漫画」カテゴリーアーカイブ

藤宮史 木版漫画「唐傘奇譚」

唐傘奇譚

藤宮史 木版漫画「唐傘奇譚」(黒猫堂出版)¥650/¥1800

木版漫画の藤宮史さんの自主制作本。(オリジナルは木版ですが、本文は藁半紙に簡易リソグラフ印刷、表紙はオフセット)

これまで、猫を主人公にした木版漫画「猫の世界」「黒猫堂商店の一夜」などを発表してきた藤宮史さんですが、今回は室町時代に描かれた『百鬼夜行絵巻』に登場するかさ小僧やから傘おばけなどの妖怪をモチーフにした創作。といってもホラーではなく、妖怪譚の裏にひそむ人間の物語を作者流に思い描いたもの。
唐傘奇譚
普及版(初版600部/650円)と特別版(50部限定/1800円)の二種があり、特別版には、手彩色オリジナル木版画が一枚ついています)

B5判24P

唐傘奇譚 唐傘 唐傘奇譚 母と子 唐傘奇譚 為吉

花くまゆうさく いすみLIFE Tシャツ

千葉県いすみ市で、漫画やイラストを描きながら農耕生活をするようになった花くまさんのオリジナルTシャツ。花くまファクトリーと花くまファームの合作!?

今回はラグラン袖で、色は杢グレー×ネイビー、白×ピンク、白×オレンジ、白×ターコイズの4種類、サイズはSよりやや小さめの160、M、Lの3種類になります。フロントに墨1色でハゲとアフロのイラストがプリントされています。

それぞれの寸法は

【160サイズ】 身丈63cm 身幅46cm 袖丈28cm
【Mサイズ】 身丈70cm 身幅52cm 袖丈34cm
【Lサイズ】 身丈74cm 身幅55cm 袖丈37cm
綿100% (グレー地のみ 綿80% ポリエステル20%)Printstar製

いすみLIFE Tシャツ ネイビー

花くまゆうさく いすみLIFE Tシャツ ネイビー ¥2000

いすみLIFE Tシャツ オレンジ

花くまゆうさく いすみLIFE Tシャツ オレンジ ¥2000

いすみLIFE Tシャツ ピンク

花くまゆうさく いすみLIFE Tシャツ ピンク ¥2000

いすみLIFE Tシャツ ターコイズ

花くまゆうさく いすみLIFE Tシャツ ターコイズ ¥2000

齋藤裕之介「アメちょうだい」(ベンチプレス)

アメちょうだい

齋藤裕之介「アメちょうだい」(ベンチプレス)¥840

アックスなどに漫画を発表している若手、齋藤裕之介の初期作品を含む短編6本と顔ばかりを描いたイラストfaice collectionを収録。
風呂上がりの男女が突然闘牛に襲われたり、背景もないどこだかわからない場所にいる二人組の男のうちの一人が唐突に犬に噛まれたり…、その唐突感や不可解さは、もはや説明ができません!
フェイスコレクションのシールつき。手帳に使えそう。

謎の集団ベンチウォーマーズによるレーベル”ベンチプレス”からの発行です。その道を極めた者が好きな事を好き勝手になりふり構わず書きなぶり、ゲリラ的に出版を行なうというベンチプレス。メンバーは、齋藤裕之介(漫画)、、島田真人(編集)、永井ミキジ(デザイン)、成田敏史 (カメラ・編集)、ビキニライン/東京ビッチ(編集)、菱沼彩子/東京ビッチ(イラスト)、堀道広(漫画)。

アメちょうだい シール

山本美希「爆弾にリボン」

爆弾にリボン

「週刊モーニング」第29回MANGA OPEN大賞を受賞した山本美希さんが、卒業制作として描いた処女作で、自費出版で発行した“サイレント・グラフィック・ノベル” 『爆弾にリボン』が、ラジオライフやワンダーJAPANなどの雑誌を発行している三才ブックスさんから発売となりました。

登場人物の表情の描写も抑えられ、ただ少女のいる景色が淡々と描かれてゆきます。「紅い花」とは違った少女の体の変化の描写、突然、思い立っての奇抜な行動etc.   リボンを巻いた爆弾のように、繊細なに宿る破壊的なエネルギーや葛藤を静かに描き出した作品。

黒赤二色だった表紙はカラーになり、価格もお求めやすくなりました。写真は自費出版バージョンと新刊。販売促進用のリボンつき爆弾から、出版社の熱い想いと爆発的ヒットへの願いが伝わってくるようです。(単行本化により、旧版のお取り扱いは終了となります。なお、もうひとつの自費出版「Sunny Sunny Ann!」¥1050は引き続きお取り扱い中です)

山本美希「爆弾にリボン」(三才ブックス)¥1575   A5横判上製

イラスト集 Pierre La Police 「ATTATION!」

ATTATION!表紙

イラスト集 Pierre La Police 「ATTATION!」(Editions Cornélius) ¥1575

作者ピエール・ラ・ポリスは、パリ在住の作家ですが、顔写真や生年や出生地をはじめとしたプロフィールも公開されていない謎の存在です。20年ほどのキャリアがありますが、テキストのみのインタビュー記事やコメントを目にすることはあっても、自身がメディアに登場したことはありません。かといって孤高の存在ではなく、むしろ、そのアノニマス性によって、漫画、イラスト、コラージュ&ビデオアート、現代美術(個展、グループ展)と様々なジャンルやメディアで活動、昨年にはiphone用のコミックも発表しました。

ピエール・ラ・ポリスの世界については、数年前になりますが、雑誌AFTER HOURSのALTERNATIVE COMICのコーナーに紹介された山田祐史さんの文章を引用してご紹介しましょう。「彼が作り出す世界は、ジャーナリズム、さまざまなジャンルの大衆文化、B級フィルム等の記憶から生まれたひとつの”宇宙”だと言えます。決してシリアスになりすぎず、ナンセンスで可笑しくてキッチュ、素朴さも漂う作風が斬新であり、それらの作品にはメッセージ性、告白、個人的見識などは見られず、イラスト、写真、テキスト、映像などを使った、観る人が独自に解釈することにより、その作品は展開を続けてゆく仕掛けが施されています」

このイラスト集は98年に出版され、長らく再版を待たれていましたが、編集者、作家ともに初版で心残りがった部分も含めて大幅に改訂しての再登場となりました。

ATTATION!

ATTATION!

ATTATION!

14cm×16cm 96P

また、同時に他の旧作も改訂して出版されています。

l'acte interdit

Pierre La Police「Nos meilleurs amis et l’acte interdit」(Editions Cornélius) ¥1470人間にとっての最良の友、わんちゃんをはじめとした動物たち。アニマル・ラバーであるピエール・ラ・ポリスが、わんちゃんたちへの接し方や禁忌事項を図解します。途中、突然、ゾウアザラシの説明が挿入されたり、我らが友、鳥たちのイラストなども入っています。愛らしくも、何考えてるのかなー、な表情や仕草の犬たちが印象的な、キモカワイイ系動物イラスト集。
14cm×16cm 96P


なお、ピエール・ラ・ポリスが初期から描いてきたフォンゴールとテミステクル兄弟が活躍する冒険コミックシリーズの最新ストーリーが、この作家にとっての初のiPhone/iPad用コミックとして昨年、発売になりました。お試し版がこちらからご覧になれます。

les practiciens de l'enfernal

フランス語バージョン

英語バージョン