漫画少年ドグマ001 ¥630 漫画少年ドグマ002 ¥630
この前に紹介したレコードを売らないで本を売るレコードレーベル「ノーディスクレコーズ」もそうだし、大橋裕之さんが一人でいくつかのペンネームを使い分けて連載から読み切りまで長短様々な作品を描き、一人で編集・発行する「週刊オオハシ」にも通じますが、作品発表の場や手段として出版を行うのでなく、エッジのきいたコンセプトを固めて作品もメディアも作るというスタイルがここにも。
漫画家・香山哲が、架空の出版社ドグマ出版を立ち上げ、自らに新人賞を与えたのちに、修業三部作を発表し、さらにこのドグマ出版名義で「漫画少年ドグマ」を創刊!
創刊にあたっての巻頭言、作家紹介、個々の作品に加えて、新人賞も設けてあり、漫画出版、執筆の運動体としての様相を呈しています。
執筆者は 編集発行人・香山哲はもちろん、「少年ジャンプ」ギャグキング賞受賞のぼんじろう、「まんが中学歴史」でビューしたうおりゃー大橋ら。A5判192P
2号目では、創刊号の新人賞応募作を掲載しているほか、漫画を描線のひとつひとつまで丁寧に読んで深く味わってほしいというせつなる思いから、全作品にレビューコメントをつけて、見所をあげるという試みを行っています。同人もふえて、質量ともにアップしています。 A5判232P
「漫画」カテゴリーアーカイブ
完全限定版 仁武GYM『風の行方』
仁武GYM『風の行方』(古川書房) ¥1800
ゲイ雑誌「G-men」誌上で、小説・コミック・イラストと多岐に渡って作品を発表し評判の仁武GYM氏の幻のコミック作品集。
ゲイ雑誌の中でもっとも熊さんな「G-men」に97〜98年にかけて掲載された作品で、ガチムチ+ヒゲ・毛むくじゃらな男性の肉体美がこれでもかといわんばかりに描かれています!
精練な筆致、圧倒的な画力、幻想的な雰囲気で描かれる男達の美しさ、迫力は他に類を見ない完成度。壮大なスケールで描かれる表題作の「風の行方」は必読!
熊男が眠れぬ夜に羊を数えていると、あら不思議! 逞しい角をはやした牡羊男たちが次々に現れて男を嬲り、一突き、二突き…と男を心地よさで骨抜きして深い眠りへと誘う…といった野郎でいてファンタジック!な独自の作風にひきこまれます。
タイトル作に読み切り二編と、イラストギャラリーを含む超豪華完全限定版です。
A5判128P
堀道広『青春うるはし!うるし部』にかぶれよう!
堀道広「青春うるはし!うるし部」(青林工藝舎) ¥1155
漫画を描きながら、漆工芸を学び輪島塗りや寺社建築の漆塗りなどの職人仕事を続けてきた堀道広さんの初の単行本が出ました。
尻毛高校うるし部を舞台に、高校生たちが、うるしを一から学び、本物の塗りを追究する青春大河コミック。懐かしげでいながらプロポーションのアンバランスさがなんともいえない絵柄同様、ギャグ漫画なのだけど、本物の職人ならではの漆へのリスペクトから、漆に関する蘊蓄および技法はすべてガチンコという、硬軟のプロポーションも絶妙!
タコシェも「うるし部」キャンペーンに加えていただきましたので、当店でお求めの方には、ステッカーやファンシーネームカードに加えて、堀さんが制作した『塗平の箸』(うるし塗りの箸+ミニ漫画)の応募券もおつけしています。
なお 阿佐ヶ谷のよるのひるねで
4/8(日) 16:00より発売記念のトークショーも予定されています。
堀道広トークショー ゲスト:川崎タカオ・後藤友香
・前売り(予約)1200円 当日1500円
くわしくはよるのひるねのサイトを御覧ください。