ミニコミ」カテゴリーアーカイブ

漫画誌 大西真人/三好吾一「バス」

バス

大西真人 三好吾一「バス」(山坂書房)¥286+税

時流に左右されず、地道に自分たちの漫画を描く、を信条に漫画同人誌「山坂」を発行する
山坂ヨサンセン(三好吾一、大西真人のユニット)から二人の作品集が出ました。

収録作品は
■大西真人 「浮雲先生」(パン/水まんじゅう/海)
■三好吾一 「デート」

大西は、日常会話の中の妙な脱線や余談のさらなる余談のそのシーンを
三好は動物園に行って動物を見てない妙なデートを描いています。

A5判28pages
※山坂書房の銘入り鉛筆(HBとBの二本セット)つきです。

大西真人「浮雲先生」

三好吾一「デート」

バス 銘入り鉛筆

関根美有「いままでのまりちゃん」

いままでのまりちゃん

関根美有「いままでのまりちゃん」(エベレストライブラリ)¥571+税

「ママール・フ・モモール、なりに」や「ずばぬけたバラ」などのジンがタコシェでも人気で、アックス新人賞佳作を受賞した関根美有さんの最新作品集が届きました。
自主制作したコピー誌「まりちゃん」(2010刊)、「もっとまりちゃん」(2011刊)、「やっとまりちゃん」(2012刊)をまとめて、おまけマンガと解説をつけたものです。

公務員のまりちゃんは、いつでもどこでも、どうでもいいようなことに考えを巡らす、空想世界と現実を行き来するような女の子。
それは小さい頃に、お母さんがお父さんと別れて家を出ていってしまったり、学生時代に勉強熱心でなくバンドでドラムなどやっていたことと関係あるのかもしれないし、あまり関係ないのかもしれない。
とにかく、まりちゃんは、ごはんを作ったり、日常の音を拾い集めながら、街や職場で誰かを観察したり、本を探したり読みながら、突然、空想の世界や過去や未来に飛んで、解決というゴールを目指すでない考えを巡らせます。

そんなまりちゃんに通じる、エベレストライブラリによる解説の文章もまた魅了的。
(まりちゃんがドラム担当だったことから)「ドラマーはバンドの背中を見守る観察者である。
観察者は考察者となる」など、その視点は日常のリズムをしっかり刻みながら、観察、考察する作者にも重なります。読者はまりちゃんや関根さんの思考を辿りながら、気持ちよく日常を逸脱して再び日常にソフトランディングすることができるのです。
※最初の説明の際に、解説文を作家によるものとしておりましたが、編集・制作を担当するエベレストライブラリスタッフブロガーさんによるもものです。お詫びして訂正いたします。
A5版104pages
「Prologue-Gymenopédie-」でも関根さんの作品がご覧になれます。

もぷ子「すごく短い話たち」「おらが村にもプーンが来た」「イッテルビーム」

「何かを見つめる怒れる少女」で小学館IKKIデビュー、comicリュウで「夏の味」銅龍賞を受賞したもぷ子の自主制作ジン3種。

すごく短い話たち

最新作「すごく短い話たち」¥300+税

タイトルの通り、1~2ページのすごく短い?短編9本を収録。
ふと思いうかんだヘンな考え、日常の中の一瞬の思いなどを切りとったような9シーンです。
「強風注意報」「返信」「シュール来たりなば」「赤い手」「屋根の上」「ドレミを知らない子供」「全速力」「鏡の中のどじょう」「若気の至り」
A5判20pages

おらが村にもプーンが来た

「おらが村にもプーンが来た」¥300+税

子供には見えないけれど大人には見えるというプーンがやってくると、人々は活気づく。ある者は神輿をかつぎ、ある者は踊り、ある者は供え物を作り、熱狂の中、祭りに興じる…。
言葉にできない祭りのあの高揚とその後の日常を描いた短編。
A5判24pages

イッテルビーム

「イッテルビーム」¥400+税

大学の学祭用い描いた「ガマの穂」、力の抜け具合が気に入っている「こむそうさん」、未来の生活や部屋を様子を描いてみた「A.D4056」の3本を収録。
A5判32pages

季刊サルビア28「ひらいて たのしい ハニカムペーパー」

季刊サルビア28

季刊サルビア28「ひらいて たのしい ハニカムペーパー」¥476+税

グラフィックデザイナーのセキユリヲさんの図案と、伝統工芸や地場産業などの職人さんたちとコラボして、衣食住を豊かにする物づくりを行うサルビアの発見や活動をお届けするジン「季刊サルビア」

今号の特集は蜂の巣みたいな構造の360度ひらく紙をハニカムペーパー。
はて?と思う人、小さい頃に七夕飾りとかで見たことある、アレですよ。
そのハニカムペーパーを使ってつくる、部屋のかざりやメッセージ、カードのつくりかたを、型紙つきでサルビア工房の上原かなえさんが紹介します。
また、国内に2カ所しかないハニカムペーパーをつくる工場、愛媛の山中商事さんを訪ね、ハニカムペーパーと、サルビアオリジナルのはなさくメッセージカードができる過程も紹介します。
つながりコラムは、2011年に京都にオープンしたセレクト古書店〈世界文庫〉を取材しています。

連載 つながりコラム 第23回 世界文庫へようこそ
沖縄すたこら日記 文・白井明大

A5判変型 28P

季刊サルビア28 季刊サルビア28

季刊サルビア28 季刊サルビア28

読んでるうちに一杯やりたくなっちゃう!?  パリッコ「大衆酒場ベスト1000 01」

大衆酒場ベスト1000  01

パリッコ「大衆酒場ベスト1000 01」¥476+税

ミュージシャン、漫画家、ライターであるパリッコがポータルサイトサイト「ピコピコカルチャージャパン」に2009年12月から2010年5月までに連載れた「大衆酒場1000」を再編集したジン。

といっても、ガイドブックやデータベースではなく、趣味のお酒を楽しめるエンターテイメントとしての酒場の楽しみをシェアしようと加筆修正したうえ写真も追加し、対談を付して編集したもの。
酒場で居合わせたごきげんお兄さん、あるいは酒場慣れした段取り上手の友人のごとく
(はやる気持ちで)「まず、速やかにドリンク注文しちゃいましょう」、(メニューをみて)「(創作料理メニューの)どれもめちゃくちゃ興味そそられちゃうのがまた創作マジックなんすよね」、(料理が到着すれば)「このシュウマイがうまいだよな〜」、(具沢山のおからを食べれば)「あなたの『おから感』を爆破解体するほどのポテンシャルを盛ったおからがここにあります!」
という調子で、なんだか座持ちもよくて、陽気なお酒!?

食通でもなく、お手頃メニューを紹介しているけれどB級グルメでもなく、あえて言うなら、これ自体が酒場の愉しみ方のひとつのような。
連載はまだまだ継続中、1000店を収録しているわけではありません。
また、紹介されたメニューおよび価格は変更されている事がありますので本の趣旨を汲んでご理解のうえ、お楽しみください。

〈収録内容〉
・ かぶら屋 (池袋) / 赤ウインナーフライ
・ 金の字 (清水) / ポーク焼き
・ 平家 (板橋) / 焼豚
・ ゆたか (石神井公園) / レバ刺し
・ もつ鍋帝王 ふるさと (池袋) / もつ鍋
・ とんぼ亭 (大泉学園) / いぶりがっこのクリームチーズ和え
・ いせや総本店 公園店 (吉祥寺) / 手作りシューマイ
・ 久昇 (藤沢) / おから
・ 楽楽屋 (池袋) / 羊肉串
・ 友愛 (練馬) / 牛ミスジ大霜さし
・ 四文屋 なん八 (下北沢) / 煮込みライス

酒場対談 ゲスト:スズキナオ(チミドロ)

A5判40pages