道端の浴槽を通して眺めた日本人の営みーー牧ヒデアキ写真集「浴槽というモノリス」

牧ヒデアキ写真集「浴槽というモノリス」¥2500+税

9年ほど、地元の愛知を中心に各地の、空き地で破棄/再利用された浴槽を撮り続ける牧ヒデアキ氏が、これまでの作品を見た目も浴槽の写真集にまとめました!

写真では少しわかりにくいですが、表紙は水色の厚紙を浴槽型にくり抜き中に写真がおさまっています。木口も水色に染められて浴槽のような設計で、浴槽の中にたくさんの浴槽が入っているわけです。

「住宅の建替えやリフォームにより造り付けの浴槽がユニットバスに変更され不要になり、浴槽の特性である高い機能性・耐久性・耐候性を生かしながら屋外で捨てられるように再利用され続けています」(あとがきより)

この浴槽に違和感を感じた、別世界の入口のように感じた牧ヒデアキは、浴槽を撮影するフィールドワークを通して、その素材やデザインから時代の変遷を、破棄/再利用の方法から人の営みを見つめてきました。

路傍の浴槽を通した日本のカルチャー探訪です。

A5判横綴じ96pages