーマ「コミュニティの生態系」

【現代詩】「パンゲア」カニエ・ナハ

【対談】
1.「逸脱のガールズトーク〜生活実践による永久革命〜」安全ちゃん×モコモコ
2.「欲動としてのコミュニティ〜分断と接合のコミュニケーション〜」山本ペロ×中川康雄
3.「『百合子、ダスヴィダーニャ』を巡って〜名指す事で零れ落ちるものへの視線〜」沢部ひとみ×長野明
4.「東京におけるインフラとしての演劇構築へ〜portB「完全避難マニュアル」公開前夜に〜」高山明×鴻英良

【小説】「家出」Gabriele Rebagliati

【インタビュー】
1.「京都から考える〜欲求の投影としての他者の文化〜」吉岡洋(現代芸術)
2.「未知との遭遇、人間はそこまで馬鹿じゃない理論への道程」佐々木敦(批評家)
3.「社会運動2・0への想像力——批評・労働・キャラクターリブ」杉田俊介(批評家)
4.「空き地を作るということ〜宮下公園のナイキ化反対運動の内側から〜」小川てつオ&いちむらみさこ

【寄稿】
〈小説〉「←○+」椿かすみ
〈エッセイ〉「「ずれた」メイドと「疎外」の街—大阪・日本橋を歩いて—」山際節子
〈論考〉「書籍の電子化におけるケータイ小説の先行」Gabriele Rebagliati
〈エッセイ〉「文芸女子あるいは僕達の行方」わたりさえこ
〈漫画〉「文学部誌が出来るまで」わたりさえこ
〈写真〉富永剛総
〈イラスト〉エリカ
〈プレゼン〉小笠原心平
〈プレゼン〉坂美春

A5判112P

真城七子「紳士のかつら」

真城七子「紳士のかつら」¥840

ヴェルサイユ宮殿華やかなりし頃の宮廷マダムの日常を再現した「宮廷マダムの作法」の著者による同時代の男性かつら事情本!
前作では、造園に近い感覚の、キャバ嬢もびっくりなモリ具合の宮廷マダムたちのヘアスタイルについて言及していましたが、こちらはルイ13世の頃から宮廷紳士の間で流行したヅラについて。よく音楽室の肖像画で見る、あのアマデウスなヘアです。なぜ、かつらをするようになったのか、どうやって作るのか、なぜナチュラルを目指さずに次第に不自然にボリュームを増していったのか? など素朴な疑問から、かつらで好まれた天然の金髪を得るために墓場荒らしをする業者まで出たなんていったエピソードまで、真のおしゃれかつらの真実は明かされています。
当時の図版をたくさん盛り込み、そのヴァリエーション図も。巻末にはかつら男子の肖像画をプロフィールを集めた”かつらの回廊”を収録。ベルばらで知られるフェルセン、マルキ・ド・サド、ルソーなど当時の話題のかつら男子たちが登場しています。
文庫判52P