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伝説のペーパー 「溺死ジャーナル」創刊20周年号入荷!

「溺死ジャーナル 500」 ¥1000

 別れた彼女からの「やっぱり別れないで」という手紙を巻頭に掲げたうえに実名や写真やセックス描写も公開したり、人の履歴書を裏表紙に使ったり…という過激な内容を噂に聞いていた、松本亀吉さんによるペーパー「溺死ジャーナル」が創刊20年を迎え、KING JOE さんによるカラー表紙の豪華な装いで登場!
 内容は—溺死ジャーナル創刊号からこれまでのレビューや歴史をまとめた巻頭特集(ミック博士)に加えて
初恋のページ(安田謙一、松本亀吉)
そこに愛はあるか(雨宮まみ、ミック博士)
レニングラードの日々(ヨハン・ユーベル)
本気で人を好きになったことありますか?(石井モタコ)
日本(大橋裕之)
今回原稿執筆を依頼したが結局書いてくれなかった数名の人たちへ(松本亀吉)
関西でいちばんアホなバンド名を探す対談(塩崎格、松本亀吉)
生稲マガジン(村山ひでき)
いるか?いらんか?(鴨田潤/イルリメ)
AVライター失格(雨宮まみ)
セックス、ドラッグ、ノー・ロックンロール(磯部涼)
DSM-X-AKAHIGE(赤髭薬子)
<無題>(豊田道倫)
オーラの泉水(松本亀吉)
どのぬくもりに用がある?(鈴木淳史)
天狗/豊満焼き坊主/事件解決/レッツ野戦!(GDEN/ハルビンズ弐拾五)
中部支社人事担当日記(松本亀吉) 他
A4判68P
 巻頭、ミック博士による「ドクター・ミックの20年」ではA4判を二段組三段組などにせずズズーンと長いストロークで書き続ける文章、すごい密度の文字文字文字!! 20年の紆余曲折が語られたり、あるいは松本氏自身の原稿依頼を受けて執筆したのに音信を断った編集者とのやりとり&追跡調査や「溺死ジャーナル」誌からの執筆依頼を断った諸氏へのメッセージなど毒の効いた文章も織り込まれ、レイアウトも内容も暴力的なくらいに強烈、ノックアウト必至の一冊です!
  —おかげさまで完売しました。増刷予定はないそうです 2008.4.—-

手差ユニッツ「お歳暮ファン」

手差ユニッツ「お歳暮ファン」 ¥600

 手差ユニッツと名乗りながら、実は京都在住の学生が一人で作・画、デザインから、印刷は簡易印刷機リソグラフでの(手差)印刷やコピー、さらには製本までを手がけているというユニークな絵本です!
 同人誌などの印刷パックが当たり前になった昨今、あえて半機械+半手作業というローテクなメディアを選択、それが自らが描く昭和初期〜中期的画風のマンガ(杉浦茂とか長谷川町子などなど。作品によっても微妙にタッチを変えている)とマッチして独特の雰囲気を醸し出しています。
 リソグラフのインクが少し滲んで線が太くなることなどを考えて微妙に線やレタリングを調整していたり、「のらくろ」の田河水泡ファンを自認する絵に粗く滲んだ線がマッチしています(その味わいは本秀康さんの線にも通じる)。ご本人によればポストロックな精神で、漫画を描いたり本を作っているとのことです! 
 そんな風なことを聞いて手にとって眺めてみると、細部がいろいろ楽しめます。
初版100部。44×208 60P
 前作「万有引緑」もお取り扱い中です。

盛岡の「ふだん」を綴る–てくり 6号

てくり 6号「Old-Fashioned love〜用の美、古いもの、今に活きる。〜」 ¥500

 巻頭「古いもの」放談では、盛岡市で古い味わいのあるものを生かした手作り喫茶店cartaを営む加賀谷ご夫妻と、古民家の再生などを手がける岩井沢工務所の岩井沢ご夫妻の座談会。
 続いてそえぞれのお店の仕事を取材。岩井沢さんからは、地元の家作りにかかわる職人さんたち–建具、レンガ–なども紹介してもらう。
 「くじやの午後3時」では地元の駄菓子屋に取材。懐かしさにスポットをあてるのではなく、今も毎日子供たちが通うお店でのやりとりや店主の話などをとりあげています。
 味わい深い地元のノベルティグッズの数々を写真で紹介したり、独自のデザインと錆び加工を伝統的な南部鉄瓶に施す「工房 円」を主宰する職人・佐藤学さんインタビューなど。
 味の探求をする店や料理人を紹介するコーナーではカレー工房チャルテン 星野公一さんが登場。
 2号でチャーキングな人柄から仕事や趣味までを広く紹介したホームスパンの中村工房さんとてくりの限定コラボマフラーも登場!
B5判36P

東京外大映研が発行するミュージシャンの音楽以外のアート雑誌「DISKORD」

DISKORD 02 ¥500

 東京外国語大学の映画研究会が90年代初頭に発行していた機関紙が復刊。悲鳴の山田龍郎(ガンディ)、水中、それは苦しいのアナーキー吉田らを輩出したサークルだけに、映画のことには1ミリも触れずに主に高円寺系?インディーズ・ミュージシャンの文章や漫画を中心に掲載。映研なのにミュージシャンにアプローチ、しかも音楽以外のコンテンツというひねりのきいた企画。
 前号はかなりローテクな製本のため、追加生産がかなわず、お問い合わせやご注文にお答えできずに申し訳ございませんでした…。今回は前回よりもヴァージョンアップしてます。
対談は2本。
大山エンリコイサム[OEIL](ポストグラフェィティ論を展開中)×浜邦彦(東京外大、カリブ専門家)
一楽誉志幸(FRATENNのDr)×アナーキー吉田のチャットによる音楽談話
そのほか—
【特集】80’s or pop では、すでにメディアで出尽くしたか思える80年代論をそれでも掘り下げる。執筆陣は粟生こずえ(我々)、山田龍郎、どどいつ文庫、東方力丸、ジョニー大蔵大臣(水中、それは苦しい)、MCビル風邪、ジョン、あなるちゃん、ぐしゃ人間、Shobu、アナーキー吉田、momoco。
【特集】ミュージシャンやその周り人たちの書く文章;遠藤維大、三村京子、大山エンリコイサム、川染喜弘、賃貸人格、荒井駿(F.I.D)、マルヤマ・ソウヤ(Segwei)、DJぷりぷり、青木裕二、岡田萌絵、某アユミ(エーツー2コ)、石川嵩紘(陶砂)、ラマダーン野村、中尾世治、木村真人
【特集】ミュージシャンやその周り人たちの漫画やイラスト詩集
粟生こずえ、バイナリキッド、ヨクナ・バトーファ、西邑卓哲(DARK SIDE MIRRORS)、百蚊、カスガ、新谷ハルノ、魔ゼルな規犬、みらい党、田口史人。
B5判100P

あたらしい文芸同人誌・破滅派って??

オンライン文芸誌 「破滅派 創刊一号」 ¥500

 オンライン上を作品発表のベースに活動を行う破滅派の理念とは—-
一、世間の面倒な色々を避けて余裕ぶってみせ、常に後ろ向きでいながらも、世間様から一目置かれる存在になること。
一、我が道を行き過ぎる人たちの、風変わりすぎて商業ベースに乗らない変わった作品を提示し、彼らの叩き台となること。
一、「原稿持って家にいるのもなんなんで」という人と、「わざわざお金出してありきたりなものを読むのもなんなんで」という人の、出会いの場となること。
 とのこと。とはいえ、ただオンライン上に作品を放出するだけでなく、同人誌の形で作品を再録したり、新たに加えたりして、前向きでもあります。表紙まわりは大友昇平/今日マチ子のイラスト。編集は「アウレリャーノがやってくる」で第39回新潮新人賞を受賞した高橋文樹氏だが
自身は編集作業で忙しく創刊号では鼎談に参加しただけとのこと。
創作短編、エッセイ、評論ほか、現代文のテストまであります。
A5判136P