月別アーカイブ: 2018年10月

台湾発ドキュメンタリー漫画アンソロジー「熱帯季風 Monsoon vol.2」

「熱帯季風 Monsoon vol.2」(slowork publishing)¥3241+税

台中を拠点にSlowork publishingが、アジアのモンスーン地帯のアーティストたちのドキュメンタリー漫画を集めた雑誌Monsoon熱帯季風第2号。

漫工=Sloworkの名前の通り、シルクスクリーンを使った丁寧な少部数出版で良質のドキュメンタリー漫画を発行してきた版元が、
アジアのモンスーン地帯から、作家と作品を発掘し、共通文化圏を育てるべく雑誌を創刊。
アジアに吹く熱い風を目指す、Monsoonに注目。

ドキュメンタリーといっても社会問題や歴史だけでなく、自然、日常観察、フォークロア、建築など様々なモチーフをドキュメンタリー的なアプローチで描いており、台湾、インドネシア、タイ、マレーシア、ラオス、カンボジアのアーティストが寄稿しています。

タイのストリート音楽や青春コミック、台湾の環境問題を取材する映像作家を取材した漫画、クアラルンプールの街の様子、クメール・ルージュ時代を描いたカンボジアの歴史漫画、ラオスの寺院をめぐる絵物語etc.を収録。

作品やによって紙を変えたり、シルクスクリーンで印刷したイラストを綴じ込んだり、光沢紙や銀のインクの効果を狙った印刷があったり、丁寧で贅沢な作りです。
雑誌のデザインはTimonium lake名義でも活躍する、何佳興。カリグラフィとともにデザインを修めた彼は、色彩や文字の使い方など、その仕事にアジア的なものを意識的に表現しています。

漫画だけでなく、レビューもあり、辰巳ヨシヒロの劇画漂流、ドイツのジャーナリストDAVID SCHRAVENが発行するドキュメンタリーコミックを紹介。
いぶし銀地にスミで印刷された漫画が印象的。また漫画の拝見を解説した読み物も充実しています。

26cm×18.5ccm 160pages English/Chinese
カラーページが大半で、折り込みページやシルクスクリーンの綴じ込みページあり。

目次
【國際經典—日本】畫格織起的回憶之帆──談《劇畫漂流》 文/黃鴻硯
【國際經典—德國】白狼──極右派地下組織的圖像報導 文/陳蘊柔
【紀實力】曼谷青春紀事 文/林忠模(Giloo 紀實影音) 漫畫/Art Jeeno
【紀實力】音樂共和國 文/林忠模(Giloo 紀實影音) 漫畫/Jimmeh Aitch
【文學】括弧裡的或然率 腳本/慢工出版 漫畫/陳沛珛
【環境】柯金源的環境備忘錄 腳本/慢工出版 漫畫/小錢
【街頭觀察】老吉隆坡的24小時- 9am-12pm 漫畫/NOvia冼佩珊
【生活】下一杯咖啡該到哪裡喝? 漫畫/Lefty
【回憶】倖存者 漫畫/Adoor Yeh
【社會】大海 漫畫/61Chi
【文化】寺中朝暮  圖/歐泠

2500部限定で、金色のシリアルナンバーがついています。
ところどころ、QRコードがあり、収録しきれなかった取材取材の書き起こし(英・中二カ国語)、関連音楽や映像をすぐに見ることができます。

コレクションアイテムとしてお持ちいただけるよう、表紙の裏には、金の文字でナンバリングされています。

紙や印刷が内容ごとに変わってゆきます


北海道発のホラー漫画年刊誌「怪奇 第3号 2018」

「怪奇 第3号 2018」 ¥741+税

北海道在住の漫画家たちの作品で構成した怪奇ホラー系年刊漫画誌第3号。
プロ、セミプロ中心の執筆陣ですが、ふだんは、ホラー系漫画を描かない作家もホラーに寄せた、いつもと一味違った作品を描いているのも注目ポイント。

表紙は飴屋晶貴、今号は鈴木翁ニの未発表カラー作品とインタビューも収録。
また今年3月に行われた怪奇の同人たちのグループ展「大怪奇展」のレポートもあり。
そして、今号から印刷も北海道で行い、100%道産化を実現。

●参加作家
アケミックス、犬養康太、SF007、工藤正樹、恵助、鈴木翁二、たか、田島ハル、田中咲、土田宅摩、中井結、根本尚、宮ノ森章太郎、ReguRegu、(装画)飴屋晶貴

A5判152pages

eimi イラストブック「Inside Pink」

eimi イラストブック「Inside Pink」¥1800+税

2018年9月に大阪のDMOARTSで開催した個展に向けて描いた
イラストレーションとドローイングを収録。

182mm×182mm  32pages
フルカラー エディション100 サイン入り

eimi (エイミ)
1986 年生まれ。新潟県出身 東京在住。
グラフィックデザインを専攻した後、デザイナーを経てイラストレーターに。
「コンプレックスをもつ女の子」をテーマに少女画を描き続け、10代〜20代の女性層から支持を集めている。
雑誌、書籍、イベント、コスメパッケージほか、SHIBUYA109、PARCOのイラスト広告やコラボレーションイラストなど。国内外のギャラリーで作品展示を展開。
はっきりとした線とカラフルな色のデジタルイラストと蛍光色や特色を生かしたアナログイラストを制作。

山口マオ 2019 壁掛け/卓上 カレンダー

山口マオ「壁掛けカレンダー2019」(ポイントライン)¥1200+税

毎年、好評をいただいている山口マオカレンダー。
使いやすさを追求して定番化したおなじみのスタイルです。
カレンダー部分は、祝日や六曜、前後の月のカレンダーが印刷されていてメモを書き込む余白も十分あって、実用的。

2019年は—
夢の中のシーンのように、マオ猫が自転車の曲乗りをしたり、大きな食器と戯れたり、煙突の上でポーズをとったり。不思議で楽しげな景色についての、作家のつぶやきが最後の見開きにあります。
漉き込んだ紙や布に描いたものもれば、木版画もありで、その質感や描き方の変化もふくめて毎月楽しいカレンダーです。

B4判変型中綴じオールカラー28P 壁掛け式
天地228mm×250mm


山口マオ 「卓上カレンダー2019」(ポイントライン)¥580+税

牛乳パックの再生紙を使用した組み立て式のフレームに、毎月一枚のカレンダーが入った、定番卓上エコカレンダー。

2019年は、芸術するマオ猫。肉球でスタンプしたり、絵を描いたり、彫刻を作ったり。

小さいながらも、祝日や六曜が印刷されていて、前後の月のカレンダーも見ることができます。
ひとことメモを記入する余白もあって便利。

125mm×160mm 2色印刷、13枚入。