ミニコミ」カテゴリーアーカイブ

ゴミ~トラッシュ~カルチャーZINE ゴミ GOMI vol.3

ゴミ GOMI vol.3

ゴミ GOMI vol.03 ¥700+税

ゴミ~トラッシュ~カルチャーのいろいろを楽しむ雑誌。…だが、ゴミとは思えない充実ぶりの3号。

巻頭特集は、2016年9月から年末まで弥生美術館で個展を開催された山岸凉子。作家自身へのアンケート、展覧会キューレーターが語る作品の魅力にくわえて、作家や漫画家たち、そしてメンバーの「好きな山岸作品アンケート&レビュー」

ほかにも、国立奥多摩美術館×山下敦弘監督トークショー、平山夢明×亀井亨監督のトークショー、さそうあきら描き下ろしフルカラーマンガ、新連載で888ブックス・パールブックショップ&ギャラリーの吉田宏子による「偏愛アウトサイダーvol.1 マッジ・ギル」、毎回刺激的な写真集を紹介する「ぶちょお。の地獄図書館(視聴覚室)」、デザイナー川名潤による児童向け図書の世界「学級文庫の下から二段目」などなど。
表紙裏もギッシリ、台湾のアーティストLee Kan Kyoの広告アートが見開きで収録されていて密度が濃いです。

【内容】
細川葉子 equal(写真)
私たちの好きな山岸凉子(構成:山脇麻生)
衿沢世衣子「市場にて」
長崎訓子 映画レビュー「子どもたちによろしく 出張版」
国立奥多摩美術館×山下敦弘トークショー
さそうあきら「ゴミを巡る。」
吉田宏子「偏愛アウトサイダー vol.1」
クロスレビュー なんでも短評
鶴丈二 PLASTER CAST MOVIES ギプスと映画
平山夢明×亀井亨トークショー
木庭貴信「ぶっちょお。の地獄図書館」(写真集レビュー)
川名潤「学級文庫の下から二段目」
GOMIGURUMI #2
山脇麻生「マンガのなかの気になる髪型」
細川葉子「ゴミと美女」
川名亜実「肉を縫う」
長崎訓子 ゴミ偉人の肖像no.3 ジョン・ウォーターズ

A5判64pages

ゴミ GOMI vol.3 ゴミ GOMI vol.3 ゴミ GOMI vol.3

「少女廣告 創刊號」

少女廣告 創刊號

「少女廣告 創刊號」¥185+税

商品の売り出し期間が終わると、目に触れなくなってしまう広告への偏愛から、編集人が気になる過去の広告とともに思うところ綴ったテクストとともに、「わたしと商品」のタイトルで、コルネリ(シンガーソングライター)、岸田佳也(パーカッショニスト)、生井達也(宅録音楽家、文化人類学者)、金田貴和子(音楽家)らが寄稿。

また、広告とは直接関係なく(笑)、ダニエル・クオンの生い立ちから音楽のキャリア、現在の活動に関するインタビューを収録。映像、CMディスク、本や映画のレビューも広告と絡めて書かれています。

偏愛を具現化した建築が二笑亭とするなら、わら半紙による二笑亭を目指したのがこのジンだそうです。

内容ーーー

●CMコラム
「CMに見るパリジェンヌ観の変遷とフレンチ至上主義」
「90年代・三ツ矢サイダーのバカンスルック 」他

●映画コラム
「スローガンに見る杉山登志像」「不安は魂を食い尽くす、マーガリンをたっぷりつけて」

●書評
「ガラスの靴 安岡章太郎著」
「 カラークッキング お菓子と飲みもの 主婦と生活社」

●ディスクレビュー
「懐かしのTVCM大全集」

特集コラム
コルネリ「おやつ」
岸田佳也「ジーンズ」
生井達也「物販と商品」
金田貴和子「言葉なんか糞くらえ」

ダニエル・クォン インタビュー「TOKYO SWEAT」

マンガ酒井己詳「モノとヒト」袋とじ

●CM小唄「中山製菓ロシアケーキ」

A5判42pages

少女廣告 創刊號 少女廣告 創刊號

旧作邦画をもっと、身近に「名画座手帳 2017」

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のむみち企画・監修「名画座手帳2017」(トマソン社)¥1500+税

名画座や旧作邦画好きのために、フリペ「名画座かんぺ」発行人・のむみち企画・監修した手帳。
文房具好きの、のむみちのこだわりを活かして使い勝手のよい手帳の評判は上々、ヴァージョンアップして2017年版が出ました。

各週ごとの見開きに、俳優や監督、脚本家などの誕生日、及び命日を明記。
日本映画史を代表する監督たち113人の活動期がひと目でわかるチャート式グラフを拡大・充実。
さらに日本映画黄金時代を支えた俳優座、民藝、文学座の三大新劇団員・座員一覧。
かんぺでフォローしている名画座5館の座席表や料金情報を含む劇場情報も網羅。
気になる名優たちの年齢がわかる、年号・西暦に対応した早見表も、141歳まで掲載。(亡くなった名優たちにも親切)
戦後~昭和40年代の物価表など、邦画鑑賞に役立つ情報も巻末に。
折り込み付録で、昭和37年当時の東京都電車(都電)路線図や、55年~70年の名車のイラスト集がついています。

毎日の予定や映画の感想を書くことの楽しさに加えて、読んでも楽しい、名画座ファン&旧作映画ファン必携の手帳です。

誕生日や命日情報は欄外にあるので、書き込みの邪魔になりません。また週刊予定の見開きと方眼メモの見開きが交互にある作りが便利…と手帳としても、使いやすさが追求されています。

手帳部分の内容ーーー
○年間カレンダー(2017年1月~)
○月間カレンダー(2016年12月~)
○週間カレンダー+メモ(2017年1月~)
○俳優や監督、脚本家などの誕生日、及び命日の情報

14.8×10.5cm 272pages トマソン社

名画座手帳 2017 名画座手帳 2017 名画座手帳 2017

芸術弾圧誌メインストリーム 04 「ダダコンペ ダダ100周年記念」

メインストリーム4号 ダダコンペ

芸術弾圧誌メインストリーム04「ダダコンペ ダダ100周年記念」¥926+税

美大でデザインを専攻していた東野大地と、ダダイズムの研究をしていた山本桜子は、福岡を拠点に活動する革命家・外山恒一率いるアナキスト×ファシスト党「我々団」の党員となり、
芸術を取り巻く腐敗した社会に疑問を抱き、活動家に転じる。

表現の自由の正義に担保された活動をブルドーザーで踏みにじるごとく破壊する決意をし、地域おこし的なアートイベントに応募しては、内側から揺さぶりをかけるアートなテロ行為?を試みるのであるが、うっかり素性をバラして自爆したり、予想外な展開に自身も翻弄されてのトライ&エラーを繰り返すのだった。(←ここまでが前号)

今回は、折しもダダ100周年で様々なイベントが催された2016年。ダダ発祥の地チューリッヒのあるスイス大使館も数々のイベントを企画し、その一貫で発行したダダ新聞を山本がゲット。そこに、スイス旅行が副賞のアートコンペをみつけた!

締切がせまる中、山本は外山恒一の選挙パフォーマンスのドキュメンタリーを制作中の
織田曜一郎(革命家でもダダイストでもないジャーナリスト)を無意味にスイスに送り出すべく、応募を勧め、サポートに奮闘する。
都知事選の中、なんちゃって選挙カーに乗り込み、投票率0を呼びかけ、候補者でもないのに選挙運動に奔走する外山の様子を撮影した映像は無事にエントリーし、永世中立国のスイスに戦いを挑むとともに、他の応募作品とSNS上での“いいね”の得票数で競い合うことになる。

やがて勝負は、友人知人に呼びかけて票を投じた、織田による九州ファシスト党の選挙活動ドキュメンタリー「外山恒一の「ニセ選挙運動」~現代美術パフォーマンスとしての記録~」と、同様にSNSなどで応援を要請してこれを猛追する、スイスに行きたい東大生ユニット「つらつら」の一騎打ちに!!
そして、戦いの背景には、ファシストを名乗る団体の映像が、主催コンペで票数をのばす事態に困惑しつつも、フェアでオープンであるために政治思想を理由に作品を除外する検閲行為をせず、大人な対応でなんとかしようとするスイス大使館が…。

この三つ巴の狂想曲は、本人たちにも予期しなかった織田の優勝、ドイツ文化センターでの授賞式で幕を閉じる。
授賞式で三者が一堂に会して、かわされた会話(九州ファシスト党員たちに釘をさしまくるスイスの文化/広報担当者と安心させようと活動の説明をして余計に訝しがれる党員たち…)など、最後までどこかドタバタコメディのような、アートと革命の記録になっています。

A5判136pages

札幌発のホラー系年刊誌 花輪和一、森雅之、工藤正樹、根本尚、森環etc.「怪奇 2016年 創刊号」

怪奇 2016年 創刊号

「怪奇 2016年 創刊号」 ¥741+税

北海道在住の漫画家たちの作品で構成した怪奇ホラー系年刊漫画誌。
花輪和一が巻頭イラストを寄稿しているほか、編集発行人の工藤正樹をはじめ根本尚、なで拓瀬、池田匠ら漫画家も短編漫画を寄稿。
叙情的な少年少女漫画を描く森雅之や、絵本など手がける森環夫妻まで怪奇漫画に挑み、蔦木俊二やTECHNO MENSESなどのアルバムジャケットなどを手がける異色アーティストFumicsも参加。
文芸ものや怪奇系漫画古書エッセイもあり。
ホラー怪奇系の作家はもちろん、そうでない人も怪奇に寄せてのバラエティ豊かな作品集です。

A5判148pages

怪奇 2016年 創刊号 怪奇 2016年 創刊号 怪奇 2016年 創刊号