Diary Nov.2001  トップへ

by Ayumi NAKAYAMA

●01.11.30
 昨日は、ミヤタケイコさん、こやまあきこさんの、毛ぐるみやぬいぐるみを作るお二人とかねてから行こうと言っていた、東洋一広い動物園ズーラシアに珍獣を見物に。以前、掃除機が壊れると掃除機の先端部分だけをもって拝むようにして激しくカーペットについた汚れを掻き取ったり、そのへんでごろんと寝る松沢呉一を見て、動物のようだ…と思ったりしたが、本当の動物を見ていると、やはり松沢さんはとても動物とは違うと思いなおした。そう、動物は食べながらおしっこをしたり、自分の部屋に帰りたくてドアの前で落ち着きなくしてたりと、とても動物らしい。人間もはやく会社を帰りたいと思うことはあるだろうが、まさか会社のドアの前をうろうろしたりしないもの、早く仕事を片づけて帰ろう、とか考えるものね…。動物はとても自分に正直なのだろう。夜は水森亜土ちゃんのレビューを見て、ご挨拶に。レビューは亜土ちゃんオンリーの世界とは違って、ムーディでいてアダルトなショータイムであった。
 今日は、仕入れにまわりつつ、早見先生の絵を額装するために切り出してもらったマットをうけとりタコシェへ。久々に合った知人から納品を受けると同時に95年に私がちょっとだけやっていたちんどん屋さんのバイト時の写真を渡され赤面する。実は私のちんどん屋姿はあの橋口譲二さんの写真集にも収録されているのだった。それにしても95年ということは私はタコシェもやりながらちんどん屋にも加わっていたってことか…。何をやってたんだか。
 夕方、太田蛍一さんの展覧会の楽日で、会場を見つつ太田さんに会って、タコシェでのフェアのことなどを話す。私たちは何年話し合っているんだ? そこで2002年こそはやる、と誓い合う。夜、明日の早見さんの展示のため、みんなと準備。力作、代表作出します。

●01.11.28
また、やってしまった。トレバー・ブラウンのフェアの開催日の曜日である。12月14日(土)とあるが本当は14日(金)である。申し訳ありません。お客様に尋ねられて気がついた次第である。今度から、日にちには絶対気をつける! たぶんもう自分だけでは無理であろうから、必ずほかの店員立ち会いで確認したほうがいいのだろう。そうしよう。
 延長コードを買ってついに試聴用CDプレイヤーが使えるようにした。せっかく作ったのだから多くの人に利用してもらいたい。
 仕入れ、額装のためのマットの注文も画材屋立ち寄り、いろいろな発注など、またたく間に時間が過ぎてゆく。仕入れの途中でお弁当を買って、ちょっと寒いが外で食べよう!、そしてこのお弁当を食べたら画材屋に行くぞ、と盛り上がって外のベンチに座ったとき箸がないことに気づいた。こういうときって、すごくガッカリである。もう画材屋にゆく活力源がなくなるかんじ。しかし、そこはお腹がすけばすくほど、後で食べる弁当はうまいんだ、と自分を言い聞かせて画材屋にゆくのである。書いてみて、食べることしか頭にないような気がしてきた。

●01.11.27
ときどき、店で仕事をしていて、店員との間、あるいは納品者の方との間の会話でオヤと思えるコンテクストの違いを感じることがある。こちらが当たり前に思っていたことが、相手にとって当たり前でなかったり、その逆もあったり。というわけで、お店で私たちが当たり前と思っているのだが、お客様が言いだしにくいかもしれなかったり、知らないでいるサービス?について改めて書いてみようと思う。
◇ラッピング◇プレゼント用の袋や包装紙を用意しています。テクニカルな包装はできませんが、心をこめてお包みいたします。クリスマスシーズン、お正月に。あるいは、お誕生プレゼントなどに。こちらは無料にて承っております。
◇入荷お知らせ◇ご希望の品物がまだ発売されていない、品切状態である場合、入荷したらお電話でお知らせします。ご希望のお品物とご連絡先をお申し付けください。
◇お取り置き◇お品物を2週間までお取り置きできます。遠方ですぐにご来店できない場合、あるいは持ち合わせのない場合などにどうぞ。お電話でも承ります。2週間以内においでになれなくなったときは、来店可能な日をご連絡くだされば延長もいたします。(ただし、長期延長や限定品の場合は延長できないこともございます)
◇カード販売◇お買い上げ金額\10000以上を目安にカード販売もお受けいたしています。
◇配送◇お買いあげいただいた品物(あるいはお買いあげ品+お手持ちの荷物)を実費にてお送り致します。お荷物が多いときなどにお申し付けください。
 などなど。どうぞご利用ください。
それから、ようやく試聴用CDの取り付け完成。ジャケットやタイトルなどに心ひかれるが、音の見当がつかずに買うのに思い切れない!という場合など、どーぞ聴いてください。なるべくいただいたサンプル盤をたくさんおいておくようにします。

●01.11.26
さっそく福引き抽選器などを問屋で見てしまう。
店には早見純先生がいらして、フェアのための準備。手書きの細密な鉛筆画をさらにグレードアップさせた色鉛筆画を納品していただく。当初の予想よりも出していただける点数やヴァリエーションが増えて充実したものになりそう。先生の原画は印刷では一見ただのベタのように見えるものでも、真っ黒の塗りつぶすのでなく、ベタ状態になった上からも毛を一本一本描いていて、ペンの後が細かい畝となっているのがよーく見るとわかる。ストーカーチックで残虐な作風とあいまって、ペン先から念を絞り出し執拗に紙に塗り込めているような…。先生の少女の絵がかわいらしく描いていてもなぜはかなく不幸に見えるのか…、印刷になってそのペンの跡がつぶれようとも何か伝わってくるのでしょう。どうぞ、迫力の原画をお楽しみに…。

●01.11.24
今日は池松さん(辛酸なめ子さん)のサイン会。彼女は忙しいのにアミューズメントを考えてくれて、福引きを用意。景品もすべて手作り。さらに、今回から作家さんとのツーショットをポラロイドで撮影するサービスをお店でも開始。私は写真が下手なので、会場係をしながらの撮影で、みなさんちゃんとうつっていたか…ちょっと心配。お手頃なポラロイドなので細かい部分が映らずに肌荒れなど目立たず美しい写りだと一部の女性のお客様には好評であった。でも、殆どのお客様が写真を希望されたので、はじめてみてよかったと思う。福引きも年末年始や開店記念日などにタコシェもやってみようかな…と思う。
試聴用のCDプレイヤーはようやくスペースを空けて、もうすぐつけられそう。

●01.11.23
昨日は石井隆さんにお預かりしていた絵をお返しして、お食事をした。映画や劇画からは石井さんのフェミニストぶりがよく伝わってくるし、いろいろお話していても石井さんがお母様や奥さんに対して思い入れを膨らませているのは言葉のはしばしから伺えるのだが、男の人のことはどう思っていらっしゃのかと思い、お父様とのことを伺ってみた。するとお父様は明治男で厳しく、体の弱かった石井少年は軟弱者扱いされているようでいて怖い存在に思えたとおっしゃる。しかし、そこは明治男の気概か、自ら奮闘し息子を元気にしようと、どこで見つけてくるのか、なめくじをつかまえてきては石井少年に飲ませていたそうで、石井さんは宙を見るように「私はあの気持ち悪いなめくじをどれだけ飲んだか…」と語っていらした。さらにはお父様の民間療法はなめくじにとどまらず、どくだみの生葉を鼻の穴につめるというのもやらされていたらしい。なんとなく、石井さんの描く侠気やら何やらの一端が少しみえたような気がするエピソードである。

●01.11.22
家のコンピュータが古くなっていたり、引っ越ししてから接続しないままだったりで、ついに新たな機種を購入することを決意して、秋葉原へ。店でも、ホイッとプリンタを買ったらネットワークにうまく対応してないもので使えなかったりしたこともあるので、「あわてて買うな」と周囲の人たちからアドバイスされるので、今日も慎重に挑む。年末で年賀状のためにコンピュータを買う人を狙ってか宛名用のソフトとプリンタを無料でつけるというサービスがあったのだが、宛名職人などという職人はいらない気もしたし、プリンタももう少しよいのが欲しい気がしたので「ほしくないんだけど、もっとまけるとかどうにかなりませんかねぇ」と聞いてみたが、理科系の店員には響かなかったようだ。さらに「OS9と10が両方インストールされています。10では従来のソフトは使えませんが、スムーズに動かすにはさらにメモリを倍にすることを推奨します。そうしないと無理なく動きませんので増量しおいてほしいんです」と言われて「Xはソフトが使えないうえに何にそんなにメモリを使うわけですか? それって欠陥商品というか、発表すべき段階でないのに発表を急いたとかいうことじゃ…? 私はXがまだよく理解できません。その理解できないXのために増量するというのは腑に落ちません」と答えると、マックの入門書をすすめられ「こちらをお読みください。いろいろ書いてあります」ということに。「私はLC2発売直後からMACをずっと使ってきているのですが」「LC2とはずいぶん今は違いますから」「いえLC2にはじまって、630、190CS、G3、i-mac、i-bookとずっと使ってますから初心者ではありません。入門しなくても大丈夫です」などと埒のあかない問答となる。それでもとにかく手頃な本体のみを購入。これで気になっていたださいホームページの手直しなどを自宅でできるようになるのだ、たぶん。

●01.11.21
『ドリーム仮面』グッズがいろいろと出ていることを知り、タコシェでもお取り扱いしたく連絡をとったところ、グッズの制作・管理をしている会社の方とともに中本繁さんご本人もみえる。4個セットでラベルが4コマ漫画になっているマッチセットのほか、ひとつひとつのマッチ箱の中をラメできれいに塗って顔を描いたビーズや木の実(自ら近所の公園で採取したそう)を並べたアートマッチなどかわいいものをさっそく入れていただいた(新入荷商品のところに画像あり)。中本さんは発泡スチロールなどのボールや資材を使って大型のパチンコを作ったりダーツを描いたりして近所や親戚の子供を喜ばせているらしく、マッチなどもチメチメつい作ってしまわれるそうだ。特大紙芝居なんかもやるらしい。なんだか、作品のイメージ通りのとてもよい人! ハッピーな気分になる。

●01.11.20
すっかり寒くなったのでTシャツのシーズンではないのだが、新旧の在庫が増えたので思い切って古いもので自社製品など値引き可能なものをドーンとディスカウントして出そうと思って整理に着手。中には阪神大震災エイドとして購入したまま全く売れていない森村泰昌のシャツ(5000円くらいするので高すぎて売れなかったのだろう。災害への寄付というよいことをしたというのに…震災の余波は思いもよらないところに及んでいたのであった)などセレクト。そのうち店頭に出るのでよろしくお願いします。
 前年度の決算を店員に公開するために注釈入りの書類を作成。アルバイトの店員にもすべての収支を知ってもらうことで、店の仕事全体を把握して自分が何を担っているのかを知る手がかりになればと思う。

●01.11.19
寒くなっていたので暖房を使いはじめたら空気が乾燥して鼻粘膜が弱ったに違いない、すっかり風邪をひいてしまった。接客中でも電話中でも私の意志に関係なく鼻水がたれてくるのですすりにすする。今日未明に寒い中獅子座流星群をみていたのもいけなかったのだろう。
 週末は久々にチラシまきをしたが、お店でも一回に置いてもらえる枚数が20枚に制限されたりして、チラシ配りもたいへんである。ほかにもCDショップではその店で扱っているCD関係でなくては置けない、映画館では映像関係のみなど、規制は厳しい。ジャンルに関係なくチラシが集まっていたりするのが醍醐味だと思うのだけどなぁ。何でも預かっていると無秩序、乱雑になって管理がたいへんなせいだろうが、こういう規制はだんだん厳しくなっているような気がしないでもない…。途中、やはりチラシ配りをしている知り合いに出くわすが、彼は映画のチラシを持ちながら「置きチラシも最近ではなかなか持っていってもらえないし、店も置かせてくれないところが多いから、ライブハウスの入場を待っている人、ひとりひとりにこれから手渡しするつもり」と言っていた。
 タコシェではなんとか対応したいと思うけど、整理するのがやっぱりたいへん。今日は棚用にチラシ類が重ならずにおけるしきりを試しに買ってみた。

●01.11.16
昨日、グッズ作りの件で「まだ結論を出すのは早いのでは…」とご連絡したものの、再度、今日、辞退のメールをいただいたので、太田さんと電話で作戦会議。というよりも、私たちはもはやグッズ作りにおいては難民状態。ついに太田さんは「俺が先方の技術や条件にあわせて図版を作りますよ。ああ、もう浮かんでいた!!再度、申し入れてみようか」などと言っている。難民のわりには暢気な私たち。それとも、何かが欠落しているのだろうか。不安。昨日は家に帰って、私に落ち度があったのかどうか先方に確認してもいないのでわかりはしないが、あるとしたら…ということで、いけなかったかもしれない点を考えた。そしていくつも思いついた。たとえば、打ち合わせもこちらから出向くくらいの方がよかったかもしれない、とか、こちらの意向を伝える前に先方の話をよくよく聞く、とか、予めじっくりと相談しながら事をすすめたいならまず仕事の運び方や姿勢そのものを確認した方がいいとか。今度からは絶対に気をつけよう。特に、自分よりもだいぶ年下の人に対しての気遣いは大切かもしれない。難民なのに考える。
 今日はフェアのためのチラシを撒きにこれから街に出る。体を動かす仕事は爽快で好きである。

●01.11.15
数日前に太田さんのグッズ展開に光明がさしてきたと書いたが、今日になって諸般の事情でご辞退の連絡をメールで受けた。突然のことに脱力。実は昨日も、以前からお話していたフェアの件で、先方の進行が当初の予定より遅れたこともあって白紙にという連絡を書面でいただき脱力したばかりであった。問題発生→話し合い、検討→解決or撤退というプロセスを一緒に踏むことができれば諦めがつくのだが、中間プロセスがわからないだけにぼよよんとしたものが胸に残る。かわいい女の子がつきあってもいいと言ってくれてウキウキしていた矢先に「やはり私はあなたにふさわしくないので」と別れを告げられたような気持ちで、「ねぇ、オレ何かいけないこと言った? オレのどこが悪いの、いってよ。ちゃんと話しあわない?」というような心境でもある。それとも私が大きな何かを見落としていて知らず知らずに失礼やら何やらをしているのに、気づいていないだけの鈍感なのだろうか? もてないダメ鈍感男みたいな私〜。頭に中には「いなかっぺ大将」などモテないキャラたちが浮かんでくる。いやいや、そんな風に考えてはいけない。イベントの延期や消滅は珍しいことではないけど2日続きで似たパターンなので、ちょっとナーバスになっているのかもしれない。
 しかし、昨日は隣のナイフ屋さんで化石の買い物をして、ご主人におまけしていただいたのがとてもラッキーなことであった。となりの化石はすごい。あれは化石を越えて宝飾品の域に入っている。

●01.11.14
電車の中吊りを見ていたら(中吊りはいつもよく見ていて私の世論に関する知識の大部分は中吊りによるといってもいいかもしれない)、30代主婦がしつけと虐待の間で悩んでいるような見出しをみつけた。記事そのものは見てないのでそれが何を言わんとしているのかはわからないし、子供のいない私には育児は関係なく、他人事とも言えるのだが、考えてみるとタコシェで店員に注意をするときに「こんなこといったら意地悪かなぁ、ちょっと細かいことに口の出しすぎかなぁ」などとどこか気になるところもあるし、どうもし叱りベタである。お母さんたちも子供の情操教育とかトラウマとかいろいろな知識が頭にあって叱りきれなかったりするのだろうか。となると、育児に悩むお母さんと私もメンタリティも案外近いのかも…。叱り上手になりたい、というよりも叱らなくてすむように、ですね。
 クリスマスの前の約1ケ月はアドベントといって、イエス・キリストを待ち望んだ人々の気持ちを蘇らせ体験するために毎日少しずつツリーの飾りをふやしたり飾りのキャンドルを多くしてゆくようだが、今日は問屋でクリスマス用の飾りを購入。タコシェを飾ろうと思う。

●01.11.13
 いつものことだが、なんとなく店の品物が全体的にふえてきてしまっているので、そろそろ古いものの返品などの作業をしなくてはいけない。何年もずっとお預かりしているものなどは連絡をとってお返ししなくてはならないのだが、こういうとき、あまり売上が立っていないと、こちらとしてはすごく申し訳ない気分になる。というので気が重い部類の仕事でついついさぼりたくなってしまうのだが、思い立ったときに「えい」という気持ちになってやらないとなぁ…。返品手続きができない商品はディスカウントで出したりするのでよろしく。

●01.11.12
以前から話をしていた太田蛍一さんのフェアだが、太田さんが作りたがっているグッズがなかなか実現できそうになかったのが、引き受けていただけそうな方々が現れ、ちょっと前進した気持ちになる。今年はもう無理だけど、来年の前半には実現しよう!と太田さんと語らう。
 店には早見純さんがみえて今度の原画展のための描きおろし作品を見せていただく。展覧会には「血まみれ天使」のカラーの表紙絵や裏表紙の絵も出る予定。
 フロッピーなどを置いてある棚を縮小して視聴コーナーにすべく品物の整理に着手。

●01.11.09
歌舞伎町の雑居ビルで火災による大惨事があった影響か、タコシェが入っているブロードウェイビルも消防・防火関係の見まわりが強化されつつある。もともと、店舗のフロアーは店よりの廊下部分Pタイル一枚分は看板やワゴンを出してもよいとされているのだが、実際にはそれより多少はみ出して置かれている店が多い。もっとも多少のそういう勢い?はマーケットのエネルギーみたいなものを感じさせてよい気もするのだが、やはりちゃんと線引きをしないと出るところはどんどん出てきてしまうので(私がみただけでも廊下を使わなくては物の置き場が足りずに成り立たないのではと思えるくらいに張り出した店もある)、はげしく注意の回覧板がまわってきたり見回りの人がやってくる。この見回りの人をタコシェではジーメンとお呼びして、もしジーメンが別の階を練り歩いているのを見たりしたら、いそいで店にもどってはみ出た部分を押し戻すようにしている。今日は、そのジーメンの大捜査日で、はみ出具合を検証すべく証拠の写真撮影もあるというので、雨だというのに外に傘立ても出さずに備えたりした。と、なんの落ちもない、店員生活の一こまである。

●01.11.08
「本のメルマガ」のためにレビューを書く。選んだのは平田オリザ氏の「対話のレッスン」(小学館)。この本では、なぜ半疑問形やとか弁のような婉曲表現がはやるかを言葉に深く関わる劇作家らしい洞察力をもって分析したり、ゴルフの「ナ〜イスショット」のようにちょっとした誉め言葉に「グー」や「ナイス」という外国語が用いられるのは日本語に誉め言葉の語彙が不足がちなためで、そのでんでいうと昨今の「いけてる」「いいかんじ」は国産の日常的誉め言葉として若者の造語能力の可能性を評価できる…といった身近な例をあげての分析があって面白い。根本的にはそうした枝葉末節にあるのでなく、異なる価値観や利害の人間とのコミュニケーションを可能にする態度や話し方を模索するというのが本の趣旨なのだが、だからといって肩肘はらずに、政治家の発言からゴシップネタ、電車の中の女子高生の会話や身近な人々とのやりとりを例にあげながらの話の運び方は軽やかで刺激的である。

●01.11.07
ここ数日で年末までのイベントがいろいろと決まる。詳しくはイベントのページをご覧いただきたい。24日にサイン会を行う予定の池松さん(辛酸なめ子といった方がわかりやすい?)が担当編集の方と店に来て、できあがったばかりの「千年王国」を見本誌としてくださる。池松さんは最近、この本の書店向けの広告で「各誌に連載を持つ才女」とうたわれているため、編集の方と一緒だと、先輩面して気安く話しちゃいけないかな?と微妙な気持ちにもなる。ともかく、24日はこれまでに納品してくれていたパチンコゲームをリニューアルして納品もしてくれるとのこと。またミニコミ誌で池松さんにインタビューをしたものも入荷の予定なので、あわせてお楽しみに。

●01.11.05
ときどきあることなのだが、サーバーの調子が悪いのと、ちょうど決算の書類を作るなどが重なってしばらく更新を怠っていた。帳簿をつけたりするのは得意ではないのだが、それでも一年のぶんをまとめていろいろ作業をしていると改めて考えたり反省する点もある。これまでは決算のためのデータを殆どひとりで出して、税理士さんにたいへんお世話になって書類にまとめていただいていたが、それもこれもたいへんなので、今度からは店員全員にデータを公開して分担してもらおうと思っている。私も学生時代にはいろいろなアルバイトをしてきたものの、その中でその会社全体の収入とか支出などは知るよしもなかったし知ろうともしなかったが、アルバイトも含めた店員にそうしたものを見せて収支を知ってもらおうと思うのだ。そうすることによってどういう仕組みでお店が成り立っているのか理解してもらいたいし、私が口うるさくデータを入力してほしいなどと言うものの余計な手間に思える作業がなぜ必要なのか納得してもらったり、どうしたらよりよくなるのか考えるきっかけになってくれればと思うからである。それに、いろいろ見てもらうことによって私自身ももう少し日々几帳面になれたら…という気持ちもある。と、ちょっとまじめな話になってしまったが、この決意、ちゃんと長続きしますように。

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