ミニコミ」カテゴリーアーカイブ

放課後 保健室号「特集 突破力」

放課後 保健室号

放課後 保健室号「特集 突破力」¥525

前号では、理系と文系の相互理解を考えたり、まさに授業外の研究テーマを毎回特集とする「放課後」。今回の特集は、停滞を突き破り、生き抜くための「突破力」

その1 古武道の突破力
文科系諸君!お前らは本当の古武道をまだ知らない〜某古武道師範代あぼかどうさんに聞く古武道の突破力

その2 ビッチの突破力
うることやって死にたいの 非実在ビッチ ヤリマン化するヒロインたち

その3 獄中記の突破力
ムショに行ったて生きている 放課後獄中記 東京拘置所で二週間過ごした「ムショ上がり大学生」かく語りき

その4 魔ゼルな規犬
15000字インタビュー 魔ゼルな規犬 我々にもっとバイオレンスを、ビッグサプライズを、モアモアハピネスを。

B5判56P

カレーファン全員集合!「CURRY CARAVAN」

CURRY CARAVAN

CURRY CARAVAN(ベンチプレス)¥840

中央線系カレーイベントなどを主催する当代きってのカレーマニア、島田真人さんが、溢れるカレー愛を込めて自費制作したカレー本。
「中央線のお薦めカレー店レビュー50」や、カレー番長、スパイス番長の対談、ネパール・スリランカ・パキスタンなどの旅カレーエッセイなど目玉企画多数。堀道広、齋藤裕之介らのカレーマンガやカレーエッセイなども。

企画・編集:島田真人
デザイン:永井ミキジ
表紙イラスト:東京ビッチ
【コンテンツ】
東京カリー番長対談 水野仁輔(東京カレー番長調理主任)×伊東盛(東京カレー番長リーダー) 番長レシピつき
インタビュー スパイスジャーナル編集長 カワムラケンジ
中央線沿線カレー50選
レポート 飯塚敦「極東のはずれのパキスタン」
漫画 堀道広「宇宙出前Jポーイ」
コラム 大西祥平「千吉にて」
コラム 永井ミキジ「顔ジャケ カレーラーメン」
コラム 野村麻紀「なか卯をハシゴ」
コラム 島田真人「手みやげカレー」
コラム セラチェン春山「遠い昔、遥か彼方の能登半島で…」
漫画 齋藤裕之介「店主が3m以上もあってなおかつおいしいカレー屋」
レポート 歩りえこ「ネパールの偽サドゥーとスリランカの大家族」
インタビュー インド料理ユニット マサラワーラー
漫画 武田尋善「マサラマーンとマサラワーラー」
東京スパイス番長対談 水野仁輔×野口慎一郎 番長レシピつき
CURRY BOOK REVIEW
A5判88P

発行元のベンチプレスは、漫画家の齋藤裕之介、堀道広、デザイナーの永井ミキジ、編集人の島田真人、成田敏史、ビキニライン/東京ビッチ、イラストレーターの菱沼彩子/等今日ビッチら、各ジャンルの人々が集まった謎の集団で、メンバーは自称ベンチウォーマー。各人が極めた趣味やコレクションを毎回、好き勝手に書きまくります。

漫画雑誌・山坂 05

山坂5

漫画雑誌・山坂 05(山坂書房) ¥300

なんでもあり、の自費出版の世界ですが、山坂書房の二人の漫画家、山坂ヨサンセンこと、三好吾一と大西真人は、この雑誌では、あえて過剰さ、過激さを避けた丁寧なイラストで、日常の情景を描きます。夏の日、赤信号の交差点でたまたま、同じように自転車に乗ったまま信号機を見上げた通りすがりの人…、ずっと同じ小中学校で家も近所だったけど話をしたことがなかったちょっと浮いてたあのコ、久しぶりに帰った実家での親との微妙な距離…
限定200部(シリアルNo入り)、ハンディな小冊子ですが、上質な掌品ぞろいの漫画誌になっています。

■山坂ヨサンセン「去年の夏のことですやん」
■永田智子「プレゼント」
■藤本和也「三本足の怪獣」
■炭子部山貝十「アタリメ君」
■大西真人「小春日」
■三好吾一「デジカメ」
■山坂ヨサンセン「山坂四コマ作品集」

A5判74P

萱島雄太「トレモロピカソ tremolo picasso」

トレモロピカソ表紙

萱島雄太「トレモロピカソ tremolo picasso」¥740

古典文学を原作とした漫画「鼻」(芥川龍之介)や「オツベルと象」(宮沢賢治)で注目を集める、萱島雄太の、また別の様式の作品集。
「月刊漫画星」に連載されたオールカラーの作品で、登場人物は毎回、少女と男の二人。この二人とお題に関係ある小道具、そして線とコマだけで、サイレントなスラップスティックが展開されます。
登場人物のみならず、コマ自体が壊れたり、動いたりして、マンガのレトリックをいろいろと使っての紙の中を所狭しと動きまわります。
A5判44P

トレモロピカソ

トレモロピカソ

どくろく 臨時増刊号「ひとり震災不安定日記」

どくろく臨時増刊

どくろく 臨時増刊号「ひとり震災不安定日記」¥200

特別な趣味もなく休日の予定もないない独身30代女性の日常の考察を綴るミニコミ「どくろく」(どくしんしゃによる どくしんしゃのための ろくでもないざっし の略)を発行しつつ、通勤途中の中央線から見える景色を綴るフリペ「車窓」を発行する武蔵野ヘルスセンターのあらみさん。そんなイベントの少ない?地味な日常が、ある日突然、打ち破られる。東日本大震災ならびに福島第一原発事故の発生である。

放射能の危険に怯えながら常にネット上の情報を収拾し、家族や職場の上司や同僚に、放射能から身を守るためのサバイバル法をメールで、あるいは口頭で伝え、警告を発する中、ついに、恐怖にたまりかね、数少ない親しい学生時代からの友人を頼り一路岡山へ避難。ただならぬ心理状態に、酒が加わり、10数年来の友情関係が一夜にして”わけあり”状態に一転、悶々とした気持ちを引きずりながら、東京に戻ると、悪化する原発の状況とあいまって筆者の気持ちは一気に負のフパイラルに。東京と岡山の温度差、あるいはこの非常時に日常を続行する親や、異常に前向きな職場の人々との温度差をひしひしと感じ、相変わらず周囲に警鐘を鳴らしながら、夜になるとネットをチェックしながら酒を飲まずにはいられず寝落ちする日々…。

震災の発生からの日記の形で、直後の日常をリアルかつ赤裸裸に綴る、これまでのどくろくとは一線を画す異色の震災日記。3.11以前には戻れない放射能下の日常の中、以前の関係に戻れない失恋者然とした気持ちに振り回され、それでも被災地支援に立ち上がるなど、現実と妄想の間をはげしく振れる、ネット用語でいう危険”厨”と化した30代女性が、それでも自らのイタい日々を見据え、自身が拠り所としてきたメディア・ミニコミにまとめた、切なくもリアルな震災下を生きた証し。ヒューマンドキュメンタリー、ミニコミ部門があったら推したい作品です。

A5判92P

※この本の売上は、福島県災害対策本部と日本赤十字に寄付されるそうです。