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長野県伊奈から届く新しいzine 季刊黒猫 2020夏 

季刊黒猫 2020夏(黒猫)¥1000+tax

2020年、長野県伊奈に活動拠点を移した、高円寺の音楽にまつわるショップ円盤(現在・黒猫)
の店主、田口さんが、これまで巡業で出会った各地のユニークな才能を結集したzineミツザワ通信を、さらに進化させて発刊にいたった色々全部詰め合わせzine黒猫。様々なペーパーや冊子がB5サイズ大の袋に入っています。

参加者は—
表紙造形物+写真:星野郁馬
浅田暢夫の写真
飯田華子の連続絵巻
上野茂都のポンチ絵ステッカー
鹿子裕文の顔のある文章
喫茶アオツキの「純喫茶LOST & FOUND」
黒ダイヤ特区「RCS、AMS」
黒猫からの手紙七月五週
「紙を折る3」
ケッチ石原のパイプ入門
ささやんの「クロゴキブリ通信」
佐藤幸雄の「わたしたちはなぜ伝わったと思ってしまうのか」
佐渡島タガヤス堂の大崎通信
スケサクの写真
鈴木啓之の「レコジャケの矜恃」
仙台よしぎの通信
台湾料理ごとうのレシピ c/w にこみちゃんのレシピ
タナカマンガ
ハロー通信(from広島)
深浦亜希の絵
福田教雄(sweet dreams press)
星野郁馬のポストカード
マメホコリ工房の粘菌ばなし
見潮麻衣の「わたしのすきなひと」
村上巨樹のミャンマー音楽探訪録
安田謙一のコラム「ろっこうおろち」
柳家小春の「作曲家・藤井清水について」
湯浅学の盤句
よしのももこの「ナーンチャッテ家族」


市場大介 変則自主出版本「もう、帰らない」

変則自主出版本 市場大介「もう、帰らない」¥1364+tax

市場大介による、絵と漫画がミックスされた約4年ぶりの個人誌。

これまで版下入稿したいたものをデータ入稿に変えたそうで、コピー誌みたいなベタな感じやノイズがなくなり、いきなりクリアに。
と同時に、狂気や暴力を飲み込んでしまうような無表情の美女たちの静けさがひたひたと伝わってくるような。

前半は、切り抜きなどをコラージュした”脳内宇宙遊泳漫画「王将」より抜粋再構築&多分最後の漫画「白い道」”を収録。
因果な運命を背負った登場人物たちが錯綜し、美杖エズミもカメオ出演しています。

後半は最近の絵画作品と写真になっています。

A5判108pages

大竹昭子 短文集「室内室外 しつないしつがい」

大竹昭子 短文集「室内室外 しつないしつがい」

随筆・小説・書評・写真論などで活動する大竹昭子が、都内の4つの書店を会場に開催するトークと朗読のイベント〈カタリココ〉の内容を収録した「カタリココ文庫」から、今度は散文シリーズをスタートさせました。

第1号は大竹昭子短文集『室内室外 しつないしつがい』。
雑誌『PAPERSKY』に2010年〜15年にかけて連載していたものから、12篇を厳選し、再構成しています。表紙と装画は工藤夏海。

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大竹昭子は、自作の間取りから物語をつむいだ『間取りと妄想』の著作で知られるように、空間への関心が高く、室内と室外のちがいを幼少のころから意識してきたと言います。

「室内」とは具体的な空間を指すのみならず、想像や妄想を生み出し、記憶の貯蔵庫をも象徴する存在であり、対する「室外」は体の外にあって自己の内側に絶えず働きかけてくる外界のことです。

 12の短編は身近なエピソードからはじまりますが、どれも小さな謎が埋め込まれていて、ミステリーのような味わいがあります。また、小説かエッセイかという枠組みを超えて別の時空間へと飛躍する手法は、彼女の代表作『図鑑少年』の延長上にあり読者を架空の「室内」へと誘うでしょう。

生命エネルギーは「室内」と「室外」の往還により支えられているという認識は、彼女のすべての著作に通底します。外出自粛令が出で、だれもがそのことを意識せざるを得ない2020年のいま、本書のテーマはより多くの読者にシンパシーをもって受けとめられるものと思います。

編集・大林えり子(ポポタム)
装幀・横山雄+大橋悠治
ロゴデザイン・宮地美華子(古書ほうろう)

文庫80pages

お盆研究会「お盆本」

お盆研究会「お盆本」¥ 1400+tax

一年に一度、先祖を迎えてともに過ごす夏の数日間「お盆」。
盆踊りやお盆休みなど、 私たちの生活馴染んだ行事だが、そもそもお盆とは…?

各地に暮らす、お盆研究会メンバーが、それぞれ遠野、郡上、アイスランドの三カ所で脈々と受け継がれる先祖・死者 供養の儀式に立ち会い、その背後にある人々が死と向き合ってきた歴史、 私たちが死と向き合う術について考えた2年分の取材の成果。

”民話の里”岩手県の遠野、”郡上踊り”が盛んな岐阜県の郡上、またメンバーの1人で、写真家/ジャーナリストの小川周佑が取材を重ねる、妖精伝承や祖先信仰が多く残るアイスランド。
一見、脈絡ない3地点を、お盆や先祖供養というテーマで見たときに、意外な共通性も浮かびあがります。

お盆を構成する要素の中 から「火」「円」「歌」「踊」を選び、この4テーマ毎に、臨場感あふれる写真とともに遠野/郡上/アイスランドのお盆や先祖供養の風習について考察しています。

あの世とこの世の間のお盆という朧げな感じを出すために、フランス装の表紙の折り方を参考にした方法で半透明なカバーを手作業でかけたそうです。

15cm×15cm 50pages

松尾貴史「折り顔」

松尾貴史「折り顔」¥1818+tax

タレントとして活躍する松尾貴史は、学生時代にはグラフィックデザインを専攻しており、94年からは、折り紙の方法ーー1枚の正方形の紙を折ったり開くたり膨らませる作業だけーーで「顔」が持つ表情や特徴、世界観までを表現する「折り顔」を制作しています。

モチーフとなる顔は、有名人、身近な人物、歴史上の人物、想像上あるいは伝説上の人物のほか、限定されないイメージや表情のみなど、すべてにおいて制約はありません。

本作品集では、折り顔そのものを単体で、あるいは集団で、または日常空間の中に配置して、様々な形でお楽しみいただけます。時々、作家本人も登場。

A4変型(正方形)44pages