2003. Feb      トップへ

  by Ayumi NAKAYAMA



●03.02.22 経堂
 夜、経堂のROBAROBA CAFEへ。タコシェにも手のひらサイズのフリーペーパーを届けてくれているからご存知の方も多いかもしれない。経堂のすずらん通りをずっとずっと歩いた先にあるカフェギャラリーで、ゆったりした空間で作家さん(アーティストや手工芸に近い作品も扱う)の作品を丁寧に展示しながら、リーズナブルなお値段でコーヒーやお茶を出してくれるお店。物が過剰にあるタコシェとは違って広々感がある。こういう見せ方もいいなぁ、と憧れる。
 実は4月にミニコミ「おまめ」を作っている柴田さんの豆本講座がここで開かれるのだが、すてきなお店のようで、行ってみたくなったのだ。手作り好きの女子にはたまらないカフェなのではないでしょうか。落ち着く空間です。お店で売ってた無添加のパンもすごくおいしかった。今は黒島信子さんの展示中。
 すずらん通りにはおいしそうなラーメン屋さんも何軒かあり、目をつけていたが、ROBAROBA CAFEで確認したところ、案の定、おすすめのお店であった。塩ラーメンがおいしい季織亭と豚骨の英。
 経堂はほかにも、APPELやギャラリー・イヴなどもあり、カフェやギャラリーが最近とみに充実。私の中でブームな場所である。
 駅前の小田急OX近くにある、ロッカーがご主人のラーメン屋も、ど派手な看板で目をひいたが、ご主人は元ドラマーだそうで、店頭の写真のラーメンを見てもへヴィな印象。腹の中でラーメンがドラミングをはじめないかとちょっとドキドキ。 

●03.02.20 チキンライス
 同じ中央線沿線の西荻窪は最近、古本屋さんたちが頑張っている。が、この日は古本屋さんでなく、トムズボックスの笹倉さんのご案内で夢飯(ムーハン)に海南チキンライスなどを食べに。ここはギャラリースペースもあるお食事処。スープで炊いたタイ米の上に蒸し鶏が乗っていていろいろなタレで味わうチキンライスはとてもリーズナブルでおいしかった。お店を出て、バーを求めて、ふらふらと古書のハートランドにさまようと、バーはやっていなかったが、もろもろ打ち合わせ校正作業の最中で人が集まっており、暖かいお茶を淹れてもらえた。寒い夜に古本屋さんに麦茶をいただいて、とても幸せだった。

●03.02.19 ひさびさ
 しばらく日記を書かずにいたのは、特別な理由があってのことではないが、夜中に書いた手紙が翌日の昼に読み返して恥ずかしいように、ちょっと気分が沈んだときや疲れたときに書くとよくないような気がしたり、タコシェで自分が何をやったらいいのかなどと考えたいたせいもある。
 それで、だんだん思ってきたのは、これまで何でもあり、が楽しかったし、事実、そうしてきたけど、今は、何でもが嫌になってきたということ。
 ほんとうにユニークなもの、質の高いもの、誠実なものがあればいいと思うようになってきて、そのためには、もっとわがままになったり、強く主張しなくてはならないなぁ、などと思うようになってきた。
 そのことや方法については追々また書いてゆきましょう。

●03.02.01 実用書とベストセラー
 本に関する取材をしているのだが、共同で取材をしているライターが戦後のベストセラー本について調べた。ベストセラーといって私が思い出すのは「ノルウェイの森」とか「五体不満足」といったところだが、実際に各年のそれを見てみると、人生指南書(チーズはどこへ消えた? だからあなたも生きぬいて、など)、蓄財ハウトゥもの(金持ち父さん貧乏父さん的なもの)とタレント本と英会話ものが多く、小説やノンフィクションは意外と少ない。ただし、1940代は、サルトルやドストエフスキー、三木清、漱石あたりがベストセラーになっていた。娯楽本が少ない時代だったのだろうが、それにしてもすごいインテリぶり。
 というのはともかく、同人誌sumusの最新号は実用書の特集。戦前あるいは大正期の実用書も21世紀ともなれば非実用的にきまっているだろう、と思うかもしれないが、上記のような資料を見ていた私にとって、大正時代や戦前も、今と大差ないではないか、というのが正直な感想。当時の作家や本は忘れられても、同じ路線の実用書が手を変え品を変え登場しているとういこと。あるいは、大正から戦前の一時期は小さな出版社がたくさん作られて消えた時期だけど、今と同じで過剰に本が作られる時代に実用書がいろいろ作られて消費されてゆくのかも。




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