ミニコミ」カテゴリーアーカイブ

富満洋子「本番5秒前 〜純情編〜」浪花の女風俗ライター奮戦記 

本番5秒前

富満洋子「本番5秒前〜純情編〜」浪花の女風俗ライター奮戦記(秘部工作所 つぼみ舎)¥840

体験豊富なわけでもないのに風俗ライター兼イラストレーターとなってしまい、90年代後半から大阪で取材・執筆をする事になった富満洋子さん。なのに、単なる取材から次第に風変わりな現場での潜入や体験までこなすようになり、ついには実話系雑誌で、取材の裏話や風俗誌で書けなかった事や内緒にしていた事やらを発表するまでに、この世界に入りこんでいた…。

本書は、2000年代前半から中盤にかけて、業界も大きく変わり、風俗店にみならず素人やマニアたちの様々な集まりにも潜入して体当たり取材に挑んだ、駆け出し期の取材秘話を集めたもの。(初出は2003年の『増刊本当にあった愉快な話 愛のイトナイSpecial』各号)
野外露出AV、乱交パーティ、不細工専の風俗、オナクラ、男優オーディション、エロ小説朗読会、ホモ映画館潜入、SM公開調教など9本の短編コミックにあわせて、それぞれの後日談などを含めた自身による解説がついています。
なお、さらにハードになってゆく続編も今後、発表してゆくそうです。

A5判74P 2011.11.12

虹釜太郎・著 すずえり・絵「夜顔尽くし」

夜顔尽し

著・虹釜太郎 絵・すずえり「夜顔尽し」 ¥1800

 古い着物や帯揚げ、根付けなどで作った双六「夜顔尽し」を持って、公園などで道行く人とゲームに興じ旅を続ける謎の主人公。

 その虹釜太郎の散文を気に入った、ミュージシャンのすずえりが挿絵を描き、自ら本をデザイン、製本しました。イラストは和布の模様を用いた美しい双六たち、ミニCDつきで、表紙の柄がそれぞれ違います。

 目の前の景色を語りながら、いつのまにかそれが幻覚的な様相を呈し、現実と幻想の間を放浪するような虹釜太郎のテクスト。まさに辺境文学?とでも言うべき境地ですが、そのレトリックや迷宮めいた構造が圧縮された本人の自費出版物はちょっと手強いという方や初心者にオススメの短編です。一文一文をゆっくり読めるテクストの組み方に、牡丹や菊や桜などの和布の美しい花々の模様が伴い、その幻想世界を堪能できます。

10×8.5cm 22P

夜顔尽し テクスト

KAMIBU 03

kamibu

kamibu 03 ¥525

フリーペーパー界のゆるキャラ的存在を目指すKMIBU。季節にあわせた特集を組み、号によってフォーマットを変えますが、この号は別冊KAMIBU autumとして初めて有料でリリースしたもの。
特集はくり。栗についてのイントロダクションにはじまり、おすすめ甘栗(コンビニものから中華街の専門店のものまで…)、魅惑のくりキャラなど、栗に関するあれこれをゆる〜く語ります。
小特集はやはり秋にちなんで、秋田犬。(ん?)
そのほかコミックやエッセイなどを収録。

B6判32P お手製布製巾着袋入り
kamibu

甘噛み 02 特集:女の子とは何者か

甘噛み2

甘噛み 02   特集:女の子とは何者か ¥525

ただでさえ、わからない女の子たちだけど、最近はアイドルにしてもこれまでにないカテゴリーが登場し、ますます混迷を極める女の子をテーマに、インタビューしたり、対談したり…いろいろ考えた号。AVに出演しながら自身を被写体とした写真でGEISAIの審査員賞を受賞しアーティストとしても活動する照沼ファリーザや人をいらいらさせるアイドル“イラドル”山下若菜など、気になる女の子たちも登場。

【巻頭グラビア】
今村美乃(女優 園子温「ヒミズ」出演)

【インタビュー】
照沼ファリーザ(写真家、AV女優)
荒井悠介(『ギャルとギャル男の文化人類学』著者)
辻陽介(ウェブマガジン『VOBO』編集長・コアマガジン発刊「ニャン2倶楽部Z」編集部)

【対談】
「ガールズポップのゆくえ〜ディーヴァとはなんだったのか〜」さやわか×矢野利裕

【イベントレポート】
SNACアイドル部
ゲスト:夢眠ねむ(秋葉原ディアステージ/でんぱ組.inc)、山下若菜(イラドル)
出演者:たけぴょろり(司会)、矢野利裕(音楽ライター)、ポイ野(アイドルに恋してた人)、にゃーにゃ(生粋のジャニヲタ)
清澄白河のSNACにて、「アイドルとは何者か」をテーマに、1 ファン目線、2 J−popの中のアイドル 3アイドルのアイドル語り、という切り口で行なわれたトークの模様を再録

【コラム】
女の子×○○(女の子となにかを強引に結びつけていろいろ書いたみた)
ひとりメタリカ/忠あゆみ/レッドブル吉田/鈴木アカヤ/gotical/斧屋/吉田みさと/いわさきへこちゃん/ウェキペディ男/へらへらぼっちゃん/中野慧

A5判90P

昭和プロレスマガジン25「特集:昭和57年・馬場と猪木の全面戦争」

昭和プロレスマガジン25号

昭和プロレスマガジン25「特集:昭和57年・馬場と猪木の全面戦争」(昭和プロレス研究室)¥1000

 この年、新日本プロレスでは猪木が両膝負傷で長期欠場、全日本プロレスでは松根社長から馬場に引退勧告。その一方で新日本プロレスではタイガーマスク人気が本格化、さらに長州の造反と国際軍団の活躍で、日本人対決が主流になる兆しが見え始めた、そんなプロレス史上、重要なターニングポイントとなる昭和57年を特集。
 昭和57年ヒストリー編、新日本プロレス・シリーズの歴史昭和57年、全日本プロレス・シリーズの歴史昭和57年のほか、観客動員数データを徹底検証!、ワールド・プロレスリング放送記録昭和57年、タイガーマスク メキシコ&アメリカ遠征記録などの資料編も充実。
また、昭和プロレス紳士録の特別編として、マイティ井上氏のロングインタビューが実現。前後編にわけ、今回は主に日本人レスラーに関する部分を掲載、外人レスラー編は次号に掲載予定。

B5判116P  2011.12.15