漫画」カテゴリーアーカイブ

池田ハル ドローイング・漫画集「アナザーガール」

池田ハル「アナザーガール」¥800+税

イラストを使って、紙、洋服、靴などでファッショナブルな表現を手がける池田ハルのドローイング・漫画集。

2017年2月から3月にかけてインスタグラムに投稿していた1コマ漫画「アナザーガール」20回分に描きおろしの5話を加えた作品集。
少女と女性が交互に、あるいは入り交じって登場し、シンクロするようなパフォーマンスを展開します。ストロボ連続撮影のようにに、ポーズや人物構成が変わるドローイングの連続。
そのリズムやタッチをお楽しみください。

サインとエディション ステッカー付き

A5判32pages 70部限定

※Tシャツつきもあります。

漫画雑誌 架空15号、16号 同時発行


架空 No.15 Spring 2017(セミ書房)¥1000+税

前号から約2年。編集を引き継いだ漫画家・川勝徳重が今度は15,16号を同時発行。

西野空男が創刊した架空のエッセスを引き継ぎつつも、誌面の半分は、レインボー祐太の同人誌「グロテスク怪奇」を雑誌内雑誌として収録したり、ミュージシャン伊藤尚毅のインタビューや自作解題、ディスコゴラフィとともにデモテープCDを付録につけたり、さらには、フラナリー・オコナーの「生きのこるために(横山貞子訳)」を元に豊田徹也が描いたネームも収録しと新たな試みを盛り込んでいます。

【内容】
●マンガ
勝見華子「僕とギターとあの娘」
豊田徹也「救う命は自分のかもしれない」(原作:フラナリー・オコナー)
まどの一哉「床屋」
岡村香穂「春だったね」
松山明子「かも」
太田基之「通学路」
川勝徳重「不憫な奴」
斎藤潤一郎「Deadly Weapons」
木下竜一「グロック18C」
山田英子「草の仮面」

●評論
石丸まく人「伊藤尚毅 讃」
レインボー祐太「ジャズ史の闇に消えた超低俗トランペッター JATPとアル・キリアン」「『レイダース失われたゾンビ』誕生物語」
深野五十吉「デヴィッド・ストーン・マーチンについて」

●付録
伊藤尚毅「デモテープ」

B5判220pages
※本の角のこすれや折皺はデザインの一部です。

架空 No.16 私漫画特集(セミ書房) ¥1000+税

16号は私漫画をテーマに、小黒小豆、亜蘭トーチカ、箕芳、三谷めめ子、嘉江など20代の若手作家の作品で構成しながら、ガロ的な誌面を作り出しています。

評論コーナーでも、可児洋介「『ねじ式』神話の成立―つげ義春のマーケティング戦略―」、内島すみれ「安部慎一の平面性と可能性」、川勝徳重「畳の目から『私漫画』を考える。~1970年前後の『ガロ』の技法~」「房のの友久作品のこと」から、ガロ的表現を検証しています。

【内容】
●マンガ
小黒小豆「東京犬聞録」
亜蘭トーチカ「川へ行く」
箕芳「藻と貝」
三谷めめ子「春の天気は不安定」「ひこうき雲で腹十二分目」
勝見華子「一応、青空」
木下竜一「音信不通」
房のの友久「何かと無常」
川勝徳重「蝦蟇」「龍神抄」
嘉江「強盗計画」

●評論
可児洋介「『ねじ式』神話の成立―つげ義春のマーケティング戦略―」
内島すみれ「安部慎一の平面性と可能性」
川勝徳重「畳の目から『私漫画』を考える。~1970年前後の『ガロ』の技法~」「房のの友久作品のこと」

B5判266pages

手差しユニッツ×THE LOST CLUB「僕は停滞気味」

手差しユニッツ×THE LOST CLUB「僕は停滞気味」¥500+税

2010年に結成された4人組バンドTHE LOST CLUBの1stアルバム「僕は停滞気味」からの2曲入りCDと、手差しユニッツの青春コミックジンのパック。

CD収録曲は「僕は停滞気味」「素敵なシーズン」

手差しユニッツの漫画は、しばらく受験勉強に集中しようという彼女と、そんな彼女のことが気になって仕方ない彼氏の高校生カップの微妙な関係を描いたちょっぴり切ない同名の青春物語短編。
A6判16pages 2色刷り

宇曽川正和 短編漫画集「HAND CLAP STORY」

宇曽川正和 短編漫画集「HAND CLAP STORY」¥1280+税

これまで自主制作で単発で発表してきた3本の短編に、新作2本を加えた、作品集。

収録作品ーーー
「ある」
無職で、無能を自認する金持ちの青年が、ゆきずりの男にボクシングの才能があると言われて、ジムの門を叩く。が、そこでの一発のパンチで事態は急転…。才能のある、なしについて、答えのない問いのような物語。
人物やモノの輪郭をペンで描くだけでなく、余白やスクリーントーンによる表現も
言葉すくなに不確かさを醸し出しているよう。

「サイコロモーターズ」
サイコロによって、自動車会社の重要決定を下し、業績をのばしてきた社長。自分の意思でなく、蓋然性に社運とゆだねることで、自信もゆらぎ、自責の念がつのって会社を飛び出した男は、行き詰まりを超えてさらなるサイコロのゆくえに身をゆだねてゆくーーー
自動車工場、車の群れ、飛び出した外界の自然やスクラップ工場のようなディストピア的光景…、様々な場面が叙情的かつグラフィックに描かれています。

「蟹だけが死んだ」
教室から、職場から、家庭から”部外者”を追い出し、行き場を失った部外者は居場所を求めて新たな世界へ向かう。
はたして部外者とは? 部外者にとっての他者もまた部外者なのか? そして何者にも疎外されない場所はあるのか?深淵な問いかけが繰り替えされる作品。

新作「拍手の物語」
二人だけの村の選挙で村長が選ばれ拍手で迎えられる。が、そこに第三者が現れると、余分なピースをはめこんだパズルのように、歪みが生まれ、ひとつのピースが弾き出されてしまう。そんなはじき出されたピースの越境のようなお話が大胆なオノマトペや幾何学模様とともに描き出されます。

新作「出来事」
空き地に自分そっくりの銅像が不法投棄されていたことで犯人に間違われ、合法的に処分しようとしていて、まともや別の投棄物を見つけてしまう……未解決のまま脈絡なく続く出来事の数々にあふれた世界を、大胆なコマ割とともに表現。

A5判190pages