画集」カテゴリーアーカイブ

しりあがり寿「板絵 patinting on wood」

しりあがり寿「板絵 patinting on wood」(さるやまハゲの助)¥1500+tax

グループ展のために用意された、ドローイングは貼るためのパネル(板)に、間違って直接、絵を描いてしまったことからはじまる、しりあがり寿の板絵。
紙と違った、板や木目の存在感が絵と重なり干渉してもたらす不思議な印象から作家は板絵の可能性を追求しはじめます。

板に1コマ漫画風の作品を描く、
描いてはヤスリで削って描いて削って、残像を重ねる
ワビでもサビでもデカダンスでもヘタウマでもない「劣化」をテーマに、板ごと作品を劣化させるべく、削るだけでなく焼いてみる….

劣化を肯定的に作品に反映させるために、様々なモチーフや加工を試みる中で、奇しくも世界もウィルスの感染拡大で劣化しながら
出口を探して試行錯誤する….そんな自分を含めた人々の葛藤や逡巡をまた作品に描き….と、作家と板と社会が織りなすアートの歴史2013年〜現在までが記録されています。
約180作品を収録。

A5判100pages
編集・装幀 あきやま みみこ

Lagon#6 TORRENT

Lagon#6 TORRENT(Lagon)¥6363+tax

2014年に、版画や印刷も行う4人のイラストレーターSammy Stein, Alexis Beauclair, Bettina Henni, Severine Bascouertによってフランスで創刊された年刊コミックアンソロジーLagon。
6号目のテーマはTorrent。

French Abstract Formalist とかFrench Structural Comicsと称される、設計図やヒデオゲームやグラフィックデザインのような、扇情的な要素を排し、テクストを抑えた、作品を多く発表するLagonメンバーが、印刷・製本のテクニックにもこだわり様々な紙とインクを組み合わせ、各国の30以上のアーティストorユニットの作品を収録しています。
とにかくその作品のヴァラエティを見てみてください。

16 cm × 24 cm 304pages 1200部 English/ French(翻訳冊子つき)
蛍光や銀の特色を含むオフセット、帯はシルクスクリーン。

参加アーティストはーーー
ACACIO ORTAS, ALEXIS BEAUCLAIR, ANTOINE MARCHALOT, ANTOINE MARQUIS, BETTINA HENNI, CF, ÉLISA LARRIERE, FLORE CHEMIN & MARTIN CAROLO, FRANÇOIS FLÉCHÉ, HÉLÈNE JEUDY & ANTOINE CAECKE, JAAKKO PALLASVUO, JEAN-PHILIPPE BRETIN, JONATHAN CASTRO & DELPHINE LEJEUNE, JUL QUANOUAI, JOSE QUINTANAR, KEVIN BRAY, LALA ALBERT, LEOMI SADLER, LOUKA BUTZBACH, MARIE-LUCE SCHALLER, MARIJPOL, MARGOT FERRICK, MIRA CARLEEN, MAKIKO FURUICHI & JON CHANDLER, QUENTIN CHAMBRY, PAUL DESCAMPS,PÉIXE COLLARDOT, PIERRE VANNI, SAMMY STEIN, SÉVERINE BASCOUERT, VICTORIA PALACIOS, WOSHIBAI, YUICHI YOKOYAMA

山本タカト「ジャポネステティーク」

山本タカト「ジャポネステティーク」 (河出書房新社/エディシオン・トレヴィル) 特装版¥5000+tax 普及版¥3800+tax

山本タカトが生み出した新しい日本趣味・耽美主義の画集。

山本タカト美学の真髄は、作家が幼少期に憧れた挿絵の匠伊藤彦造の絵筆、あるいは苛烈な色彩と描画で圧倒的な印象を刻みつけた月岡芳年の肉筆浮世絵の薫陶で画家をこころざし、かつてジャポニスムへの熱狂によって変容した西欧美術の影響を再帰的に受容、あらたな山本ジャポニスムとして洗練昇華させた表現にある。

最新画集『ジャポネステティーク』は、デビュー以来描き続けてきた浮世絵、日本美術の系譜につらなる山本独自の日本趣味・審美主義・耽美主義の集大成。
『南総里見八犬伝』挿絵群・装丁画をはじめ、谷崎潤一郎全集のためのイコン、泉鏡花、岡本綺堂、横溝正史、山田風太郎、寺山修司、山白朝子(乙一)、劇団☆新感線等に提供した作品群のほか幽霊画・春画の連作等、山本ジャポニスム/エステティシスムの魅力が横溢するモノグラフである。

A4判上製120pages
特装版(5000円+税)と普及版(3800円+税)がございます。

特装版:サテン布張表紙、別丁扉、エディションナンバー(76〜500/500)と著者サイン入
普及版:著者サイン入

上の紫色のがサテン布張表紙の特装版、下が紙の普及版(紙は色が沈んでいますが紫色です)。ともにエンボス加工があります

上がサインとエディションNoが入った別丁の扉がついた特装版、普及版。

丸尾末広「40周年記念 丸尾画報DX I 改」「40周年記念 丸尾画報DX III 改」

丸尾末広「丸尾画報DX Ⅰ(改)」(エディシオン・トレヴィル/河出書房新社)¥4000+税

画業40周年を迎えての、記念増補新装版。『丸尾画報DX 1』に新随筆、追加図版 18点を加えて20ページ増えていますが、紙を見直したため厚さはスリムになっています。

嗚呼、五芒星とともに浮かび上がる亡國の凶兆!
東亜の空に暗雲立ち籠める時、帝都に式神放たれ、丸尾暗黒藝術が闇から目醒める!
『愛蔵版 丸尾画報DX』 1/300~30/300のために描き下ろした
ドローイング作品ほかを増補した決定版。

随筆:丸尾末広 鳥居みゆき ジョン・ゾーン、四方田犬彦、マッド・ジョージ

B5判 230pages
サイン入り


丸尾末広「40周年記念 丸尾画報DXIII改」(エディシオン・トレヴィル/河出書房新社)¥4000+税

『丸尾画報DX 改I』『丸尾画報DX 改II』に続く、その後の新作をまとめた丸尾画報第三弾のデビュー40周年記念増補新装版。。

高畠華宵、江戸川乱歩、夢野久作の衣鉢を継ぐ昭和・平成屈指の怪異•奇想・浪漫が炸裂!

『トミノの地獄』『瓶詰の地獄』『芋虫』『賢者の愛』のカバー画、口絵、挿絵、ポスター画、
短編漫画をはじめ、数々のCDジャケット画ほか堂々200頁に及ぶ、最新の画業を集成。

丸尾末広 書き下ろしエッセイに加え、チャラン・ポ・ランタン、上坂すみれ、荒俣宏、谷川渥、諏訪哲史らの熱き丸尾論やオマージュも収録。

B5判 214pages
サイン入り

みなはむ「白いシャツ」

みなはむ「白いシャツ」(ンキャッヒ )¥1500+tax

2021年初夏、大阪のFOLK and old book storeに行われた同名の個展「白いシャツ」に合わせて作成された画集。

白いシャツは、ニュートラルなあり様の象徴としてアーティストがよく選んで描くモチーフ。
制服のシャツ、夏空の下での白T、夕陽に染まる白いシャツ…。
おいしげる草木の中、波が砕ける浜辺、わきあがる雲とともに、登場人物たちの体と心の躍動も響いてきます。

アナログで描いたものとデジタルの作品の両方57点+αを収録しています。

A5判72pages カラー 2021.6.6