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EVERY DAY IS SPECIAL 2011

EVERY DAY IS SPECIAL 2011(ユトレヒト) ¥1260

365日、必ず世界のどこかの祝日が書かれていて、毎日が祝日になるというこの上なくハッピーなカレンダー「Every Day is Special」。 (画像をクリックすると拡大します)
単に日付を確認するため、あるいは週末を待ちわびるために見るのではなく、今日はどんな国のどんな祝日かなと見るようになれば、カレンダーを見ることが、毎日がもっと楽しくなるはず。そして、祝日にはそれぞれに祝う経緯があり、国と祝日名からその理由を想像するのも楽しいもの。
このカレンダーの制作は3年前からスタート。世界中の祝日を探しても全部の日が埋まらず、2年を見送ったとか。ついに制作3年目にして登場した「Every Day is Special」2011年度版です。
カレンダー はA3サイズ。上部には切り取り用のミシン目と、壁掛け用の穴があいています。上質な用紙に2色刷のシンプルなデザイン。余白も多く実用的です。
パラパラめくると印刷された色の軌跡が手の上に小さな虹となってあらわれる「Rainbow in your hand」を作った川村真司作品。
297×420 12枚綴り 二色刷り

赤い牙 08

赤い牙 08 ¥1500

2002年に結成された漫画家集団。構成員は流動的で、同人誌を通して活動資金を得ている。今回のお題は「擬人化」。

参加作家は表紙イラスト/ ヤマザキマリ&沙村広明 デザイン/メチクロ
漫画執筆陣/ 安倍吉俊  上野顕太郎  小田扉  オノ・ナツメ  カサハラタクゾー  カサハラテツロー  さそうあきら  鈴菌カリオ  清田聡  古屋兎丸  槇小夜伽  松田洋子  真鍋昌平  三宅乱丈  安田弘之 ヤマザキマリ

コンテンツは—-

表紙イラスト/ヤマザキマリ:擬人化のテーマにあわせた半獣神アヌジスの彫刻(バチカン美術館所蔵)のデッサン。

●三宅乱丈「黒の王子」:イケメン王子と彼を守る僕たる少年たち、その正体は…?
●上野顕太郎「異色な移植」:赤い牙のメンバー11人から、それぞれ吹き出し入りのセリフをもらい、それらを折り込んで創作した、内臓たちの立場から描く移植物語
●安田弘之「コハダさん」:異色のグルメ漫画。回転寿司出身のコハダさんが見つめる空回りする人間の姿は? まろやかで酢っぱい微笑みに満ちた作品。
●カサハラテツロー「あたらしいのりもの」:かえるくんががまくんを乗せた新しいのりものは?
●さそうあきら 「Life Flower Blooming」:匂い零れるような美し過ぎるウ◯◯の誕生、そしてその週末と再生…、を描いた感動巨編。
●ヤマザキマリ「わたくしの憎々しき相棒」:創作の裏側、ベストセラー作家の懊悩の無限地獄を描いた短編。
●ユカリンコフ
●鈴菌カリオ「わんわん物語」:ソバカスでめがねっ娘で「私なんか誰にも愛されない・・・」って思い込んでたナオミの前に現れた美少年とは!
●古屋兎丸「東京天空娘」:女子高生を愛する兎丸が、めがねっ娘、シャラポワっ娘、みつあみっ娘の三人娘で2010の東京を描く。
●カサハラタクゾー「きらめきBAR」:BARで働く三人三様の女性の正体は?
●オノ・ナツメ「やわらかい肉」:クールなガールズトーク、でもそれは複雑なオーケストラ、多重人格構造だったりして。
●真鍋昌平「これから来る未来」:ダルな感じの会話劇の中に、針のようにチクチク刺さるセリフ、身もふたもない指摘が…端正に描かれています。
●山田参助 「コンドーム マニア」「オカモトさん」:様々な形にをしたオカモトさんたちのお仕事話。
●安倍吉俊:路傍の石ならぬ○○○たちの大作戦。
●小田扉「さけべ!! 叫べ子」:実はお題に全く関係ないスポコン物。娘の叫べ子の可憐さと、父親 五郎の深い愛に心打たれる親子鷹漫画。
●ヤマザキマリ「習性」:満員電車のような超過密空間…って?
●松田洋子「人間てええな」:口に入るものすべてを擬人化したとしたら…
●槇小夜伽「モネラ界」:なんでも触って口に入れる幼女、彼女の周りにはどんな誘惑があるのでしょうか?
●清田聡「だいぶピンぼけ」」戦場をくぐり抜けて来たヘビーデューティーなカメラと女の子向けの簡単デジカメの擬人化

裏表紙/沙村広明;リキテックス娘
デザイン:メチクロ

B5判100P(巻頭4Pはカラー)

アート系ジンいろいろ,充実!island Magazine、ART CRITIQUE、Repli

ここ最近、充実したアート系ジンが多く創刊し入荷してます。

まず

island Magazine vol.1 ¥1050

islandとは元magical, ART ROOMの伊藤悠、結城加代子、アーティストの遠藤一郎、アートディレクターの中島雄太らにより千葉県の柏に発足したアートスペースで、展覧会だけでなくアーティストマネジメント、Web、雑誌、制作などを多岐に渡って手がけている、注目かつ元気なスペース(柏の地域イベントにも参加したり。2010年末には3331 arts chiyoda内にも情報発信拠点を開くそうです)
ギャラリーらしくタブロイドサイズで大きく贅沢に図版を盛り込み、作品やアーティストの情報を紹介しています。こちらは、先日、紹介したMOGRAG MAGAZINEと並んでギャラリーが発信するジンらしく、ライブ感があるのと、初心者にもオープンな語り口でおすすめ。店頭には見本を置いてますので、ぜひ中を見てみて!

contents
●大原大次郎:ピエール瀧の書籍や空手サイコやsakerockらのCDのデザインでその手作り感が新しいデザインの到来を感じさせる大原大次郎に、小学生時代から作っていたという過去のジンやカードコレクションを披露してもらいながら、その足跡と広範囲にわたるフィールドワークを探るインタビュー。
●読者投票を募り表現を批評にさらすコーナーsurvival freeでは頭山ゆう紀・小林希史・林絵美子・加茂昂・chu(イカナニ)・狩生健二・野口行範らが1人1ページ1作品で寄稿。
●無作為に抽出したテーマに基づくレビューコーナーでは阿部壁男・遠藤一郎・岡澤浩太郎・ドラムの人・三宅美千代・行友太郎らがそれぞれ、Baguette Bardot「Best of Baguet Bardot」、松本零士「銀河鉄道999」、アミタヴ・ゴーシュ「ガラスの宮殿」、「リング完全版」、Su Friedrich「THE FILMS OF SU FRIEDRICH:VOLUME1 THE TIES THAT BIND」、佐藤零郎「長居青春酔夢歌」を紹介。
●INFOMATION 10s SITEでは2010年代を占うカルチャースポット10選。VACANT、Public/image.3D、CULTIVATE、0000 GALLERY, waitingroom, MORGA, MOGRAG GARAGE, FORESTLIMIT、黒目画廊、などを紹介してます。
●TALKでは、DJのL?K?O・公園内のテント村でアート活動を展開するいちむらみさこにインタビュー。
●グラビアは20TN!@FOREST LIMIT、Toastie

タブロイドサイズ 24P(オールカラー)
700部

——–

そして、評論誌系も登場。

ART CRITIQUE No.01 ¥788

「知るというアート」をキーワードに、美術・社会思想・哲学などに関する、レビューや論考、インタビュー、ディスカッションを収録。京大の大学院生を中心にアーティストらが加わり創刊されたそうで、京都発の若い評論誌どす。

コンテンツは—–
序 「技術/芸術としてのクリティ—ク」

[interview]
絵画とモダン——この時代の表現の基盤を問う 松浦寿夫さんに訊く
[art review]
・記憶が受肉する場——曺徳鉉展「FLASH BACK」
・フラットであることの豊かさ——ヨックム・ノードストリュームの絵本 「セーラーとペッカ」
・関係の幾何学–竹岡雄二展をきっかけに

[interview]
西宮船坂ビエンナーレ——藤井達矢ディレクターに訊く
[theory]
・〈市場社会〉の隠された諸前提をめぐって——交換不可能性、主権、親密なるもの
・「中国台頭」後の世界システム–G・アリギ「北京のアダム・スミス」について

特集 ネグリ/ハート『〈帝国〉』の現在
[interview]ネグリで何を語れるか?——市田良彦さんに訊く
[presentation1]ポスト・フォーディズム的労働の両義性
[discussion 1]———生成する自由と恊働の未来
[presentation2]〈帝国〉のパラダイムにおける死の欲動について
[discussion 2]———生きることの時代、死の場所はどこにあるのか?
[book review]  ネグリ/ハート新著『コモンウェルス』

A5判176P

そして、ハンディなバイリンガルのブックレットがこちら

Repli 01 ¥1050

“アート発のカルチャー誌”repli。
アート、哲学、社会をフィールドに、同時に「書物」のありかたや役割も探求するアート×出版活動。アートの内なる詩を読み解いたり、哲学的にその世界観を抽出したり、社会における多様なコミュニケーションに参加する…という志をかかげて創刊されました。

特集「デリケート・モンスター」
2008年原宿のK.S.Galleryで開催された石塚智寿氏の展覧会「Delicate Monster」と特集。石塚氏自身が語るデリケートモンスターと、Repli編集室による哲学的考察、また美大とは無縁に独自に絵画を描く石塚氏の活動から視野を広げて、アートのメインストリームとは別の民芸やアウトサイダーアートに言及してゆきます。
■目次
[アート]
Delicate Monster——生きること/描くこと:石塚智寿
[哲学]
線の生成と現在——新自由主義体制下における生の泡沫:Repli 編集室
[社会]
日本民藝館——変わらないもの、無意のもの:佐々木悠人
「アウトサイダーアート」という語義矛盾——美術史の排除と包摂をめぐる差異のポリティクス:小森真樹
K.S.GALLERY 原宿——ギャラリーで出会うということ:石塚智寿&K.S.GALLERY 原宿
[情報]
デリケート モンスターをより楽しむための20点 今回の特集に関連した書籍や音楽、映像20点をセレクト。

100×148mm 46P

総合マンガ誌「キッチュ 第二号」

総合マンガ誌 「キッチュ 第二号」¥630

責任編集である、くれたかしをはじめ、現役の作家の作品を含むマンガやエッセイにマンガ・映画評、レビューを集めた有志の総合マンガ誌キッチュ。平田弘史先生の題字からおわかりいただけるように硬派というか真摯に多様なマンガ表現を追究中!

表紙イラスト 阿部洋一

掲載作品
【マンガ】
『創世記 第38章』 ひさうちみちお
『ファンタスティックキラーコンドーム』 榎屋克優
『変な二人』 土屋光太郎
『トゲ』 浜口今日子
『少年探偵団』 鬼山龍宿(りゅうど)
『黒い雪の降る街』 奈樫(ながし)マユミ

【評論・レビュー・エッセイ 】
漫画家阿部洋一(「少女奇譚まこら」「バニラスパイダー」)インタビュー 聞き手:鬼山龍宿 構成:くれたかし
『パラノーマル・アクティビティ』映画レビュー 三元祐太

B5判104P

hito vol.001

hito vol.001 ¥500

様々なジャンルのクリエーターを紹介するマガジン。作品の背景にある、作家が思うこと、あるいは作品が完成するまでの過程を構想の段階から順々に紹介するなど、様々な形で作家とその仕事にスポットをあてる。自らもイラストレーターであるオザワミカさんが編集。創刊号の「絵」をかくヒト特集。

インタビュー「江口寿史」改めてマンガを描くツラさ&自作大好きを語る
制作の現場レポ 影山徹「カバーイラストができるまで」早川書房「時の地図」上下巻で一枚になる表紙

hito file (作品とプロフィール、Q&A)
かとうくみ(水彩画家)
中沢しのぶ(画家)
中西太(イラストレーター)

特別連載 しんじあさいの記憶スケッチ
記憶をもとに絵を描くペイントソフトを使って異常に鮮明な絵を描くしんじあさいの作品を紹介。

review
book 「卵をめぐる祖父の戦争」YOUCHAN
movie 「ハチミツとクローバー」DJ NAKAHARA
music「The Heart of The Nightalife」中尾龍雲
art「鎮守の森、美術計画」河上”アニイ”友信

ブックデザイン・表紙 玉村ヘビオ

A5判28P