漫画」カテゴリーアーカイブ

武富健治責任編集「鈴木先生教科書ガイド2」

鈴木先生教科書ガイド2

武富健治責任編集「鈴木先生教科書ガイド2」(胡蝶社)¥700

緋桜山中学2年A組担任で国語教師の鈴木先生と生徒たちの学園生活を、過剰なまでの内面描写で描いた武富健治のヒット作『鈴木先生』。

全11巻でストーリーは完結し、連続テレビドラマ化されたことを記念し、作者自身が再びストーリーと登場人物を解説するガイドブックを編集しました。

巻頭カラーは、テレビドラマのコミカライズ、多くの写真でお届けするドラマの舞台裏潜入(原作者ならではのディープな潜入)。

1巻には未収録だった単行本8〜11に登場するキャラクターも加えた全キャラのポートレイトつき紹介と、作者の意図や描かれない設定なども公開した各話の解説を収録。

さらに、ドラマ用に演出部がスタッフに配布した「鈴木本」も収録。鈴木先生の紹介から、クラスの座席表や先生たちのリスト、実際の中学の時間割や給食、先生たちの平均的なスケジュールなど、実在の人物や学校に取材したかのような内容で、作品の中でキーワードとなる用語解説もついています。

作者だけでなく、ファンもスタッフもそろって、物語に描かれない設定や過程を想像し、ますます深化する鈴木先生ワールド。ハンパないです!

A5判120P

田中六大「丸尻山 DISCOVER MARUJIRI MOUNTAIN」」

丸尻山

田中六大「丸尻山 DISCOVER MARUJIRI MOUNTAIN」¥250
都心から電車で30分ほどのところにある、天狗が住んでいるという言い伝えのある、初心者でも昇れる600mほどの山、丸尻山のお話。そんな設定は高尾山みたいなだけど、高尾山のようでいてそうではない(でもあったらいい)パラレルワールドのお話。

前半は、登山にやって来た女の子3人組を主人公にした漫画。ごくごくありきたりの山登り、だけど「奥様は魔女」ではありませんが、“実は”が潜んでいる、ファンタスティックな物語。

後半は丸尻山の名物をイラスト入りで紹介。天狗や聖人などの奇跡や言い伝えや歴史を紹介…。表紙と裏表紙はそんな丸尻の名物を宗教板絵のようなタブローにしたもので構成しています。

これまでの田中六大さんの作品は、単行本になった漫画「クッキー缶の街めぐり」のように、ファンタジックな街の中にすっぽりと入って迷路をめぐってディテイルを楽しむような感じでしたが、この12Pの小冊子「丸尻山」は、丸尻山を訪れた女の子たちの一日や名物の紹介によって丸尻山全体、丸尻ワールドを描くような趣向。丸尻山に行ってみたくなります!

A5判12P 2011.12.1

藤枝奈己絵「西成日記」

西成日記

藤枝奈己絵「西成日記」¥300

漫画家・藤枝奈己絵さんが2009年から2010年にかけて西成に住んでいた頃の日常を4コマ漫画にまとめたもの。

多くの日雇い労働者で知られる大阪西成のゲストハウスに半年ほど住んでいる間に見た、道でハイテンションでいたり逆に倒れているおじさんたちの模様や、飲食店でのやりとり、同居人(日本人&外国人旅行者)の様子などを描いています。
たんたんとした筆致が、エキサイティングな住人たちをリアルに捉えます。住んでみてわかる、地元のたまり場、激安ショップなど役に立つかもしれない?情報もところどころに。
B5判20P

幻燈12

幻燈12

幻燈12(北冬書房)¥1680

目次
「おつかい」うらたじゅん
「或る押し入れ頭男の話・公園」藤宮史
「階段町の人々・風」 おんちみどり
「雪中記」安部慎一/西野空男
「私ノ青ヒ塔ノ中ニ誰ガイルノ」山田勇男
「胡桃だより(一、二)」木下竜一
「仕掛りの家」甲野酉
「雨に濡れた慕情」角南誠
「わたしのいない世界・温水池」藤宮史
「夏至」海老原健悟
「福助小咄」川勝徳重
「重力」斎藤種男
—–
「五・七反原発デモ逮捕・勾留記」大麦ジョージ・大麦ロコモコ

A5判220P 2011.11.14

幻燈12

幻燈12

たこぶえ 3号

たこぶえ3号 表紙

たこぶえ 3号 ¥600

主にコミティアなどの即売会で活動中の漫画同人サークル「たこぶえ」。
構成メンバーはアマチュアから漫画家のタマゴそしてプロまでと流動的。

コンテンツは—-
「コケムシ」龍望
「他人の話」窓ハルカ
「よあけ」黒井大黒
「イン ランド」イシデ電
「ポスト世界が変った日」大野冷
「知らないおじさん」山本崇一朗
「ネバーランドへGOGO」永美太郎
「まめ太」七重彩
「国道さん」笠辺哲

表紙のイラストとタイトルはエキポシ加工、ミシン綴じで、本文の紙の色、インクの色も様々の楽しいデザイン。
B5判68P

ところで「たこぶえ」って、どういう意味かな?と、調べてみると、アメリカの有名なねずみに似た幻のキャラクターが…。ますます、不思議な誌名ですね。

たこぶえ3号