写真集」カテゴリーアーカイブ

Pierre-Elie de Pibrac 「REAL LIFE SUPER HEROES」

REAL LIFE SUPER HEROES 表紙

Pierre-Elie de Pibrac「REAL LIFE SUPER HEROES」(Serious Publishing) ¥3150

コスプレした市井の匿名ヒーローが、ご町内パトロールやホームレスの人々のサポートを行うなどボランティをする、リアル・ライフ・スーパー・ヒーローの活動はアメリカを中心にヨーロッパや南米でもみられます。この本は、フランス人のカメラマン、ピエール=エリー・ド・ピブラックが、この実在のヒーローたちを撮った写真に加えて、それぞれのプロフィールや活動、RLSHになった経緯などのアンケートも掲載しています。コスチュームを身につけキメた写真のみならず、電車や自転車で移動するヒーロー、自宅で支度するヒーロ、お子たちを喜ばせるヒーロー、メタボになっているヒーローなど、ヒーローの様々なシーンが出てきます。
パリやトゥールーズでのでの展示を記念して、展覧会の模様や、それぞれのキャラのフィギュアの写真、RLSHをデザインするワークショップも紹介。さらに巻末には、この本に登場するRLSHたちが主人公になり派手なアクションを見せるアメコミ風のカラーのページも。インディペンデントなヒーローたちの魅力と、その楽しみ方が詰まった一冊です。
20×28cm 上製124P 英語/フランス語 Serious Publishing(フランス)

REAL LIFE SUPER HEROES

REAL LIFE SUPER HEROES

REAL LIFE SUPER HEROES

写真集 Paul Schonberger「Up and Over」

Up and Over 表紙

Paul Schonberger「Up and Over」(mediabus)¥2520

オーストラリアのカメラマン、ポール・ショーンバーガーが日本や韓国を中心としたアジア圏を旅するうちに出会った、魅力的な男たちを撮影したポートレート集。彼を魅了したのは、いわゆるバーコードヘアの男たち。ときにアクロバティックなまでに髪をアップしてオヴァーする技と、男たちの表情に刻まれた人生が相まってなんともいえない味わいを醸し出しています。
ここまで、ヴァリエーションがあって技巧的なのはアジアならではなんだとか…、当たり前すぎて、我々が見過ごしていたアジアンカルチャーがポールさんによって発見されました。
巻頭にはショーン・バクスターによる、バーコードヘアの文化史に占めてきた位置とこのポートレートに関する深い考察がついています。(英語/韓国語/日本語)

8.5cm x 20 cm 上製102P mediabus

Up and Over 本文

Up and Over 本文Up and Over 本文

《余談ですが…》偶然にも東京にやってきたポールと出会った私は、彼がバーコード写真を撮っている事を知り、プロジェクトを見守りながら、ときには日本のヘア事情を話しました。撮影中のある日、突然、ポールがタコシェにやってきて「黒いベレエみたいなのが頭についているあれは何!?」と訊いた事もありました。「ブラックベリーって携帯でしょ、携帯が頭につくの?」「携帯じゃない、ほら、フランス人がよくかぶるベレエだよ。細かい繊維が頭と一体化したあれはいったい何だろう…」「それはFURIKAKEだよ!」という具合に、アジアのヘアに魅了され、次々に彼にとってのヒーローたちとヘア技法を発見していったポール。そんな縁から、出版にあたって私も、翻訳家の野中モモさんや在ロンドンの友人の力を借りて日本語テクスト部分のお手伝いをしました。私たちの身近なファッションが、一つのカルチャーとして注目され世界に紹介されるのは喜ばしい事です。

東中野の羊料理屋さんから発信「左官回話 11人の職人と美術家の対話」

左官回話 表紙

左官回話編集会議「左官回話ー11人の職人と美術家の対話」(pao)¥3570

土の家に棲みたい人、家を建てたい人。手の仕事、土の仕事、建築や美術に関わる人、左官仕事のみならず、土ファンに捧げる!

中野のひとつ隣、東中野の駅近く、パオの羊料理店Caravan Saraiで、2010年3月から10月に8回に亘って行われた連続講座、「左官ーどろり好奇」の再現的記録。美術家・木村謙一が第一線で活躍中の職人たちと、左官仕事の現在とこれからについて熱く語り合う対話集。対話形式の噛み砕いた表現で専門家の話を聞き出すと同時に、内容に対応した写真資料が同ページに収録されているので、初心者にもわかりやすく、資料としても充実。巻末には、若手職人による用語解説。各ページ下には、風土の詩人小林澄夫の四半世紀に亘る旅を記録した写真333点。土仕事に対する未踏の地平を示唆する、業界広告とは一線を画す書。

A5判上製268P オールカラー 写真500点以上を収録

左官回話 本文

左官回話 本文

左官回話 本文

沼田元氣責任編集 こけし時代 第四号 特集 仙台 作並

kokesi

「こけし時代 第四号 特集  仙台 作並」(こけし時代社)¥1575

コケシとマトリョーシカ『コケーシカKAMAKURA』を営む沼田元氣が責任編集の、旅とこけしと温泉の憩を御届けする写真雑誌『こけし時代』。第四号の特集は、作並/秋保/仙台周辺のこけしたちです。今号のキャッチフレーズは「夢を失わない大人の為のこけしの出会い系雑誌」です。なんと今号は、写真集のおまけつき。

【内容】
●イントロダクション「作並・秋保のこけし 仙台周辺のこけしたち」

●仙台周辺のこけし御案内(鈴木明/加納博)
●こけしのすたるじあ ヴィンテージこけしコレクション
●木形子感傷・こけしせんちめんたる「たなばたさん」絵と文 樋口達也
●作並温泉・作並こけし御案内(平賀輝幸)
●秋保温泉・秋保こけし御案内(佐藤武志/佐藤円夫/佐藤武直/山尾昭)

●仙台こけし散歩
INTERVIEW (高橋五郎氏) LOCAL CANDY(兵藤飴老舗)
SENDAI MISO(庄子屋醤油店) CAFE(火星の庭)
KOKESHI PUPPET(仙台こけしぼっこ)MAP&ARCHIVES(風の時編集部)
KOKESHI SWEETS(こけしっこ) KOKESHI LIGHTS(明かりこけし)
TRADITIONAL SWEETS(石橋屋)CIRCLE(青葉こけし会)
MUSEUM(カメイ美術館)SHELF(こけし棚拝見)
LOVE(作家の愛したこけし「ブルーノ・タウト×平賀謙蔵」)

●こけし後記

表紙のこけし=鈴木明
推薦文 松木直也

257×183mm 120P

特別付録 詩と写真 沼田元氣「被災地こけしひとり旅 After tsunami&kokeshi」

津波を逃れて、被災地に戻ってきた一本のこけしが、荒れた土地や瓦礫の中に佇む姿を沼田元氣が撮り下ろしました。こけしはほほえみの人形。そして、誰に与えられたのでも押し付けれたのでもなく東北に昔からあったもの、東北人の微笑みから生まれたもの…。こけしが生まれ育った土地の復興を願って、そしてすべての人が心にこけしの微笑みをたたえられるように
写真集が編まれました。
257×183mm 64P

こけし時代4 写真集

市場大介「BADAFOTO」

BADAFOTO

市場大介「BADAFOTO」(Le Dernier Cri)¥2300

マルセイユの出版アート集団Le Dernier Criによる市場大介写真集。これまで、DCは市場のイラスト集やイラスト×写真集を出版してきましたが、これは初の写真だけの作品集となります。
作家が日常目にするもの、ネコよけノペットボトルが塀に沿って整然と並んだ異様さや素人女性モデルたち…。そんな中に、作家の私的な日常〜肉親の葬儀の場面やプラヴェート写真のような近親者たち〜が挿入されている。
これは、無名だった日本人作家の作品を躊躇無くリリースしてきたパキート・ボリノだからこそ市場大介が委ねた作家の生活/人生の数々の場面だったのではなかろうか? パキート・ボリノはその写真をリリカルかつ毒のある色に染めて、一冊の本にした。
二種類の写真集が並んで4ページ見開きで鑑賞できる造本。さらにページが畳み込まれているので、開くと幾通りもの見開きの組み合わせができます。
19.5cm×14.54cm 90P
(本文はオフセット、表紙はセリグラフの4色刷り/限定500部)

BADAFOTO