- ●石原豪人・林月光 プロフィール
- 大正12年、島根県生まれ。少年時代から画才を発揮し、青年時代にモンゴルに渡り、会社勤めの傍ら映画看板を描き、大陸で戦争を体験。
- 帰国後、松江・東京で映画看板の仕事を続けるが、肺病を患ったことから、挿絵画家に転向。『明星』『平凡』などにスターの似顔絵を描き、昭和29年から大衆小説誌に官能的な美人画を描き人気を博す。
- また昭和30〜40年代には、少女雑誌では江戸川乱歩と組むなどしてホラーやサスペンスものを、『マガジン』『サンデー』『少年画報』などに、図解や怪獣を描く売れっ子イラストレーターに。
- 昭和50年頃から、林月光の別名で、団鬼六の『夕顔夫人』『無残花物語』などの挿絵を描きSM系ポルノを描き、ゲイ雑誌『さぶ』にも創生期から加わり、口絵から目次絵、読者欄のカットまでを描く。
- とくに『さぶ』における「月光仮面劇場」は、読者体験などをもとに自ら物語を作り挿絵も描いた長寿人気連載に。
- 晩年には、サブカルチャー系の雑誌でも活躍し、平成10年、生涯絵師として他界。
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