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同人誌から商業誌掲載作まで日本の漫画を特集したコミックアンソロジー「Glaeolia 1」

「Glaeolia 1」(Gracier Bay Books)¥3182+tax

アメリカのGacier Bay Booksが発行するインディ・コミック・アンソロジーGlaeolia.
タイトルはGlacical(氷の、氷河の)とAeolia(浮島、ギリシア神話の風の神)からの合成語だそうで創刊号は、同人誌の作家を含む日本の12作品を紹介。英訳では紹介が初となる作家も多数含む、独自の視点からの編集です。

すべてCold Cube Pressによるリソグラフ印刷で、表紙はラミネート加工が施されて独特の感触です。

森泉岳土「ハルはきにけり」Spring has come
ひうち棚「フォトグラフ」Photographe
奥田亜紀子「るすばん」Watching the house
森田るい「サンスのビン」Sansu’s bottle
温田庭子「菓子はるあき」Haruaki Confectionary
もぐこん「まんだらけで待ち合わせ」Meeting at Mandarake
増村十七「夜をあるく」Aya
川勝徳重「徳富重耕の死」The death of Tokutomi Juko
亜蘭トーチカ「川へ行く」Going to the river
雜賀 信之介「無題」Untitled
よそ町「胡桃川」Walnut River
山川直人「眠られぬ夜のために」For sleepless nights

表紙イラスト 森雅之

17.7×25.4cm 250pages 300部 ナンバリングつき

インディペンデント文芸誌 「海響 1号 大恋愛」

海響 1号 大恋愛 (海響舎)¥1500+tax

昨年、ヴァージニア・ウルフの「かわいい」側面に着目した同人誌『かわいいウルフ』で注目のライター/編集者 小澤みゆきがインディペンデント文芸誌「海響」を創刊。
1号目のテーマは恋愛。30名の書き手が創作、エッセイ、評論を寄せました。

第1部 創作
●オマージュ創作
「ひとひら」永山源(短歌)
「ストリング・カルテット」小澤みゆき(掌編小説)

●小説 恋愛がテーマの書き下ろし短篇小説。
「古風な恋の物語」甘木零
「けだもの」太田知也
「夏の冒険」花大猫
「もどれない針」小澤みゆき
「プレゼンス・アブセンス」木花なおこ
「大恋愛」櫻木みわ
「血管腫」汐入憂希
「暮れ惑う秋」谷田七重
「火星の囁き」水原涼

第2部 特集:大恋愛

主に海外の女性作家を紹介する特集。
小澤みゆきによる、13名の女性作家の(恋愛)小説の紹介文と、匿名の13名の恋愛エッセイが対になった構成で、海外作家と、現代を生きる〈わたしたち〉の恋愛観が響き合う内容。

アン・ブロンテ / ジーン・リース / マーガレット・ミッチェル / ゼルダ・フィッツジェラルド / ヴァージニア・ウルフ /ウィラ・キャザー / キャサリン・マンスフィールド / ルイーザ・メイ・オルコット / カーソン・マッカラーズ / アンナ・カヴァン / ヴィルヌーヴ夫人 / ルシア・ベルリン / アンネ・フランク

第3部 評論・随筆  恋愛を切り口に音楽、文学、映画などをレビュー。

「おれだってラヴソングは人並みに聴いてきた(四つのラヴソングとそのかんたんな解題)」imdkm
「デンマークのテレビ番組と作家トーヴェ・ディトレウセンの結婚生活」枇谷玲子
「海辺の歌と恋」雪田倫代
「芽吹くことなく死んでいく恋の種」李琴峰
「恋愛できない上方落語」神野龍一
「花は視線に復讐するーーIZ*ONEのカムバックに寄せて 」松本友也
「誰が「百合」を書き、読むのか」レロ/中村香住
「積読入門」根井啓
「延命するフェアリーテイル――実写映画『美女と野獣』における女性像」小澤みゆき

A5判140pages

ラトビア発のコミックアンソロジー š! #38「Imperfect Shapes」

š! #38「Imperfect Shapes」¥1091+tax

ラトビアの首都リガから発信されるコミック誌š!の38号特集はImperfect Shape,不完全な形.
カナダ、フランス、リトアニア、ラトビア、スペイン、ドイツ、デンマーク、スロバキア、スイス、チェコ、中国、シンガポール、ラトビア、フィンランド、台湾と各国のアーティストが寄稿。
ちなみに、台湾のXue Tsung-Hsienは、鈴木翁二、横山裕一にも通じる作風の凍原物語Roaming in the Tsundraの著者です。

表紙: Rebeka Lukošus (Latvia)
寄稿: Amy Lockhart (Canada), Bettina Henni (France), Indrė Svirplytė(Lithuania), Jan Soeken (Germany), Joakim Drescher (Denmark), Jooyoung Kim (South Korea), José Quintanar(Spain), Juliána Chomová (Slovakia), Kerija Arne (Latvia), König Lü. Q. (Switzerland), Lasse Wandschneider(Germany), Līva Kandevica (Latvia), Lote Vilma Vītiņa (Latvia), Lucie Lučanská (Czech Republic), Nhozagri (China), Pixin (Singapore), Rebeka Lukošus (Latvia), Roope Eronen (Finland), Xue Tsung-Hsien (Taiwan), Zane Zlemeša (Latvia).

A6判146P 無線綴じ フルカラー 言語は英語

ミツザワ通信 増刊号 2020年4月号

ミツザワ通信 増刊号 2020年4月号(円盤)¥3000+tax

高円寺の音楽にまつわるショップ円盤の店主、田口さんが個人誌的に発行していた封筒型オムニバス雑誌ミツザワが、コロナ騒動の中、覚醒!!

プレスCD2枚、ポストカード、リソグラフZINE、壁新聞?などなどを雑多なものを詰め込み、執筆陣もボリュームも増し増しで、増刊号として発売されることになりました。

参加者は—
碧衣スイミング(音)、粟生こずえ(文)、Aki Tsuyuko(音)、ASUNA(音)、アニュウリズム(漫画)、飯田華子(漫画)、犬風(音)、入船亭扇里(落語CD)、黄倉未来(音)、大城真(マスタリング)、大谷氏(音)、大橋裕之(漫画)、小川さくら(音)、小田晶房(文、印刷)、鹿子裕文(文)、北村早樹子(文)、倉地久美夫(音、詩)、ケバブジョンソン(音)、ささやん(漫画)、佐藤幸雄(音、文)、島田潤一郎<夏葉社>(文)、jackmasterfurusato(音)、鈴木啓之(文)、zou(音)、台湾料理ごとう(文)、駄菓子屋よしぎの(絵、文)、タガヤス堂(文)、田口史人(企画、文)、タナカ(漫画)、珍庫唱片(文)、テニスコーツ(音)、はねぽん&ホジグリマン(音)、ハロー(企画内企画)、深浦亜希(表紙画)、福田教雄<sweet dreams press>(文)、ボギー(文)、穂高亜希子(写真)mmm(音)、見汐麻衣(文)、ミズタニ(文)、溝口徹<横川シネマ>(文)、三村京子(絵)、村岡充(音、デザイン)、村上巨樹(文)、持田明美(文)、安田謙一(文)、山ちゃん(音)、湯浅学(俳句)、ヨシノモモコ(文)

リニューアル第二弾「広告 vol.414 ー著作」

リニューアル第二弾「広告 vol.414 ー著作」(博報堂)¥200/¥2000

リニューアルにともない、1円価格で物議を醸した前号に続き、今号もものを作ること、ものの価値を問う特集でいて、同じ内容を2つの形態と価格で販売する、チャレンジングな内容。

活版印刷の登場とともに生まれた“著作権”は、インターネットの登場で、作品やつくり手、それらを取り巻く環境に大きな変化の時を迎えています。⠀

そこで「法のデザイン」などの著書で知られる法律家の水野祐氏に監修に、オリジナリティや作家性、著作物の保護や利用のあり方など、「著作」についての様々な論考を集めた特集。⠀

また、この出版自体、クロス装でカラー印刷のオリジナル版(2000円)と同内容を廉価コピーしたコピー版(200円)を同時発売し、販売価格1円で物議を呼んだ前号に続き、ものの価値を問う形で販売。

A4判224pages

オリジナル版。中身はカラーで図版も多くクロス装。