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珍スポットトラベラー金原みわの紀行エッセイ 「さいはて紀行」

金原みわ「さいはて紀行」

金原みわ「さいはて紀行」(シカク出版)¥1000+税

珍スポット、B級スポット、秘宝館、ストリップ、ジャンクション、工場、珍建建築、電波住宅、珍寺、珍仏、巨大仏、新興宗教、奇祭、純喫茶、遊郭跡……
遠くにあるようで日常のすぐそばにある「さいはて」を巡る旅人、金原みわの旅の記録をまとめた紀行エッセイ集。

最近、都築響一のロードサイズ・ウィークリーでも執筆している金原みわは、ネタ探し的に珍スポットを訪ねるのなく、その空間を作った人々にも暖かな眼差しを向ける。たとえば、淀川の河原でホームレスアーティストに出会い、飼い野良猫?へのキャットフードを差し入れたり…、後日、彼の死を知り、筆者が佇み眺めた河原の景色は、さながら夢のあとのような、戦いのあとのような…。

場所や登場人物たちの面白さもさることながら、金原みわの眼差しを通して再発見する珍スポットと人々の生き方を覗いてみてください。おすすめです!!!

【収録内容】
性のさいはて ――生命の潮吹きストリップ
罪のさいはて ――刑務所で髪を切るということ
水のさいはて ――淀川アンダーザブリッジ性のさいはて
異国のさいはて ――タイのゴーゴーボーイズ
食のさいはて ――ゴキブリ食べたら人生変わった
宗教のさいはて ――キリスト看板総本部巡礼
夢のさいはて ――最高齢ストリッパーの夢
人のさいはて ――じっちゃんのちんちん
巻末コメント「珍スポットのデスティニーズ・チャイルド」(都築響一)

金原みわ プロフィール
珍スポトラベラーとして、全国の珍しい人・物・場所を巡りレポートしている。関西情報誌のMeetsRegional、ウェブメディアのジモコロ、都築響一氏のROADSIDER’s weeklyで記事連載中である。ハイエナズクラブや大阪奇食倶楽部に属し、イベントも定期開催している。

文庫202pages

金原みわ「さいはて紀行」

石丸まく人「僕たちの好きな水木しげるの小学館入門百科シリーズ」

僕たちの好きな水木しげるの小学館入門百科シリーズ

石丸まく人「僕たちの好きな水木しげるの小学館入門百科シリーズ」¥796+税

水木しげるが〈小学館入門百科シリーズ〉で発表した著作21冊を徹底解題。昭和の児童向け百科事典ものの中でも人気の妖怪シリーズの魅力を語る!
妖怪の元ネタから水木流のデフォルメなど、その成り立ちも探っています。
また他社の類書〈講談社まんが百科シリーズ〉〈霊界アドベンチャー〉などにも言及。後者は、1978年に漫画雑誌ガロに連載された「日本幽霊館」がベースになったもの。

A5判80pages

怪奇貸本収蔵館 第二号 若林哲弘編

怪奇貸本収蔵館 第二号 若林哲弘編

怪奇貸本収蔵館 第二号 若林哲弘編(グッピー書林plus)¥1200+税

埋もれかけた漫画を発掘して復刻をするグッピー書林の怪奇貸本収蔵館第二弾は、マジンガーZの作画で知られる若林哲弘が 貸本時代に描いた怪奇漫画2編「死神の札束」と「眠る霧」を収録。

紙芝居から貸本の流れはよく語られているが、貸本からアニメに活躍の場広げた作家も多く若林もその一人。
実は、怪奇漫画らしい作品は本書収録の2編のみで、貸本ではスリラー系やアクションを手がけていたが、「眠る霧」は南竜二の「地獄の使者」の原本となった作品。
また「死神の札束」は、後年、若林宏名義でアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」の作画にも携わる若林による、水木へのリスペクト?や死神キャラを彷彿とさせる登場人物も注目ポイントのひとつ。

A5判180pages

メインストリーム 03 活動報告2011~2015

main stream 03

メインストリーム03 活動報告2011〜2015 ¥926+税

美大でデザインを専攻していた東野大地と、ダダイズムの研究をしていた山本桜子は、福岡を拠点に活動する革命家・外山恒一率いるアナキスト×ファシスト党「我々団」の党員となり、芸術を取り巻く腐敗した社会に疑問を抱き、活動家へと転じる。
2011年、芸術弾圧誌『メインストリーム』とその別冊『ラール・プール・ラール』を刊行。そのメインストリーム創刊宣言では、1974年、独裁体制下の旧ソ連で志あるれた芸術家たちの野外展覧会に対して当局はブルドーザーと放水車で粉砕したように、今日、自由や個性の名の下で甘やかされた芸術及び、表現の自由の正義に担保されたぬるい活動をブルドーザーで踏みにじるごとく破壊する決意表明する。

この創刊以来の、二人の革命実践の記録がこの3号で、これまでの批評誌的なコンセプトと趣を異にします。
特に、チャリティとかアートの力で町おこしといった牧歌的アートフェスへの疑問から、各種フェスに応募・参加し、その内部に入り込んで揺さぶりをかけようと試みる。
と言えば真摯でスリリングなのだが、実際は締め切りまでの時間がなく応募書類準備に焦り、ダミー団体で応募しているのに素性を自らばらす失言をして自爆からの撤退などトライアンドエラーを繰り返す。そうして3331のTATにこぎつけ、アーティストや主催者側が提示する疑問や課題とぶつかり合い、次なるステップに踏み出すことになるのである。

とこれは、二人の活動のまだ一部。それぞれのソロ活動や資料も収録している。

A5判96pages

高円寺の円盤発のコミックとエトセトラの雑誌 comic ミツザワ 第1号

comicミツザワ

comicミツザワ (円盤)¥500+税

高円寺の音楽スペース円盤が発行するコミック+etc.の雑誌「comicミツザワ」第1号。

円盤というお店がキャパや設備からいってライブ会場としては不完全であるがゆえに実験の場として機能し、そこで決して小手先の技でそこそこな表現の場にならないようにと願う店主田口氏はcomicミツザワも同様に、素人や門外漢が素人なりの力を発揮する場に!と語り、雑誌の方向性も徐々に固まってきた模様。
あるいは「紙面という名のただの広場!」とも語る。
とはいえ、なんと今号から、ジャンプ方式で、読者アンケートで人気作品と不人気作品を投票してもらい次号からの執筆陣に反映させてゆくのだそう。

執筆陣は準備号からの
アニュウリズム、エーツー、こいけぐらんじ(シラオカ小池喬)、つるんづマリー、深浦亜希(絵)、ペリー(初恋レコード)、酒井己詳、北村早樹子(小説)、飯田華子、見汐麻衣(エッセイ)、フローズンマリー(三宅ヤスコ)の占いに加えて、タナカ、ミツリンゴ、ちくわ朋彦、キヂマ、てんこまつり、遠藤里美が参加。

A4判78pages

創刊準備号もお取り扱いしています。