RECORD/CD/CASSETTE」カテゴリーアーカイブ

CDR 「ヒキコモリックサマー2011」

ヒキコモリックサマー2011

CDR「ヒキコモリックサマー2011」¥500

改めてアーティスト名はCDR。作品はCD-R製。

なんだかんだ好評で秋になっても冬になって、さらには春になっても、ご注文をいただいた2010年夏リリースのhikikomoric summer。というわけで、より強力にhikikomori、眩しく(特別アルミ箔装)2011年版のヒキコモリックサマーが出ました! 10トラック入り。

少部数で次々にリリースし入れ替わってゆく自主制作のCD-Rとは違ったCD作品「Monomaniacal Pops」もお取り扱い中です。
ひきこもり感=凝縮度高い猛烈な勢いでブレイクコア/エレクトロニカな音を出しつつ、ときびリリカル。しかも、それをアルミ箔に包んでガムテで巻いておにぎりみたいにリリースしてます!

CD 直川礼緒「西比利亜 発 電脳空間 行」

西比利亜発電脳空間行

直川礼緒「西比利亜 発 電脳空間 行」(円盤)¥2625

たぶん日本一の口琴狂、直川礼緒さんがソロデビューしました。そもそも口琴とは、小さなフレームに弁がついた簡単なフォルムで、ビヨ〜〜〜ンという愉快な音を出す楽器ですが、粘菌類みたいな単純でいてつかみどころのない楽器に魅せられた直川礼緒さんは、日本口琴協会を立ち上げ、古今東西の口琴を調べたり、世界の様々な演奏家に出会い、ますますその世界にはまってゆきます…。
およそ楽器というものからイメージする様々な旋律を奏でる機能や理論があてはまらずに、ビヨ〜〜ンと響くばかりの口琴を模索するうちに、自らの口腔に反響させ自身も楽器の一部として響き合う、演奏する人によって音色が変り、人との違いを音やテクを極める=自分を極めるというスタイルに気づき、どんどん道を突き進みます。
高円寺の特殊音楽スペース、2003年に円盤がオープンした直後から、定例会を行なうようになり、情報交換にはじまり、やがて口琴演奏家、口琴に理解のある他楽器の演奏家を招いてのライブを開催、口琴の可能性を引き出すことになりました。100回近い定例会を経て、満を持して! 円盤プロデュースで、これまでセッションしてきた中村明一(尺八)、サワン・ジョシ(シタール)、関根秀樹(振り回し楽器)各氏をゲストに招き、ソロCDが完成しました!

直川礼緒さん自身が口琴の出会いからリリースにいたるまでの口琴人生&口琴の魅力を書き下ろしたEPサイズのブックレット(英語併記)つき。口琴の響きを表す同心円の表紙は、やはり口琴と同心円が描かれた透明カバーからスライドさせるとき、楽しいグルーヴィーな視覚効果が生まれます!!  デザインは創作折り紙などで知られるcochae。

直川さん自身が編集したCDブック「口琴のひびく世界」もお取り扱い中!

中原昌也誕生記念 HAIR STYLISTICS自主制作CDR セ〜ル

forever hug center

6月4日のお誕生日を記念して、6月4日&5日の2日間、限定自主制作CDRを、店頭、通販ともに20%offで販売します。どうぞお見逃しなく。絵ももうすぐ通販でお求めいただけるようにアップしますね。(CDRは通販の場合、最初の自動返信の受注メールでは割引が表示されませんが、商品をご用意した後の確認メールで訂正した価格をお知らせしますので、ご安心ください>>>通販はこちらから

そして恒例のお誕生会—-

6月4日(土)

開場19:00 開演20:00
料金 2000円
@SuperDeluxe
ライブ:
HAIR STYLISTICS
伊東篤宏(オプトラム)ソロ
2MUCH CREW
空間現代
前田瑛未(P)&吉田結(V)ーーフランク作曲バイオリン・ソナタ1・2楽章
VJ:ROKAPENIS
DJ:lastdaybikini(Kayo,GJ a.k.a.五所純子,dj袋とじ)
宇宙マッサージ:プリミ恥部
詳細はこちらhttp://www.super-deluxe.com/2011/6/4/

Patrick Farmer「Green rings around the eyes, this grass in vibrant motion.」

Patrick Farmer

Patrick Farmer「Green rings around the eyes, this grass in vibrant motion.」(nadukeenumono)¥1800

yuki ga futte uresii「sasayaku youni sindeiku」につづく実験音楽レーベルnadukeenumonoによる第二弾。今回もストイックな白いパッケージにして、その音もまたクール。こちらで試聴できます。

01:Green rings around the eyes, this grass in vibrant motion.

Improvisation for turntable, wire brush, and contact microphone.
Recorded by Patrick Farmer, 27.01.11, at Oxford Brookes University.
Photo by Richard Farmer.
Title taken from a poem by Nichita Stãnescu.
For Kate and Mark. 2011.

今作はSarah Hughesと共に英国実験音楽団体Compost And Heightを創設し、また昨年発表されたMichael Pisaro作「Fields Have Ears」にも参加した、英国の音楽家Patrick Farmerによるターンテーブル、コンタクトマイク、ワイヤーブラシを用いた即興演奏作品である。

即興演奏における録音行為は「まるでダンサーの写真を見るようなものだ」とも言われるよう、その演奏が行なわれた時間と空間に生み出された暗黙のスコアを踏みにじる行為であり、本来ならば避けるべき行為のようである。そのためか、現在流通している即興演奏作品は、その場の空気を損なわぬようほぼ修正を加えぬまま録音されているものが多い。

今作ではそういった従来の方法を取る事はなく、敢えて録音終了後に演奏に対して音響操作を行なうことにした。これは演奏が複数回に渡り再生される、或いはある部分を切り取られて再生される、そういった不可避の時制変更に耐えられるよう、演奏を現在時制から解放するために行なわれている。

この操作を可能にしたのは今作の演奏がコンタクトマイクを用いて録音されている事実である。今作は人間の聴覚器官では知覚する事のできない物質の振動を録音したものであり、そのため演奏中にその演奏を演奏者が知覚する事が出来ない。即興演奏における暗黙のスコアは演奏と演奏者その主客の関係が反転を繰り返し、互いに干渉し合う事で生まれる。しかし、今作においてはその関係性は最初から存在していない。演奏者の演奏と録音された演奏は独立して存在しているからだ。そのため前述の理由は積極的にこの操作を拒む理由にはなりえないだろう。

このような操作を行なった本作は”即興演奏”と名付けるにはふさわしくはないのかもしれない。しかし、今作のこの危うい美しさは現在時制を基準とした今までの即興演奏では決してあり得なかっただろう。(text:nadukeenumono)
500部限定