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台湾発ドキュメンタリー漫画アンソロジー「熱帯季風 Monsoon vol.4」

台湾発ドキュメンタリー漫画アンソロジー「熱帯季風 Monsoon vol.4」¥3000+tax

台湾発のドキュメンタリー漫画のアンソロジーMonsoon熱帯季風。
この号のテーマは「失語・詩語」で、台湾、香港、マレーシア、中国の若手作家たちの作品を収録しています。

言葉を失う時、あるいは思わず詩的な言葉が漏れる時を、それぞれの作家が描きます。
全体的にテクストは少なめですが、絵や余白、紙や印刷の質感から伝わる詩情が豊かです。

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また連載企画、世界のドキュメンタリー漫画では、韓国の玄亞善「海女 誕生篇」を収録。
1941年、経済的な理由で、臨月でも寒い海に潜らなければならなかった海女が海底で破水し、自力で岩場まで浮きあがり、仲間の海女たちに助けられ、その場で出産する場面を無言で描いた作品。

参加アーティストは—
柳廣成/ 歐泠/ 阿多/ 高妍/ 日安焦慮/ 煙囪/ 不然你來當小寶/ Novia/ 陳繭/ 曾耀慶

Gao Yan高妍は、山で大雨に降られ、遭難した女性が、ゴツゴツした道を歩き、岩肌をよじのぼり、ようやく渓流に辿りつき、やがて食卓に着くときをテクストなしに描いています。激しい雨音、ようやく耳にする音楽….すべてが無音で表現されています。

Timonium lakeのデザインは、紙や印刷が作品の一部であることを改めて感じさせます。

26cm×19cm 180pages English/Chinese

ラトビアのリガ発のコミックアンソロジー š! #37「Down Down Under」

š! #37「Down Down Under」 ¥1018+tax

ラトビアの首都リガから発信されるコミック誌š!の37号
特集はDown Down Underで、ラトビアからはもっとも遠い国オーストラリアを特集。

日本からは9時間余りのフライト距離にあるオーストラリア、その オルタナ系コミックシーンはあまり知られていませんが、今回は、在メルボルンのアーティストでSilent Army名義で出版も手掛けるMichael Fikarisを共同編集に迎え、メルボルンを中心に様々な作家の作品を収録しています。

表紙: HTMLflowers
執筆者:: Ashley Ronning, Bailey Sharp, Ben Constantine, Ben Hutchings, Ben Juers, David Blumenstein, Eleri Mai Harris, Emma Jensen, Evie Cahir, Haein Kim, HTMLflowers, Kangaroo Lü. Q., Lee Lai, Leigh Rigozzi, Marc Pearson, Michael Fikaris, Michael Hawkins, Nicky Minus, Rachel Ang, Safdar Ahmed, Sam Wallman, Simon Hanselmann, Tim Danko, Tommi Parrish
共同編集 Michael Fikaris

A6判146P 無線綴じ フルカラー 言語は英語

インド初のオルタナ系漫画誌 ベリテVérité02

インド初のオルタナ系漫画誌 ベリテVérité02 ¥2000+tax

インド初のオルタナ系コミックマガジン第2弾。
リアルで真実な直球勝負の漫画表現を求めて、誌名は「ベリテ」!!

両扉形式で、右綴じ方向から日本の漫画ー福谷たかし、齋藤なずな、比嘉慂、林静一らの作品を収録。
また左綴じ方向からインドからはSunil Nampu, Lokesh Khodke, Anpu Varkey, Svanhild Wall & Bharath Murthyらが寄稿。
漫画史研究家のRyan Holmberg による林静一インタビューも収録されています。

作家によって作風もスタイルも異なる、フリーダムなインドの漫画にご注目ください。

21x 14cm 296pages 英語 English

インディーズ雑誌「つくづく」vol.1

インディーズ雑誌「つくづく」vol.1 ¥1800+tax

フリーランス編集者・金井悟氏が〝つくづく〟考え続けた自由研究を発表するための実験誌。創刊号でもって、惜しまれる間もなく休刊となった「つくづく」

公共交通機関限定ハイカーのためのサウナ入門(35ページ分も!)をはじめとした、各自の自由研究5本を中心に、インタビュー、エッセイ(荻原魚雷、僕のマリ、高石智一)、グラビア(kubo、岩井ジョニ男)などを盛り込んだ、zineとは違う、”雑誌”の形で、趣味の世界を追究した一冊。
印刷はグラビアを除いてリソ印刷、雑誌が新しい文化や情報を発信していた90年代以前の熱気と雰囲気を醸し出されています。
かつて図面をひいてオリジナルの棚を作ってみたら、まんまカラーボックスだったという編集人の体験に基づく「カラーボックス」論もこの雑誌の重要な概念!前例や結果にこだわらずに、初心者としてまずチャレンジ!!!!

内容ーーー
●自由研究
#1 ハイカーズサウナ 公共交通機関限定ハイカーのためのテントサウナ入門
#2 サウナ サウナについて(小学生のサウナボーイ)
#3 マッチングアプリ 突撃! ペアーズ 業者を駆逐。疑惑垢に凸ってBAN
#4 刺繍劇場 (刺繍イラスト)
#5 コント採集 座談会形式の取材はそのままコントになり得るのか (実験参加者=テニスコート)

●グラビア
・kuboさんとシモキタ 写真・少女写真家 飯田エリカ
・オール自前! イワイガワ 岩井ジョニ男のスーツ七変化

●エッセイ
・街道を歩いて|荻原魚雷
・Lサイズの恋人|僕のマリ
・わがままな城|高石智一

●書き下ろし創作
・高輪ゲートウェイ|宮崎智之

●研究ノート
『高速フリップ芸』 (粗品、2019)|宇田敦子

●インタビュー
・サウナの人*〈テントサウナパーティ〉ってバンドみたい|藤山誠
・SNSの人*何でも、やって確かめればいいって精神です|kubo
・マスクの人*プロレスのファジーさが好きなんですよね|石平裕一

ほかコラム、対談、取材記事などを収録。

B6判186pages

リガ発コミックアンソロジー š! #35「Bonkers」& š! #36「Plant Power」


š! #35「Bonkers」¥1018+tax

ラトビアの首都リガから発信されるコミック誌š!の35号の特集は、#34の歴史を記録するシリーズとはがらっと変わって、狂ってはじけたBonkers!

表紙: Erlend Peder Kvam (Norway)
執筆者: Agate Lielpētere (Latvia), Anna Mlck (Latvia), Beatrix Urkowitz (USA), Dāvis Ozols (Latvia), Émilie Gleason (Mexico), Erlend Peder Kvam (Norway), Ernests Kļaviņš & Andrejs Kļaviņš (Latvia), Fabio Zimbres (Brazil), Jason Herr (USA), Jul Gordon (Germany), Kameeellah (Russia), Karlīna Marta Zvirbule (Latvia), König Lü. Q. (Switzerland), Marko Mäetamm (Estonia), Mārtiņš Zutis (Latvia), Olaf Ladousse (Spain), Samplerman (France), Theo Ellsworth (USA), Zane Zlemeša (Latvia).

A6判162P 無線綴じ フルカラー 言語は英語


š! #36「Plant Power」¥1018+tax

特集はPlanet Power.

植物がある景色の描写、花の中に入って遊ぶ様を写真とコミックを合成して描いたり、人の頭の形をした種からマンドレイクみたいな芽が出たり、人の体から植物たちが発芽したり…. 様々な植物+人の世界が20人の作家によって表現されています。

表紙: Lote Vilma Vītiņa (Latvia)
執筆者:Amandine Meyer (France), Anna Sailamaa (Finland), Daria Tessler (Finland), Disa Wallander (Sweden), Ingrīda Pičukāne (Latvia), Jean de Wet (South Africa), König Lü. Q. (Switzerland), Līva Kandevica (Latvia), Lote Vilma Vītiņa (Latvia), Marlene Krause (Germany), Molly Fairhurst (United Kingdom), Pauls Rietums (Latvia), Patrick Kyle (Canada), Peony Gent (United Kingdom), Roman Muradov (Russia), Simon H (Austria), Tor Brandt (Denmark), Valentine Gallardo (France), Vivianna Maria Stanislavska (Latvia), Ward Zwart (Belgium)

A6判178P 無線綴じ フルカラー 言語は英語