ミニコミ」カテゴリーアーカイブ

椋本湧也 編著「26歳計画」

椋本湧也 編著「26歳計画」 ¥2000+tax

沢木耕太郎さんが乗合バスでユーラシア大陸横断の旅に出たのが26歳。高校生のときに『深夜特急』を読んでからというもの、「26歳」という年齢は自分にとって特別な響きを持ち続けてきました。

そしてやってきた26歳。奇しくも世界的なパンデミックが襲来し、渡航はおろか、家から出ることすらままならなくなってしまった。そんな「旅の適齢期」に、この世界の26歳たちは一体何を考えているのだろう。身体的な移動が制限される中で、この想いを言葉にのせて、彼らに会いに旅に出てみよう。そしてその出会いの足跡を一冊の旅行記にしてみよう。そう思い立ったのです。
(「はじめに」より)

そこで、企画・編著の椋本湧也さんは、同期の26歳の若者に向けて、26歳をタイトルに文章を書き、自分の知る魅力的な26歳に企画をつなげるように依頼。
こうして、集まった料理人から宇宙工学者、俳優から機動隊員まで、総勢48名の文章のアンソロジーが本書となります。

実際の旅、人生の旅、時間の旅….それぞれの想いを綴ったコロナ時代の旅の本。

デザイン:脇田あすか

W107×H174mm ガンダレ製本 208pages

立山柚子「ヨリエとカニシャ」

立山柚子「ヨリエとカニシャ」¥454+tax

記号的、グラフィカルな絵画表現を特徴とする立山柚子さんの自主制作コミックzine。

自分の作ったものが、自分のあずかり知らないところで独り歩きして自分のことを語ったら—–
得体のしれぬ丸いものをめぐる物語。

18cm x 13 cm 32pages

2000年生まれが創るカルチャーマガジン「ヤングマンベイグ vol.2」

ヤングマンベイグ vol.2 ¥454+tax

編集長をはじめ、スタッフ全員2000年生まれ(および、同学年の早生まれ)が作る雑誌。そして、取材対象も、同じくミレニアム生まれと、彼らが生まれた年に20歳だった先輩たち。

すでに社会に出て活動している人もいれば、やりたい事がまだみつからない人もいる。あるいは、一人一人の心の中にも無敵感と不安が同居している。
夢に向かって走っている人と走り出したい気持ちでいっぱいの人たちの声を届けるマガジン。

巻頭インタビューはアニメ『MUTEKING THE Dancing HERO』のエンディング楽曲の書き下ろしなどでも話題、北海道のスリーピースバンドKALMA。
“わたしが気になるヤングマン”として、アオイヤマダ(表現者)、 あにお天湯(グラビアアイドル)、ソーズビー(タレント)、漆山海音(映像制作 exうるしやま家)に取材。
2000年に20歳だった先輩として、今泉力哉(映画監督)、小林百合子(フリーランス編集者)、内沼晋太郎(ブックコーディネーター)が登場。

ほかには、ネットで参加者を募ってのグラビアページ作りとその過程の記録、コロナ禍での成人式、結婚に関するアンケートなど。

A4判60pages

mississippi 「CINEMA WALK #3 特集 彼女たちの時代。80〜90sの邦画から選んだ21本」

mississippi 「CINEMA WALK #3 特集 彼女たちの時代。80〜90sの邦画から選んだ21本」 ¥1200+tax

漫画やイラスト、絵本で活動するアーティストmississippiさんによる映画鑑賞zine第3弾は「彼女たちの時代~80s&90s邦画より」。

この時代にデビューした女優さんたちの初期作品を中心に21本を紹介します。

薬師丸ひろ子、原田知世、工藤夕貴、藤谷美和子、斎藤由貴、富田靖子、小泉今日子、深津絵里、高岡早紀、牧瀬里穂、中嶋朋子、つみきみほ、白鳥靖代、石田ひかり、佐伯日菜子、広末涼子、松たか子、田中麗奈….
彼女たちの、印象的なシーンを描き、そのページの裏側に作品データと感想を記しています。

とんでもない昔ではないけど、今とは違う、過ぎ去った自体の景色ー人々は煙草スパスパ、ヤンキー大暴れといった野放しだけど、どこか明るい?ーの中の青春やアイドルを切り取った特集になっています。
80-99年のその年の印象的な出来事を挙げた、おまけ年表が綴込まれています。

収録作品→探偵物語、時をかける少女、台風クラブ、それから、恋する女たち、BU・SU、怪盗ルビイ、1999年の夏休み、バタアシ金魚、つぐみ、東京上空いらっしゃいませ、櫻の園、ふたり、三月のライオン、毎日が夏休み、ガメラ 大怪獣空中決戦、水の中の八月、20世紀ノスタルジア、四月物語、がんばっていきまっしょい、大阪物語

リソ印刷で、単色〜3色で刷られていますが、グラデーションや重なりなど様々な組み合わせ方で色を効果的に入れているのを楽しめます。

小さな映画のシーンのプリント(サイイン入り)のthank you カードつき。

B6判44pages ステッチ綴じ リソ印刷

mississippi(ミシシッピ)
画家・コミック作家。京都市在住。
京大美術部在籍中より平面作品の発表を始める。当時の専攻はアメリカ文学。
書籍・CDなどのイラストレーションを手掛ける他、New Galerie(パリ)、Druckdealer(ハンブルク)、トランスポップギャラリー(京都)、ブックギャラリーポポタム(東京)などで個展多数。
また、国内外のアーティストとの交流を活かしたコミック・ジン「sinta」、「KyoCo」を主宰、展示やイベントの企画も行う。

田中六大「贋作 猟奇王」

田中六大「贋作 猟奇王」¥500+tax

川崎ゆきお漫画家デビュー50周年記念猟奇王トリビュート展に参加した際に作成した漫画小冊子。
延期開催された東京オリンピックにちなんだ短編「猟奇オリンピックは夜ひらく」を収録。

「猟奇王」、「猟奇王国」、「悪いやつほどよく走る」、「猟奇王大全」、「大阪ダンジョン」、「川崎ゆきおサイト」、電子書籍「漫画講座」などから、絵やセリフ、フリー素材を引用、模倣して構成した物語。(川崎ゆきおさん公認)

アジトでだらだらしたり、右往左往の情けない場面がありながら、オリンピックのように勇気や希望のためではなく、ただ猟奇とロマンにに向かって夜に走る猟奇王と忍者&猟奇娘。
そして、それを見ようと、人々が、いぶし銀の月が光る夜に集まり、走り出すシーンに、胸があつくなります!

B6判40pages

※表紙裏に作家によるデッサンがついています。
(絵柄はそれぞれ異なります)