画集」カテゴリーアーカイブ

V.A「偏愛蒐集」

V.A「偏愛蒐集」(玄光社)¥3000+税

総勢30名、普遍的異形のエロティックアート集。

美しき”縛×妖×惨”の世界。
エロティシズムをテーマに時代も様式も異なる様々な作家たちの作品から「多様化するエロティックアート」を1冊にまとめあげた雅趣。
昭和風俗雑誌で活躍した喜多玲子こと美濃村晃、巨女へフェティシズムを描く春川ナミオ、官能劇画やガロ系コミック作家、写真家、アーティスト…などジャンルを越えた人選で、国内外も問わず新旧のエロティックアートが作家の経歴と共に紹介されています。

【掲載アーティスト】(順不同)
多賀 新/東 學/SUKA OFF/谷 敦志/サトルノ・ブット/ミラ・ネディヤコバ/ガース・ナイト/北村ケイ/SRBGENk/田亀源五郎/カネオヤサチコ/北村了子/はらだ/ルネッサンス吉田/中島圭一郎/沙村広明/大越孝太郎/椋 陽児/春川ナミオ/畑中純/小宮山逢邦/ダーティー・松本/沖 渉二/美濃村 晃/杉本一文/蒲池清爾/フランツ・フォン・バイロス/ハンス・ベルメール/月岡芳年/伊藤晴雨
寄稿:都築響一

日本語/English bilingual

太久磨(たくま)「自画像としての植物」

太久磨(たくま)「自画像としての植物」(クシノテラス)¥1000+税

元・Aleph(アレフ) 信者の太久磨(たくま)は、29歳で脱会してから、3年間で100点以上描いた「自画像としての植物」と題したシリーズを中心とした初作品集。

この作品集は、彼がこれまで制作してきた全作品をフルカラーで収録し、中学卒業を前に進路について考える頃から、自画像や静物画など当時の絵とともに太久磨自身が、その頃の状況と心境をつづったエッセイを掲載。
巻末には、太久磨から連絡をとったことをきっかけに彼の展覧会を企画したアウトサイダー・キュレーター櫛野展正のコラムも掲載した初作品集。

植物からのエネルギーを感じ交感する太久磨は、鏡を見るように植物に映し出される自身を眺め、力強いタッチと陰影で描き続けていて印象的。

太久磨
1986年生まれ、香川県在住。
アニメーターや映画監督などを目指し上京するも挫折。ゴッホに憧れ絵の道を志していた22歳の時、宗教団体Alephの勧誘を受け入信。仕事終わりに毎日道場へ通い、ヨガの修行を続ける。29歳で脱会してから、「自画像としての植物」と題した絵を描き始める。2015年5月に香川県に帰郷してからは、アルバイトをしながら絵画制作に打ち込み、3年間で100点以上を描いている。

A4判横綴じ32pages
イラスト&サイン入り

力強い太久磨氏のサインとイラスト

 

丸尾末広「丸尾画報DX II(改)」

丸尾末広「丸尾画報DX II(改)」(河出書房新社)¥3800+税

『丸尾画報DX 2』に新随筆、追加図版 18点を加えて20ページ増補版。
紙を見直したため、DX 1よりページは増えていますが厚みは減ってスリムになっています。

俺も行くから君も行け、狭い日本にゃ住みあいた。
敵中横断三百里、雲と流れて西東。
因果応報。怨敵退散。堕地獄仏法。曼珠沙華。
饅頭怖いと涅槃で待てば、まっかな太陽燃えている。
丸尾末広一座、昭和頽廃大サーカス凱旋公演の始まり始まり!!!

随筆:丸尾末廣 中川翔子 荒俣宏 種村季弘 永瀬正敏

B5判 214pages
サイン入り

丸尾末広「丸尾画報DX Ⅰ(改)」

丸尾末広「丸尾画報DX Ⅰ(改)」(河出書房新社)¥3800+税

『丸尾画報DX 1』に新随筆、追加図版 18点を加えて20ページ増補版。
紙を見直したため、DX 1よりページは増えていますが厚みは減ってスリムになっています。

嗚呼、五芒星とともに浮かび上がる亡國の凶兆!
東亜の空に暗雲立ち籠める時、帝都に式神放たれ、丸尾暗黒藝術が闇から目醒める!
『愛蔵版 丸尾画報DX』 1/300~30/300のために描き下ろした
ドローイング作品ほかを増補した決定版。

随筆:丸尾末広 鳥居みゆき ジョン・ゾーン、四方田犬彦、マッド・ジョージ

B5判 230pages
サイン入り
表紙まわりは赤を貴重にした普及版と、野戦色の二種類あります。

田中六大「ひょうたんの形の魂」「冬の虫歯」

田中六大「ひょうたんの形の魂」¥800+税

2018年にピンポイントギャラリーで行われた「わたしの一冊、あなたへの一冊」にあわせて作られた小冊子。

「京王線の中で拾った、ひょうたん型の魂。
(中略)
一度悪魔がつかんだ魂は手をはなれてももう二度ともとの形にもどることはない
(中略)
自分を見つめすぎるから自分が魂をおとしたことにも気付かない」

悪魔につかまれた魂、落とした魂は、さてどうなるのでしょうか、どうしたらいいのでしょう???

何気ない言葉で、どきっとする事を語ったり、問いかけてくる物語。
ドローイング、ペインティング、コラージュと色々な手法が混じった100ページで、見応えあります。

A6判100pages
※表紙裏に作家による手描き彩色画がついています。(絵柄はそれぞれ異なります)

 

田中六大「冬の虫歯」¥400+税

2017年,ビリケンギャラリーでの「冬の虫」展にあわせて作られた小冊子。

女の子が歯の痛みから、恐る恐る歯医者を訪ねます。
勇気を出して診療台に座り、口をあけます。
見えない、お口の中や虫歯はどうなっているのか…

表紙の飾り罫が茂田井武みたいにかわいく、出てくる歯医者さんもメメ歯科というつげオマージュが入っていたりで、短いお話の中に様々な発見もあります。

A6判18pages
※表紙裏に作家による手描き彩色画がついています。(絵柄はそれぞれ異なります)